IPO銘柄詳細
コード | 市場 | 業種 | 売買単位 | 注目度 |
---|---|---|---|---|
3668 | マザーズ | 100株 | A |
注目のIPO銘柄
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スケジュール
スケジュール | |
---|---|
仮条件決定 | 2012/11/22 |
ブックビルディング期間 | 2012/11/27 - 12/03 |
公開価格決定 | 2012/12/04 |
申込期間 | 2012/12/06 - 12/11 |
払込期日 | 2012/12/12 |
上場日 | 2012/12/13 |
価格情報 | |
---|---|
想定価格 | 2,900円 |
仮条件 | 2,700 - 3,000円 |
公開価格 | 3,000円 |
初値予想 | 5,000円 |
初値 | 5,650円 |
- スケジュールは上場企業都合により変更になる場合があります。
基本情報
代表者名 | 馬場 功淳/1978年生 |
---|---|
本店所在地 | 東京都渋谷区 |
設立年 | 2008年 |
従業員数 | 155人 (2012/09/30現在) |
事業内容 | 位置情報ゲームプラットホームおよびスマートフォン特化型アプリの開発・運営、リアル連携サービスの提供 |
URL | http://colopl.co.jp/ |
株主数 | 114人 (目論見書より、潜在株式のみの株主も含む) |
資本金 | 506,379,000円 (2012/09/30現在) |
上場時発行済株数 | 7,892,100株(別に潜在株式616,900株) |
公開株数 | 1,452,000株(公募780,000株、売り出し540,000株、オーバーアロットメント132,000株) |
調達資金使途 | 人件費、採用費、広告宣伝費、サーバ関連費用 |
連結会社 | なし |
シンジケート
公開株数1,320,000株(別に132,000株)
種別 | 証券会社名 | 株数 | 比率 |
---|---|---|---|
主幹事証券 | 大和 | 1,108,800 | 84.00% |
引受証券 | 野村 | 132,000 | 10.00% |
引受証券 | メリルリンチ日本 | 79,200 | 6.00% |
大株主(潜在株式を含む)
大株主名 | 摘要 | 株数 | 比率 |
---|---|---|---|
馬場 功淳 | 代表取締役社長 | 5,972,900 | 77.28% |
千葉 功太郎 | 取締役副社長 | 451,800 | 5.85% |
KDDI | 取引先 | 340,000 | 4.40% |
ジャフコSV3-1号 | ベンチャーキャピタル(ファンド) | 326,600 | 4.23% |
長谷部 潤 | 取締役 | 94,800 | 1.23% |
吉岡 祥平 | 取締役 | 88,800 | 1.15% |
土屋 雅彦 | 取締役 | 71,700 | 0.93% |
石渡 進介 | 取締役 | 29,200 | 0.38% |
村松 厳 | 従業員 | 23,800 | 0.31% |
桑羽 由起子 | 従業員 | 16,000 | 0.21% |
菅井 健太 | 従業員 | 13,200 | 0.17% |
業績動向(単位:百万円)
決算期 | 種別 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|---|---|
2013/09 | 単独予想 | 9,992 | 2,318 | 2,291 | 1,260 |
2012/09 | 単独見込 | 5,071 | 1,498 | 1,499 | 778 |
2012/06 | 単独3Q累計実績 | 2,903 | 870 | 875 | 479 |
2011/09 | 単独実績 | 2,283 | 571 | 568 | 283 |
2010/09 | 単独実績 | 1,515 | 642 | 693 | 381 |
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株あたりの数値(単位:円)
