前場コメント No.6 AIinside、住友不、ラクス、マクドナルド、スクエニHD、大阪油化

2021/05/14(金) 11:34
★9:14  AI inside-岩井コスモが投資判断引き下げ 業績回復ペースを確認したい
 AI inside<4488.T>が軟調。岩井コスモ証券では、業績回復ペースを確認したいと指摘。投資判断は「A」から「B」に引き下げ、目標株価は65000円→16500円に修正した。

 NTT西日本分以外の今期の売上高予想(会社予想)は32億円であり、19.3期の4.5億円、20.3期の16億円、21.3期の25億円からの増加が続く点に言及。デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みとして、企業や官公庁・自治体などが紙を扱う業務のデジタル化に取り組む姿勢は強まっており、AIとOCR(光学的文字認識技術)を使用して書類に書かれた文字や手書き文字をデジタル化するクラウドサービスの拡大余地は大きいと考えてる。AI技術をさまざまな業界に広げるプラットフォーム戦略も進められていることから業績はいずれ回復に転じることになるとコメント。現時点では業績回復ペースを確認する必要があると考えている。

★9:15  住友不動産-大幅に4日続落 今期最終益6%増見込むも材料出尽くし
 住友不動産<8830.T>が大幅に4日続落。同社は13日、22.3期通期の連結純利益予想は1500億円(前期比6.1%増)、年間配当予想は45円(前期は40円)と発表した。市場コンセンサスは1472億円。

 主力のオフィスビル賃貸事業が新規ビルの通期稼働効果や一時費用の減少などにより増益となって業績を下支えするのに加え、受注や契約が回復した完成工事事業と不動産流通事業が増益に転じて業績に寄与する見通しとしている。

 21.3期通期の連結純利益は1414億円(前の期比0.3%増)だった。主力のオフィスビル事業は低水準の空室率を維持するなど増収増益を確保した。広告費、販売費の減少と粗利益率の改善によって、不動産販売事業が2ケタ増益となったこと、中国大連市における分譲マンション開発合弁会社への出資持分全部を譲渡したことによる特別利益の計上も寄与した。

 なお、株価は目先の材料出尽くし感もあり、売りが優勢となっている。

★9:16  ラクス-急騰 上期営業益74%減見込む 成長投資を計画 上期売上高予想は33%増
 ラクス<3923.T>が急騰。同社は13日、22.3期上期の連結営業利益予想は4.5億円(前期比73.8%減)、連結売上高予想は93.8億円(同32.7%増)と発表した。通期予想については、合理的な業績予想の算定が困難のため非開示とした。通期の市場コンセンサスは29.5億円。

 バックオフィス業務のデジタル化が推進される見込みであること、業務システムのクラウド化が加速していることを機に積極的な成長投資を計画している。

 21.3期通期の連結営業利益は39.0億円(前の期比3.2倍)だった。会社計画36.0億円を上回る着地となった。クラウド事業の新規受注が好調に推移して売上高が計画を上回ったほか、人件費が計画比で減少したことも寄与した。

 なお、上期大幅な減益を見込むものの、2ケタの増収見通しや成長投資による今後の業績拡大期待もあり、株価は買いが優勢となっている。

★9:17  マクドナルド-5日ぶり反発 1Q営業益20%増 テイクアウト・デリバリーが伸びる
 日本マクドナルドホールディングス<2702.T>が5日ぶり反発。同社は13日、21.12期1Q(1-3月)の連結営業利益は92.3億円(前年同期比19.7%増)だった。店内飲食が減少した一方、テイクアウト、ドライブスルー、デリバリーの売り上げが大きく増加した。販管費率の低下も寄与した。

★9:17  スクエニHD-4日続落 今期営業益15%減見込む 前期は44%増
 スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684.T>が4日続落。同社は13日、22.3期通期の連結営業利益予想は400億円(前期比15.3%減)、年間配当予想は78円(前期は61円)と発表した。市場コンセンサスは529億円。

 21.3期通期の連結営業利益は472億円(前の期比44.2%増)だった。主力のデジタルエンタテインメント事業は、「ファイナルファンタジーVII REMAKE」など大型タイトルの発売、スマホゲーム「ドラゴンクエストウォーク」などの堅調推移もあり、大幅な増益となった。出版事業における電子書籍の伸長も寄与した。

★9:18  大阪油化工業-売り気配 通期営業益を上方修正も2Q営業赤字に転落
 大阪油化工業<4124.T>が売り気配。同社は13日、21.9期通期の連結営業利益予想を従来の1400万円から7500万円(前期比32.9%減)に引き上げると発表した。

 受託蒸留事業における新型コロナウイルス感染症の影響が当初の想定よりも限定的であること、およびM&Aにより買収した子会社の寄与により、前回予想を上回る見通し。

 21.9期上期(10-3月)の連結営業利益は2100万円(前年同期比61.7%減)だった。1Q(10-12月)の営業利益が7800万円だったことから、2Qは5700万円の営業赤字となる。

 株価は上方修正ながら、2Qの業績悪化を懸念した売りが優勢となっている。


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