前場コメント No.5 ファンタジー、コナミHD、ANA、新電工、Abalance、トレンド

2022/05/19(木) 11:31
★9:34  イオンファンタジー-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 来期から2ケタ増益の見方不変
 イオンファンタジー<4343.T>が堅調。三菱UFJモルガンスタンレー証券では、今期3期ぶりに営業黒字化、来期から2ケタ増益の見方不変と指摘。レーティングは「Overweight」を継続、目標株価は2460円→3060円に引き上げた。

 注目点は、(1) 海外におけるレジャー需要及び海外収益の回復ペース、(2) 国内の新規事業の収益動向とみている。潜在リターンの大きさ、感染症収束後の営業利益成長力を考慮すれば、株価には割安感があると考えている。なお、「24/2期から新たな2ケタ営業利益成長局面に入る」というシナリオは変わらず。23/2期~26/2期の営業利益予想は4期共に下方修正。国内利益予想の新規事業の収益拡大による増額というプラス要因を、海外利益予想のレジャー需要回復の遅れによる減額というマイナス要因が上回るためという。

★9:35  コナミHD-シティが目標株価引き上げ クロスプラットフォーム対応の収益性の高さを確認
 コナミホールディングス<9766.T>が続伸。シティグループ証券では、まずはクロスプラットフォーム対応の収益性の高さを確認と指摘。投資判断は「買い」を継続、目標株価は8400円→9700円に引き上げた。

 クロスプラットフォーム対応に伴う運営、開発の効率化に注目。実際に「遊戯王マスターデュエル」の1-3月期営業利益率は約40%に達し、その後の売上高も従来予想を上回って推移しているという。「eFootball 2022」は本格的なマネタイズ開始タイミングが、予想に対してやや遅れたが、先行的にサービスが再開された家庭用ゲーム版は、順調にユーザー数を拡大しつつあると指摘している。今後はフランチャイズの間口拡大にも注目。24/3期はグローバル大型タイトル、「桃太郎電鉄」の続編発売を見込む。25/3期はそれらのタイトルのリピート販売が営業利益を下支えし、中期的にも高い営業利益成長率を予想している。

★9:40  ANA-5日ぶり反落 旅先はスマホの中 メタバースで京都へ=日経
 ANAホールディングス<9202.T>が5日ぶり反落。19日付けの日本経済新聞朝刊は、同社が「旅のメタバース(仮想空間)」事業に乗り出していると報じた。

 記事によれば、街並みを再現し、分身を操作して散策や特産品の買い物を楽しめるサービスを2022年度にも始めるという。新型コロナウイルス禍で航空産業は消費者との接点が激減しており、日常的に「旅」に触れる機会をつくってコロナ前以上につながりを強め、現実の旅行需要も喚起するようだ。4月には京都市と協定を結び、二条城や京都国際マンガミュージアムなど、市が関わる国宝・文化財級の建築物を再現するとしている。

 なお、株価は軟調な地合いに連れ安している。

★9:48  オリックス-SMBC日興が目標株価引き上げ 海外事業が利益拡大を牽引
 オリックス<8591.T>が小幅安。SMBC日興証券では、海外事業が利益拡大を牽引と指摘。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は2700円から3070円に引き上げた。

 再エネ、米国、アジア、欧州、国内投資事業が利益を牽引すると想定。10セグメントB/S、P/L予想を全面的に見直した。23/3期の純利益は前期比1%増の3162億円(従来3037億円)、24/3期は14%増の3595億円(3454億円)、25/3期は12%増の4009億円(3776億円)と予想。リセッションの可能性も一定考慮し、会社計画(25/3期:4400億円)を下回る水準とした。


★9:48  Abalance-急騰 EU ロシア依存脱却で再生エネに40兆円追加投資を好感
 Abalance<3856.T>が急騰。欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長が同日、ロシアの化石燃料依存からの脱却に向け、再生可能エネルギーへの移行加速などを目的とした最大3000億ユーロ(約40兆円)規模の追加投資計画を発表した。

 同日配信された共同通信の記事によれば、特に太陽光発電の普及に力を注ぐもよう。新築の建物に太陽光パネルの設置を段階的に義務付けることを提案しており、2025年までに商業用建物と公共の建物に、29年には新築の住宅に義務付けるとしている。

 同計画の正式発表前にフィナンシャルタイムスが17日に先んじて内容を報じており、欧州向けに太陽光パネルなどを販売する同社株式は18日にストップ高まで上昇する場面があった。きょうも引き続き買われており、地合いに逆行高している。

★9:49  トレンドマイクロ-シティが目標株価引き上げ 業績予想を増額修正
トレンドマイクロ<4704.T>が小幅安。シティグループ証券では、業績予想を増額修正。投資判断は「中立」を継続、目標株価は6400円→7100円に引き上げた。

 Q1決算を踏まえ、予想を小幅増額修正。22年12月期は営業利益440億円→460億円、EPS224円→今回234円(ガイダンス420億円/217円、コンセンサス447億円/232円)、中期EPS成長率予想は年率9%増→11%増とした。会社ガイダンスは保守的な印象であり、若干の上振れ余地を残すが、本格的な株価上昇は業績改善が鮮明となる来期以降と考えている。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 38,471.20 -761.60
TOPIX 2,697.11 -56.09
グロース250 661.60 -19.15
NYダウ 37,798.97 +63.86
ナスダック総合 15,865.25 -19.77
ドル/円 154.53 +0.26
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