決算期 | 種別 | EPS | BPS | 配当 |
---|---|---|---|---|
2013/09 | 単独予想 | 162.90 | 596.02 | - |
参考類似企業
事業詳細
位置情報ゲーム専用オープンプラットホーム「コロプラ」の運営。高機能携帯電話(スマートフォン)を主軸としたサービスを展開している。
2003年5月に代表取締役社長の馬場功淳氏が、位置情報を利用したゲームアプリ「コロニーな生活」の提供を個人事業として始めたことが発端。馬場氏はKLabからグリーと渡り歩いた後、2008年10月に法人化した。
1.スマートフォンネーティブアプリサービス
グーグル社が運営する「Google Play Store。」や、アップルの「AppStore」などにアプリを提供している。手軽な無料ゲームを取りそろえた「Kuma the Bear(クマ・ザ・ベア)アプリ」や、本格的な位置情報を活用した本格的なゲームアプリである「オンラインアプリ」など。
2.プラットホーム運営サービス
位置情報ゲームオープンプラットホーム「コロプラ」の運営と、そこに展開される内製アプリの開発・運営、コロプラに参画するLAP(位置情報ゲームサードパーティー事業者)に対する位置情報ゲームのシステム提供を行っている。
内製アプリは、同社最初のゲームアプリ「コロニーな生活」をはじめ4タイトル。LAPは「戦国いろは」「駅奪取PLUS」など9社より計11タイトルが提供されている。
3.リアル連携サービス
ゲームに組み込まれた外出を促す仕組みをさらに拡大し、リアルなカード「コロカ」を活用したリアル事業者向けの販売促進を支援している。提携リアル事業者は、全国各地の銘産店、鉄道など交通事業会社、宿泊施設、百貨店、プロ野球球団など1400カ所(2012年9月末時点)を超える。
2011年10月~2012年6月期の売上高構成比は、モバイルサービス事業100%。主な販売先はNTTドコモ12.4%、ウェブマネー15.1%、KDDI11.6%、米アップル14.1%、米グーグル27.5%。
2003年5月に代表取締役社長の馬場功淳氏が、位置情報を利用したゲームアプリ「コロニーな生活」の提供を個人事業として始めたことが発端。馬場氏はKLabからグリーと渡り歩いた後、2008年10月に法人化した。
1.スマートフォンネーティブアプリサービス
グーグル社が運営する「Google Play Store。」や、アップルの「AppStore」などにアプリを提供している。手軽な無料ゲームを取りそろえた「Kuma the Bear(クマ・ザ・ベア)アプリ」や、本格的な位置情報を活用した本格的なゲームアプリである「オンラインアプリ」など。
2.プラットホーム運営サービス
位置情報ゲームオープンプラットホーム「コロプラ」の運営と、そこに展開される内製アプリの開発・運営、コロプラに参画するLAP(位置情報ゲームサードパーティー事業者)に対する位置情報ゲームのシステム提供を行っている。
内製アプリは、同社最初のゲームアプリ「コロニーな生活」をはじめ4タイトル。LAPは「戦国いろは」「駅奪取PLUS」など9社より計11タイトルが提供されている。
3.リアル連携サービス
ゲームに組み込まれた外出を促す仕組みをさらに拡大し、リアルなカード「コロカ」を活用したリアル事業者向けの販売促進を支援している。提携リアル事業者は、全国各地の銘産店、鉄道など交通事業会社、宿泊施設、百貨店、プロ野球球団など1400カ所(2012年9月末時点)を超える。
2011年10月~2012年6月期の売上高構成比は、モバイルサービス事業100%。主な販売先はNTTドコモ12.4%、ウェブマネー15.1%、KDDI11.6%、米アップル14.1%、米グーグル27.5%。
コメント
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・直近(2011年4月)の第三者割当増資の発行価格は、分割を遡及(そきゅう)修正して1株当たり1400円。
・監査役と大株主上位7位までの取締役、そのほか従業員2名の持ち株にはロックアップが掛かる。
・ロックアップなしのベンチャーキャピタルの保有株は、推定1社32万6600株。
