ウィークリーレポート

最大の懸案を意外な健闘で通過
2025/03/21
 年度末ラッシュ前半は5社中1社が公開価格割れするも、残りは無難な初値展開となった。JX金属が意外な健闘ぶりを見せた半面、そのあおりを同日上場のメディックスが受けることにはなったが、もともと期待されていなかったネット広告代理店業態だけに地合いへの影響は小さく済んでいる。

 一方、地方市場では想定価格から値下げのうえに値下げして値付けされたパパネッツが初日からストップ高になった。想定価格を上回り早くも値下げ分を取り戻す。初値後に高騰した日本オーエー再来と重ねる個人が多いもようだが、業態も配当政策も異なる条件でどこまで続くものなのか。
 日本オーエーは地方市場でもディスカウントされにくい業態であったうえ、一応配当方針の裏付けがあった。とはいえどんなきっかけでもババ抜きであることには変わらないため、初動は着火するかしないかである。
 超大型案件に注目が集まった前半に対し、後半は話題性の高い個性的な案件が多く並ぶ。久々に話題性と公開規模が逆相関した案件もあり、地合い悪化が防がれたなかでどこまで需給ギャップが出るものか。一方、27日には後半最大の案件が上場すると同時に年内最大の優待権利取りイベントも控える。IPOに流れる資金が思わぬ影響を受けやすいだけに油断はできない。
IPO更新情報
02/20
ダイナミクマの銘柄速報/縮小してはいるが2桁億円の赤字上場
マーケットデータ
日経平均 37,120.33 -679.64
TOPIX 2,757.25 -58.22
グロース250 668.89 -1.97
NYダウ 42,299.70 -155.09
ナスダック総合 17,804.03 -94.98
ドル/円 150.54 -0.51
大きく動いた銘柄
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