遊技機向けが主力のIT企業グループ。映像ソフトウエア制作やAI（人工知能）関連のシステム開発のほか、企業向けSaaS(Software as a Service)を展開している。AI分野における認識・解析・提案の技術に強みを持つ。
　当初はBELAIRの社名で転職マッチングサービス「jobs」を提供していたが、2018年11月に現在の主力事業につながるAI関連のシステム（ソフトウエア）受託開発企業、翌年6月にエンターテインメントに関連する映像ソフトウエア開発関連の受託開発企業を子会社化した。また、19年2月には「jobs」をリニューアルし、人材派遣会社向け業務管理システムとして提供を開始した。20年2月に持ち株会社制に移行し、22年5月に現商号に変更した。

1.ITソリューション事業
（1）エンターテインメントに関連する映像ソフトウエア開発
　企画段階の上流から組み込みの下流までワンストップ体制で、エンターテインメントに関連する映像ソフトウエア開発（遊技機向け）を中心に、3Dデジタルサイネージ（立体電子看板）やプロジェクションマッピング、アパレルAR（拡張現実）試着アプリ、3Dアニメ映像制作といったソフトウエアを開発している。

（2）AIなどデジタル技術を利用したシステム・アプリケーション開発
　AIなどのデジタル技術を利用した顧客企業のサービスや業務システムなどを開発している。

（3）金融自動売買システムの販売
　富裕層向けに金融自動売買システム「SAZANAMI SYSTEM」を開発・販売している。一定のアルゴリズムを事前設定する事で自動で為替取引される。売り切り型のため販売後のシステム更新などは行っていない。

2.SaaS事業
（1）人材派遣会社向け業務管理システム「jobs」
　中小の人材派遣会社向けに開発したクラウド型の業務管理システムであり、派遣業務全般を一元的に管理することができる。初期費用なし・月額３万円（LINEとの連携機能除く）で提供している。

（2）Sales Enablementツール「Circle」
　他社の提供する企業向けクラウド型ビジネスチャットツール「LINE WORKS」とシステム連携し、企業の営業活動をIT技術の活用により効率化するSales Enablement（営業組織を強化・改善するための取り組み）ツール「Circle」を提供している。
　Circleでは顧客管理機能や複数向けの配信機能が利用可能となるほか、システムをまたいだ営業活動ができるようになる。月額利用料（定額基本料と従量課金）を収益としている。

　2022年１月期の連結売上高構成比は、ITソリューション事業97.3％、SaaS事業2.7％。主な販売先は加賀電子31.1％、遊技機メーカーのニューギン3.4％。