ウィークリーレポート
オルツといえばりそなAM
ゴールデンウイークをはさんで上場半年が経過したオルツが大変なことになっている。株価はひとまずPBR1倍前後で下げ止まったが、粉飾うんぬんの前に赤字なので下げ止まったと見るのは早計だろう。
そもそも粉飾したところで大赤字のまま。SaaS(Software as a Service)企業ではよくあることだが、広告費用に比べて売り上げの伸びが少なく40%ルールはマイナス。肝心の解約率も開示されていなかった。フタを開けてみれば解約率は開示できるはずもなく、売り上げは偽装できても損益までには及んでおらず、かえって赤字が膨らんでいたというわけだが、驚いたのはそんな業績にもかかわらず、仮条件掲示に変更してりそなアセットマネジメントの中小型株系などのファンドから13億円相当を取得することへの関心表明が出たことだ。
そもそも粉飾したところで大赤字のまま。SaaS(Software as a Service)企業ではよくあることだが、広告費用に比べて売り上げの伸びが少なく40%ルールはマイナス。肝心の解約率も開示されていなかった。フタを開けてみれば解約率は開示できるはずもなく、売り上げは偽装できても損益までには及んでおらず、かえって赤字が膨らんでいたというわけだが、驚いたのはそんな業績にもかかわらず、仮条件掲示に変更してりそなアセットマネジメントの中小型株系などのファンドから13億円相当を取得することへの関心表明が出たことだ。
親引けとは違って縛りのない関心表明だが、上場後の大量保有報告書ではきっちり買い上げたことが分かる。特例対象のため取得金額などの詳しいことが分からないが、保有割合は7%弱と関心表明時に出した割合に近い。上場後の株価は今回の件が発覚するまで公開価格を上回って推移していたので、宣言通り13億円相当買ったとみられる。
りそなAMは運用報告書のなかでオルツには言及していないため、どの点に着眼しての投資判断だったのかは不明だ。ただ中小型株を担当するチーフファンドマネジャーの井浦広樹氏は過去のインタビューなどで、日本社会の人口構造の変化について言及している。恐らくはオルツが研究開発するデジタルクローンとやらに期待しての判断だったのではないかと思われる。
なお、りそなAMはIPO株投資にここ最近は積極的であり、親引けや関心表明にたびたび登場する。直近ではダイナミックマッププラットフォーム 、技術承継機構、ユカリアなどを買い上げていた。証券口座乗っ取り問題で急騰しているカウリスにも投資している。赤字ベンチャーでも躊躇せず、上場後間もなくの買い増しも辞さない傾向があるため、高値つかみもしばしば。今回は半年で10億円を溶かすはめになったわけだが、今後も投資成果には注目しておきたい。
りそなAMは運用報告書のなかでオルツには言及していないため、どの点に着眼しての投資判断だったのかは不明だ。ただ中小型株を担当するチーフファンドマネジャーの井浦広樹氏は過去のインタビューなどで、日本社会の人口構造の変化について言及している。恐らくはオルツが研究開発するデジタルクローンとやらに期待しての判断だったのではないかと思われる。
なお、りそなAMはIPO株投資にここ最近は積極的であり、親引けや関心表明にたびたび登場する。直近ではダイナミックマッププラットフォーム 、技術承継機構、ユカリアなどを買い上げていた。証券口座乗っ取り問題で急騰しているカウリスにも投資している。赤字ベンチャーでも躊躇せず、上場後間もなくの買い増しも辞さない傾向があるため、高値つかみもしばしば。今回は半年で10億円を溶かすはめになったわけだが、今後も投資成果には注目しておきたい。