マーケットの話題
前場概況
日経平均は大幅続落 38000円を割り込む場面も
21日の日経平均は大幅続落。前引けは319円安の38033円。まちまちの米国株を受けて前日終値近辺からスタートするも、すぐに下げ幅を3桁に拡大。米エヌビディアの決算は市場予想を上回るものとなったが、これに対する半導体株の反応がかなり弱いものとなり、大型株が下げを先導した。9時台半ばに節目の38000円を割り込んだところで売り圧力は和らいだ。しかし、押し目を積極的に拾う動きは見られず、低空飛行が継続。300円を超える下落となり、安値圏で前場を終えた。大型株が弱い一方で新興銘柄には資金が向かっており、グロース250指数は上昇している。
東証プライムの売買代金は概算で1兆8200億円。業種別では非鉄金属、銀行、繊維などが上昇している一方、鉱業、精密機器、機械などが下落している。自己株取得を発表した広済堂ホールディングス<7868.T>が急騰。半面、中期経営計画が失望を誘ったフォスター電機<6794.T>が急落している。
東証プライムの売買代金は概算で1兆8200億円。業種別では非鉄金属、銀行、繊維などが上昇している一方、鉱業、精密機器、機械などが下落している。自己株取得を発表した広済堂ホールディングス<7868.T>が急騰。半面、中期経営計画が失望を誘ったフォスター電機<6794.T>が急落している。
指標 | 現値 | 前日比 | 騰落率 | 始値 | 高値 | 安値 |
---|---|---|---|---|---|---|
為替(ドル/円) | 155.03 | -0.40 | -0.26% | 155.43 | 155.44 | 154.86 |
日経平均(日足)
今日の株式見通し
小動きか 米3指数はほぼ横ばい エヌビディアは時間外で小幅安
東京市場は小動きか。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が小幅に上昇し、ナスダックが小幅に下落した。ダウ平均は139ドル高の43408ドルで取引を終えた。3指数とも前日終値近辺からスタートして場中に下を試すも、終盤には値を戻した。引け後に出てきたエヌビディアの決算は市場予想を上回った。ただ、時間外の株価は下落している。ドル円は足元155円40銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて160円安の38280円、ドル建てが125円安の38315円で取引を終えた。
米3指数は最も振れ幅が大きかったダウ平均でも0.3%高にとどまり、S&P500は横ばいと方向感に乏しく、日本株も動意薄の展開を予想する。時間外のエヌビディアはいったん大きく下げた後に値を戻している。下げているので半導体株は買いづらいが、かといって決算自体は良かったため売りも出しづらい。本日の米国市場がエヌビディアの決算を受けてどういった反応を示すのかを見極めたい状況になっており、売買自体が手控えられて場中は様子見姿勢の強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは38200円-38500円。
米3指数は最も振れ幅が大きかったダウ平均でも0.3%高にとどまり、S&P500は横ばいと方向感に乏しく、日本株も動意薄の展開を予想する。時間外のエヌビディアはいったん大きく下げた後に値を戻している。下げているので半導体株は買いづらいが、かといって決算自体は良かったため売りも出しづらい。本日の米国市場がエヌビディアの決算を受けてどういった反応を示すのかを見極めたい状況になっており、売買自体が手控えられて場中は様子見姿勢の強い地合いが続くだろう。日経平均の予想レンジは38200円-38500円。
明日の戦略
反落も下げ幅は縮小、エヌビディアの決算が大きな注目を集める
東証プライムの騰落銘柄数は値上がり600/値下がり997。上方修正、増配、大規模な自己株取得が好感されたSOMPOが11.4%高。上場来高値を更新した。KADOKAWAは前日からの買収観測を材料とした買いが続き、ストップ高となる場面もあった。エリオット・マネジメントの大株主浮上が判明した東京ガスが急騰。三井E&SやIHIなど重厚長大型の銘柄に資金が向かった。
一方、東京海上とMS&ADが決算を材料に大幅安。ウクライナとロシアの地政学リスクの高まりを受けて米長期金利が低下しており、三菱UFJや三井住友など銀行株が弱かった。米金利低下で円安(ドル高)が一服することへの警戒から、トヨタやホンダなど自動車株が全般軟調。売り出しを発表した東テクが急落した。
日経平均は反落。ただ、後場には下げ幅を縮めており、引け味は悪くなかった。前引け時点では下げていたアドバンテスト<6857.T>がプラス転換して高値引けとなっており、エヌビディアの決算に対する期待買いが入ったと考えられる。あすはエヌビディアの時間外の反応の影響を大きく受けることになるだろう。半導体株はアドバンテストの動きは良いが、全体としては足元の基調は強くない。東京エレクトロン<8035.T>は下値模索が続いており、レーザーテック<6920.T>は直近で年初来安値を更新している。これら弱い部類に入る半導体株の動きが変わってくるかどうかに注目しておきたい。売買代金上位の常連銘柄でもあるだけに、どちらかに底打ち感が出てくるだけでも日本株全体にプラスの影響が期待できる。
一方、東京海上とMS&ADが決算を材料に大幅安。ウクライナとロシアの地政学リスクの高まりを受けて米長期金利が低下しており、三菱UFJや三井住友など銀行株が弱かった。米金利低下で円安(ドル高)が一服することへの警戒から、トヨタやホンダなど自動車株が全般軟調。売り出しを発表した東テクが急落した。
日経平均は反落。ただ、後場には下げ幅を縮めており、引け味は悪くなかった。前引け時点では下げていたアドバンテスト<6857.T>がプラス転換して高値引けとなっており、エヌビディアの決算に対する期待買いが入ったと考えられる。あすはエヌビディアの時間外の反応の影響を大きく受けることになるだろう。半導体株はアドバンテストの動きは良いが、全体としては足元の基調は強くない。東京エレクトロン<8035.T>は下値模索が続いており、レーザーテック<6920.T>は直近で年初来安値を更新している。これら弱い部類に入る半導体株の動きが変わってくるかどうかに注目しておきたい。売買代金上位の常連銘柄でもあるだけに、どちらかに底打ち感が出てくるだけでも日本株全体にプラスの影響が期待できる。
後場概況
日経平均は反落 セブン&アイが急伸
20日の日経平均は反落。終値は62円安の38352円。まちまちの米国株を受けて小高く始まるも、38500円を超えて上げ幅を3桁に広げると上値が抑えられた。しばらくプラス圏とマイナス圏を行き来したが、10時近辺で崩れると、13時辺りまでは下値を探る動きが続いた。200円超下げて38100円台に入ったところで売りは一巡し、終盤にかけては下げ幅を縮小。2桁の下落までにとどめ、後場の高値圏で取引を終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7400億円。業種別では繊維、小売、その他製品などが上昇した一方、保険、陸運、鉱業などが下落した。創業家側が今年度中に買収を完了する方向で調整しているとの観測が報じられたセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が急伸。売買代金は全市場で2位と商いも盛り上がった。半面、株式の売り出しを発表したマックス<6454.T>が大幅に下落した。
東証プライムの売買代金は概算で3兆7400億円。業種別では繊維、小売、その他製品などが上昇した一方、保険、陸運、鉱業などが下落した。創業家側が今年度中に買収を完了する方向で調整しているとの観測が報じられたセブン&アイ・ホールディングス<3382.T>が急伸。売買代金は全市場で2位と商いも盛り上がった。半面、株式の売り出しを発表したマックス<6454.T>が大幅に下落した。