・EPS(1株当たり利益)は期中平均株式数による算出。上場時株数では159.65円。
<ファーストインプレッション>
現実世界とネットの世界が融合した「位置ゲー」として新ジャンルを築き、ブームを巻き起こしたことで注目される企業だ。同日に承認になったチムニーと並び、引受業界では年内のIPOが早くから観測されていた。業績は営業利益で見ると2011年9月期に落ち込みが見られるものの、売上高は拡大し続けている。成長性、新奇性ともに兼ね備えており、人気化は必至といえそうだ。吸収金額が他のソーシャルゲーム銘柄と比べると大きめだが、需給に支障はないだろう。
・監査役と大株主上位7位までの取締役、そのほか従業員2名の持ち株にはロックアップが掛かる。
・ロックアップなしのベンチャーキャピタルの保有株は、推定1社32万6600株。
・EPS(1株当たり利益)は期中平均株式数による算出。上場時株数では159.65円。
<ファーストインプレッション>
現実世界とネットの世界が融合した「位置ゲー」として新ジャンルを築き、ブームを巻き起こしたことで注目される企業だ。同日に承認になったチムニーと並び、引受業界では年内のIPOが早くから観測されていた。業績は営業利益で見ると2011年9月期に落ち込みが見られるものの、売上高は拡大し続けている。成長性、新奇性ともに兼ね備えており、人気化は必至といえそうだ。吸収金額が他のソーシャルゲーム銘柄と比べると大きめだが、需給に支障はないだろう。
仮条件分析
(BB参加妙味
:B)
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想定価格: 2,900円
吸収資金レンジ: 38.3億円 - 42.1億円(今期予想単独PER: 17.8倍)
時価総額レンジ: 228.9億円
仮条件: 2,700円 - 3,000円
吸収資金レンジ: 35.6億円 - 43.6億円(今期予想単独PER: 16.6倍 - 18.4倍)
時価総額レンジ: 213.1億円 - 236.8億円
<強気材料>
注目度高い、新しい概念のゲーム、スマホ展開に対応、時価総額大きい、利益率高い、大手キャリアが出資、引受団に外資系、社長がエンジニア出身で技術力高い、IRが期待できる体制
<弱気材料>
吸収金額大きい、PER高め、VCロックなし、利益率低下傾向、費用変動がまだ激しい、引受証券少ない、OtoOはまだ収益化できず、ガチャ規制
<結論>
Bとする。公開価格が3000円とすれば4000~5000円(PER:24.6~30.7倍)を想定初値とする。
荷もたれ感も意識される吸収金額のうえ、ベンチャーキャピタル(VC)の保有株はロックアップなし。ただ、12月のIPOでは本則市場上場の銘柄を差し置き1番の目玉ともいえ、個人、機関投資家問わず注目が高いことを考慮すると、それでも堅調な展開が期待される。引受団には外資系も入っており、上場前説明会では外資系アナリストの質問が活発だったことから一部海外投資家が関心を寄せる可能性も。
携帯電話のGPSによる位置情報を活用した新しい概念のゲームを展開している。2011年9月期4Qからはスマートフォン展開も本格化させ、ネーティブアプリ(グーグルプレイやAPPストアからダウンロードできるアプリ)にも注力。既に、課金売り上げの87%(12年9月単月)がスマホ経由となった。
無料で位置情報も使わず、通信も不要な簡易ゲームのブランド「Kuma the Bear」で集客し、より本格的で位置情報を活用する「オンラインアプリ」で回収を図る仕組みだ。なお、同社ではGREEやMobageなど他社のソーシャルサイトは経由しておらず、ブラウザーゲームに関しては自社でゲームプラットフォームを展開しており、サードパーティーにも開放している。
海外のスマホのプラットホームは国内の従来型携帯電話キャリアなどが展開するiモードなどに比べると、手数料が高い(携帯キャリア8%程度に対し30%程度)という問題があり、12年9月期は原価率が30.0%→44.8%へと急伸。広告宣伝費の抑制などで営業利益率は25.1%→29.6%と上昇したが、今期は再び23.2%に低下する予想となっている(ただし今期の低下要因は未公表)。それでも自社プラットホームによる展開で、広告費率はもともと低いことが高利益率を保てる一因となっている。ゲーム各社は広告宣伝費率が一般的に高い。
