マーケットの話題
明日の戦略
続伸で38000円を上回る あすは権利付き最終日
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり1212/値下がり361。任天堂が商いを伴って5%を超える上昇。DeNAやソニーGなども強く、ゲーム関連の動きが良かった。日経新聞でCFOのインタビュー記事が報じられた三菱電機が3.5%高。業績修正を材料にゴールドウインや駅探が急伸した。業種では住友鉱山や三井金属など非鉄株に強く買われるものが多かった。
一方、三菱重工が2.7%安と大きめの下落。ほか主力どころでは三菱UFJ、リクルート、ホンダなどが弱かった。ディフェンシブ系のセクターが敬遠されており、東電HDなど電力株が軒並み安。ガス株は上昇銘柄が多かった中、東京ガスは自己株取得や増配が好感されず2%台の下落となった。
日経平均は続伸。寄った後にいったん急失速したが、ここ数日に比べると後場の動きが良く、終値(38027円)では節目の38000円を上回った。ローソク足では陰線を形成しており、高値圏では終えられなかったが、小動きの米国株を受けても大幅高スタートとなったことと併せて、売りづらさが印象づけられた1日となった。
あすは3月の権利付き最終日。落ち分が300円程度あるとみられており、金曜28日は理論的には水準が切り下がることになる。きょうの終値(38027円)のほぼ300円下に25日線(37735円、26日時点)が位置しており、大崩れしなければ権利落ち後も25日線がサポートとして機能しそうな状況になってきた。不安定な地合いはもう少し続きそうではあるが、あすは38000円より上をキープできるかに注目したい。
一方、三菱重工が2.7%安と大きめの下落。ほか主力どころでは三菱UFJ、リクルート、ホンダなどが弱かった。ディフェンシブ系のセクターが敬遠されており、東電HDなど電力株が軒並み安。ガス株は上昇銘柄が多かった中、東京ガスは自己株取得や増配が好感されず2%台の下落となった。
日経平均は続伸。寄った後にいったん急失速したが、ここ数日に比べると後場の動きが良く、終値(38027円)では節目の38000円を上回った。ローソク足では陰線を形成しており、高値圏では終えられなかったが、小動きの米国株を受けても大幅高スタートとなったことと併せて、売りづらさが印象づけられた1日となった。
あすは3月の権利付き最終日。落ち分が300円程度あるとみられており、金曜28日は理論的には水準が切り下がることになる。きょうの終値(38027円)のほぼ300円下に25日線(37735円、26日時点)が位置しており、大崩れしなければ権利落ち後も25日線がサポートとして機能しそうな状況になってきた。不安定な地合いはもう少し続きそうではあるが、あすは38000円より上をキープできるかに注目したい。
指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|---|---|
為替(ドル/円) | 150.46 | +0.58 | +0.39% | 149.89 | 150.65 | 149.83 |
日経平均(日足)
後場概況
日経平均は続伸 1カ月ぶりに終値で38000円を上回る
26日の日経平均は続伸。終値は246円高の38027円。米国株は小幅な上昇にとどまったが、寄り付きから300円を超える上昇。序盤に38100円台に乗せたところで上値が重くなり、しばらく上げ幅を縮める流れが続いた。10時台後半には37800円台に突入し、上げ幅を2桁に縮める場面もあった。一方、後場は前引けから水準を切り上げて始まると、改めて上を試しにいった。400円超上昇して38200円台に乗せたところで買いは一巡し、14時以降は値を消した。それでも200円を超える上昇で取引を終了。2月27日以来、約1カ月ぶりに終値で38000円を上回った。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2600億円。業種別ではその他製品、保険、非鉄金属などが上昇した一方、電気・ガス、食料品、水産・農林などが下落した。初値をつけた前日にストップ高となったミライロ<335A.T>が、きょうも買いを集めて連日のストップ高。半面、初値をつけた前日に安値引けとなったビジュアル・プロセッシング・ジャパン<334A.T>が9.8%と急落した。
東証プライムの売買代金は概算で4兆2600億円。業種別ではその他製品、保険、非鉄金属などが上昇した一方、電気・ガス、食料品、水産・農林などが下落した。初値をつけた前日にストップ高となったミライロ<335A.T>が、きょうも買いを集めて連日のストップ高。半面、初値をつけた前日に安値引けとなったビジュアル・プロセッシング・ジャパン<334A.T>が9.8%と急落した。
前場概況
日経平均は続伸 ゴールドウインが大幅上昇
26日の日経平均は続伸。前引けは109円高の37890円。米国株は小幅高であったが寄り付きは300円を超える上昇と、かなり強めに始まった。そこから萎んだ後にいったん盛り返したが、38100円台に乗せると買いが続かなくなり、9時台後半以降は失速。発射台が高くプラスでは推移したものの、上げ幅を2桁に縮める場面もあり、安値圏で前場を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で1兆9700億円。業種別ではその他製品、保険、電気機器などが上昇した一方、電気・ガス、サービス、輸送用機器などが下落している。通期の利益見通しを引き上げたゴールドウイン<8111.T>が大幅上昇。半面、前期は最終赤字に転落する見込みとなったオークワ<8217.T>が大幅に下落している。
東証プライムの売買代金は概算で1兆9700億円。業種別ではその他製品、保険、電気機器などが上昇した一方、電気・ガス、サービス、輸送用機器などが下落している。通期の利益見通しを引き上げたゴールドウイン<8111.T>が大幅上昇。半面、前期は最終赤字に転落する見込みとなったオークワ<8217.T>が大幅に下落している。
今日の株式見通し
しっかりか 米国株は3指数がそろって上昇
東京市場はしっかりか。米国株は上昇。ダウ平均は4ドル高の42587ドルで取引を終えた。弱めの経済指標が多く景気減速が意識されたものの、10年債利回りが低下したことから強弱感が交錯。プラス圏とマイナス圏を行き来して終日方向感が定まらなかった。ナスダックは金利低下を好感して概ね堅調に推移した。ドル円は足元149円90銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて240円高の37820円、ドル建てが325円高の37905円で取引を終えた。
米3指数はいずれも小幅な上昇にとどまったが、ダウ平均やS&P500は終盤にプラス圏に浮上しており、引け味が良かった。現状、米国の関税については過度な警戒が和らいでいる状況であり、下値は堅いとみる。このところの日経平均は高くなっても場中に失速することが多く、あすに権利付き最終日を控えて3月決算銘柄は手がけづらい。そのため上値も重いとみるが、米国株の下値不安が後退しつつある中、プラス圏で落ち着いた動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは37700円-38100円。
米3指数はいずれも小幅な上昇にとどまったが、ダウ平均やS&P500は終盤にプラス圏に浮上しており、引け味が良かった。現状、米国の関税については過度な警戒が和らいでいる状況であり、下値は堅いとみる。このところの日経平均は高くなっても場中に失速することが多く、あすに権利付き最終日を控えて3月決算銘柄は手がけづらい。そのため上値も重いとみるが、米国株の下値不安が後退しつつある中、プラス圏で落ち着いた動きが続くと予想する。日経平均の予想レンジは37700円-38100円。