ウィークリーレポート

温度差開く上位市場と下位市場
2025/10/10
 高市総裁誕生の歓迎ムードで始まった10月第2週の株式相場だが、IPOは様相が異なり、2社が公開価格を下回って初値を付けた。ともにファンドの出口案件であり、成長鈍化のタイミングで上場してきた企業だ。オリオンビールの初値が高騰したことで、出口案件への警戒心はすっかりなくなっていたかに思われたが、現実は違っていた。
 海外勢の積極参戦があるプライム市場とは違い、国内勢が主導する下位市場は様相が異なっている。これから上場する出口案件でもプライム市場のテクセンドフォトマスクは売り出し株数は積み増しされたのに対し、グロース市場のBJCは削減され仮条件は想定を大きく下回って設定された。

 一方、高市トレード一巡後は直近上場株を見直す動きも見られた。コンサルタント紹介のムービンは高市トレードのあおりを食って、実力面からすると初値は伸び悩んだ印象だったが、週後半に入ると見直し買いが入り相応の水準まで上昇した。名証に上場したウリドキに至っては連日の急騰により、初値からは4割以上騰がった。
 ただそうしたなかでも公開価格割れした2社はさえない展開が続く。両社ともに8月決算で終わった期の業績予想しか出さなかった点も共通するが、ともに15日に決算発表を予定している。今期の業績予想が出されるとみられ、翌日のテクセンドの上場とともに市場の反応に注目しておきたい
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