ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、反発

2020/05/28(木) 06:04
*誤字を訂正いたしました。  27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は反発。終値は107.72円と前営業日NY終値(107.54円)と比べて18銭程度のドル高水準だった。米経済活動の再開が順調に進むとの期待が高まったほか、新型コロナウイルスのワクチン開発の動向を好感してダウ平均が550ドル超上昇。投資家のリスク選好姿勢が強まり円売り・ドル買いが優勢になると、一時107.95円と日通し高値を付けた。米10年債利回りが低下に転じたことが相場の重しとなり、108円台に乗せることは出来なかったが、下押しは107.65円付近にとどまるなど底堅く推移した。  なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁は大手ベンターとのインタビューで「国債利回りを特定の水準に制限するイールドカーブ・コントロール(YCC)導入を極めて真剣に検討している」と明かした。  ユーロドルは続伸。終値は1.1006ドルと前営業日NY終値(1.0982ドル)と比べて0.0024ドル程度のユーロ高水準だった。欧州の取引時間帯に、「欧州連合(EU)欧州委員会は新型コロナ危機からの経済再建に向け、7500億ユーロに上る基金の新設を提案する」との報道を受けて、一時4月1日以来の高値となる1.1031ドルまで買われた影響が残った。ただ、NY市場では1.0956ドル付近まで下げたあと1.1009ドル付近まで上げるなど、大きな方向感は出なかった。基金創設には全加盟国の同意が必要で難色を示している国もあり、一本調子でユーロを買う動きにはならなかったようだ。財政規律を重視するオランダの外交官は「各国の立場がかけ離れており、交渉には時間がかかる」との見方を示しており、「財政負担に消極的な加盟国が合意に応じるかはなお予断を許さない」との声も聞かれる。  ユーロ円は3日続伸。終値は118.54円と前営業日NY終値(118.11円)と比べて43銭程度のユーロ高水準。20時30分過ぎに一時118.91円と4月9日以来の高値を付けたあとは118.14円付近まで下押ししたものの、米国株高に伴う円売り・ユーロ買いが出ると再び強含んだ。なお、ミシェルEU大統領は6月19日の会議で提案を協議するとしたうえで、「夏期休暇前の合意を目指す」との考えを示した。  ポンドは全面安。英首相報道官はこの日、「政府見解に変更なし。移行期間は12月31日に終了」と述べ、移行期間の延長をしない考えを強調。英国がEUと自由貿易協定(FTA)などを締結できないまま移行期間が終了し、無秩序な離脱に陥る可能性が意識されて、ポンドを売る動きにつながった。ポンドドルは一時1.2206ドル、ポンド円は131.64円と日通し安値を付けたほか、ユーロポンドは0.8994ポンドまでユーロ高・ポンド安が進んだ。 本日の参考レンジ ドル円:107.37円 - 107.95円 ユーロドル:1.0934ドル - 1.1031ドル ユーロ円:117.71円 - 118.91円
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