後場コメント No.4 神戸鋼、ソリトン、高周波、東洋紡、日ガス、九州FG

2025/05/12(月) 15:31
★13:17  神戸製鋼所-後場下げ幅拡大 今期営業益12%減見込む 減配見通しも発表
 神戸製鋼所<5406.T>が後場下げ幅拡大。同社は12日13時、26.3期通期の連結営業利益予想を1400億円(前期比11.8%減)に、年間配当予想を80円(前期は100円)にすると発表した。市場コンセンサスは1439億円。

 電力における一過性影響のはく落、前の期に受領した補償金収入のはく落などにより、減収減益を見込む。米国の関税政策により、同社製品の米国向け輸出や顧客の製品の米国向け輸出のほか、同社グループの米国生産拠点などに影響が生じる可能性があるが、現時点において業績への影響を見通すことができないため、次期の見通しには織り込んでいないとしている

 25.3期通期の連結営業利益は1587億円(前の期比15.0%減)だった。固定費を中心としたコストの増加に加え、電力での燃料費調整の時期ずれによる増益影響の縮小や売電価格に関する一過性の増益影響の縮小などが響いた。

 併せて、日本高周波鋼業<5476.T>を簡易株式交換により完全子会社化し、日本高周波鋼業株式を大同特殊鋼<5471.T>へ譲渡することも発表している。

★13:17  神戸製鋼所-後場下げ幅拡大 190万株・39億円を上限に自社株買い 割合は0.48%
 神戸製鋼所<5406.T>が後場下げ幅拡大。同社は12日13時、190万株・39億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年5月13日~6月9日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は0.48%となる。

★13:18  ソリトンシステムズ-後場急落 1Q経常益7.4%減 為替差損が響く
 ソリトンシステムズ<3040.T>が後場急落。同社は12日11時30分、25.12期1Q(1-3月)の連結経常利益は5.3億円(前年同期比7.4%減)だったと発表した。

 高粗利率の「クラウドサービス」の増収や、会社のオフィス環境の整備への投資が減少したことで販管費が減少などにより、営業増益となった。一方、米国ドルに対する急激な円高などで為替差損6000万円が発生し、経常減益となったとしている。

★13:23  日本高周波鋼業-後場急騰 簡易株式交換で神戸製鋼所の完全子会社に 上場廃止へ
 日本高周波鋼業<5476.T>が後場急騰。同社は12日13時、神戸製鋼所<5406.T>を株式交換完全親会社、同社を株式交換完全子会社とする簡易株式交換を実施すると発表した。

 株主に対しては、同社株式1株に対して、神戸製鋼所株式0.26株を割り当て交付する。これに伴い、同社は2026年1月29日付で上場廃止となる予定。
 
 また、大同特殊鋼<5471.T>は同時刻に、日本高周波鋼業の発行済株式のすべてを神戸製鋼所から取得すると発表した。上記株式交換の効力発生などが条件となる。
 
 上記の発表を受け13時~13時15分まで同社株式は売買停止となっていた。13時16分より売買が再開されている。

★13:32  東洋紡-後場上げ幅拡大 今期営業益26%増見込む 前期は85%増
 東洋紡<3101.T>が後場上げ幅拡大。同社は12日13時、26.3期通期の連結営業利益予想を210億円(前期比26.1%増)に、年間配当予想を40円(前期は40円)にすると発表した。市場コンセンサスは224億円。

 包装用フィルムをはじめ要改善事業の収益改善と、ライフサイエンスなど成長投資の効果などにより、増収増益を見込む。

 25.3期通期の連結営業利益は167億円(前の期比85.1%増)だった。工業用フィルム、環境・機能材が堅調に推移し、要改善事業の収益性が改善したことなどが寄与した。

★13:33  日本ガス-SBIが目標株価引き上げ 高い株主還元方針を評価
 日本ガス<8174.T>が反落。SBI証券では、高い株主還元方針を評価。投資判断「買い」を継続、目標株価を2950円→3220円と引き上げた。

 同社の総還元性向は、25.3期141%、26.3期は145%を計画。5月8日終値(2588円)に基づく26.3期会社予想ベースの総還元利回りは7.2%と高い。SBIでは、この高い株主還元方針を評価し、目標株価は、26.3期会社予想ベースの総還元利回りで6%(東証プライム上場企業平均3.5%の2倍弱の水準)となる3220円に引き上げた。

★13:33  九州FG-後場マイナス転換 今期最終益10%増見込むもコンセンサス下回る
 九州フィナンシャルグループ<7180.T>が後場マイナス転換。同社は12日13時、26.3期通期の連結純利益予想を335億円(前期比10.3%増)に、年間配当予想を26円(前期は21円)にすると発表した。市場コンセンサスは342億円。

 25.3期通期の連結純利益は304億円(前の期比15.0%増)だった。資金運用収益の増加などが寄与した。期末配当は従来予想の11円に対し12円(前の期末は9円)に決定した。

 併せて、創立10周年記念株式優待を実施すると発表した。基準日(2026年3月31日)時点の株主名簿に記載または記録された1000株以上の株式を保有している株主のうち継続して1年以上保有している株主を対象に、よかもーるで利用できる「よかもーるポイント」5000円分を贈呈するとしている。

 なお、株価は今期見通しがコンセンサス予想を下回る結果となったことで、売りが優勢となっている。


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