前場コメント No.7  パナソニック、リクルートHD、日医工、三菱ガス、保土谷など

2020/01/20(月) 11:32
★10:48  パナソニック-底堅い ペロブスカイト太陽電池大面積モジュールで世界最高変換効率達成
 パナソニック<6752.T>が底堅い。同社は20日に、NEDOの「高性能・高信頼性太陽光発電の発電コスト低減技術開発」事業において、ガラスを基板とする軽量化技術や、インクジェットを用いた大面積塗布法を開発し、これらの技術を用いて作製したペロブスカイト太陽電池モジュールで世界最高のエネルギー変換効率16.09%を達成したと発表した。

 このモジュールの製造工程にインクジェットを用いた大面積塗布法を採用したことにより、製造コストを低減できるほか、このモジュールの大面積、軽量、高変換効率の特性を利用することで、ビル壁面など、従来は設置が困難だった場所での高効率な太陽光発電が可能になるという。
 今後、ペロブスカイト層材料改善により結晶シリコン太陽電池並みの高効率達成を推進し、新規市場での実用化に向けた技術確立を目指すとしている。

★10:50  リクルート-3日ぶり反落 ゼクシィ保険ショップで虚偽PR
 リクルートホールディングス<6098.T>が3日ぶり反落。同社グループのリクルートゼクシィなびは16日、運営する保険代理店において、ホームページ上などで事実と異なる記載をしていたと発表した。

 ホームページ上や広告誌面などで「ゼクシィ保険ショップのスタッフは、全員ファイナンシャルプランナーの資格を持つお金のプロ」であると記載していたが、FP資格を持っていないスタッフが含まれていたことが分かったとしている。

 発表直後には材料視されていなかったものの、17日22時14分に日本経済新聞電子版に同内容が取り上げられたことで、きょうは不祥事を嫌気した売りが出ているようだ。

★10:58  日医工-4日続落 トラスツズマブバイオシミラーの開発を中止
 日医工<4541.T>が変わらずを挟んで4日続落。同社は17日に、承認に向けて開発を行っていたトラスツズマブバイオシミラーの開発を中止し、開発データを共同開発パートナーのAprogen(本社:韓国)に譲渡すると発表した。

 開発データ譲渡に伴い、20.3期において約6億円の譲渡損を計上する見込み。また、当該製剤に係る国際的販売権については当該資産を除却し、20.3期において約6億円の減損損失を計上する見込みとしている。
 
 当該製剤開発中止に伴い、既にmAbxienceResearch(本社:スペイン)と合意している国内独占販売契約に基づく2020年9月にPMDAへ承認申請予定のベバシズマブバイオシミラーの早期市場参入に向けて経営資源を優先するとしている。
 

★10:58  三菱瓦斯化学-三菱UFJMSが目標株価引き上げ 電材は堅調だが市況低迷による収益悪化は補えず
 三菱瓦斯化学<4182.T>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、電材は堅調だが市況低迷による収益悪化は補えずと指摘。投資判断は「Neutral」を継続、目標株価は1480円→1690円に引き上げた。

 投資判断の継続の理由は、メタノール市況の低迷による収益悪化を、他の製品群で補い利益成長を果たすことが難しいとみているため。(1)メタノール市況は長期低迷の様相を呈している。(2)機能化学品の主力製品であるポリカーボネート樹脂(PC)やイソフタル酸の需給緩和に伴う市況低迷も継続もしている。両製品は構造的に供給過剰の状態であり、中期的にみても市況の本格上昇が見込めないと考えている。(3)ただし、高いシェアを誇る基盤素材(BTレジン)や、半導体向け製品など利益率が高い製品の数量が伸びることで、業績が下支えされている面もあり、特殊機能材事業には注目しているという。

★11:01  保土谷化学-6日ぶり反発 機能性色素事業で新規事業創出加速と報じられる
 保土谷化学工業<4112.T>が6日ぶり反発。20日付け化学工業日報は、同社が機能性色素事業で新規事業の創出を加速すると報じた。

 記事によれば、複写機やプリンターに使用される有機光導電体(OPC)材料や、スマートフォンなどに使用される有機EL(エレクトロルミネッセンス)の正孔輸送材で培った技術を、有機CMOSイメージセンサー材料、有機太陽電池材料に応用することで新規事業の立ち上げを目指すとしている。

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