スマホではゲームも高度化していくと考えられ、開発費も今後増加する可能性がある。スマホ依存度の高まりは新たな費用増の要因を抱え込むことになるが、それでも急速なスマホシフトにゲーム各社が翻弄(ほんろう)されるなか、今後の展開には有利な立ち位置にある。コンプガチャ規制の影響も少なく、直近四半期の売上高伸び率は43.2%増。今期は利益率が低下しながらも、売上高は2倍弱、営業利益は55%増となる見込み。位置情報の活用という新しい概念をゲームに取り入れたことは、新奇性があり高い評価が付きそうだ。
位置情報を使ったゲームはユーザーの外出を促すことになるため、同社ではOtoO(オンライン・トゥ・オフライン)にも積極的。リアルなカード「コロカ」を全国の銘産店、公共交通機関、旅行会社やレンタカー事業者、宿泊施設など1400箇所(12年9月時点)に配布し、利用者が獲得できるという事業者向けの販売促進支援を行っている。収益としては赤黒トントンだが宣伝や社会貢献といった効果がある。
また、自治体に対し蓄積した旅行者などの移動データを提供するとこで、観光や地域振興を目的としたコンサルティングを実施。現在は試験段階のため無償だが、実績をためた後に事業会社向けに有償化する。
株式市場では、こうした高い成長率、新奇性のあるゲーム内容、人気業種といったことを背景に、高い評価が付くものと考える。KDDIの出資や大手証券からの経営陣招へい、馬場功淳社長個人の副業からのスタートなど、数多く初期のグリーをほうふつさせる点が存在することも人気化の要因となろう。
また、馬場氏はエンジニアの出身でかつてはKLabやグリーに勤務。業界事情にも通じ、最新技術に対して、より迅速で適格な投資判断ができるという強みがある。技術者出身の創業社長は米国では当たり前だが、日本では少ない点もアピールとなりそうだ。経営陣には大和の元インターネットセクター担当アナリストの長谷部潤氏が入っており、上場後の投資家向け情報提供(IR)充実という面でも期待が持てる。アナリストがカバレッジしやすいデータを積極的に公表することで、機関投資家による投資を促す効果がありそうだ。
こうした点からソーシャルゲームの中でも他の企業とは別格な人気を予想する。最大吸収金額とVC保有株を合計した実質吸収金額は50億円強に上るものの、上場後は機関投資家からも投資が期待できそうな内容であることを勘案すれば、買い越しでのスタートが期待できそうだ。
コンプガチャ問題などもあり、ソーシャルゲーム各社のPERは既に1桁台が主流だが、直近で勢いのあるガンホーは30倍台半ばと高評価。IPO間もない企業も高い。IPOしてくる企業は一般的に、ガチャ規制問題を乗り越えているため成長に不安が少ないことや、IPO銘柄へのホットマネーが寄与している。
同社でもガチャ規制による影響は少なかったため、高評価が期待できよう。公開価格のPERは上限で18倍と既にそれなりの評価が付けられているが、前述の銘柄を参考に20~30倍台を目指す展開を予想。需給的にも4000円台には乗せられると考え、30倍に到達し心理的節目となりやすい5000円を上限に設定する。
<追加分析>
B継続。引き続き4000~5000円(PER:24.6~30.7倍)を想定初値とする。
公開規模の大きさが懸念されるも、現在は圧倒的なパフォーマンスを誇る業種だけに人気は絶大。機関投資家の評判も高いもようでソーシャルゲーム関連でも別格に位置付けられそう。発射台も既に高いだけに同業他社のIPOのような倍々ゲームはそれほど期待されていないが、それなりにしっかりした展開が見込めそうだ。
吸収資金レンジ: 38.3億円 - 42.1億円(今期予想単独PER: 17.8倍)
時価総額レンジ: 228.9億円
仮条件: 2,700円 - 3,000円
吸収資金レンジ: 35.6億円 - 43.6億円(今期予想単独PER: 16.6倍 - 18.4倍)
時価総額レンジ: 213.1億円 - 236.8億円
<強気材料>
注目度高い、新しい概念のゲーム、スマホ展開に対応、時価総額大きい、利益率高い、大手キャリアが出資、引受団に外資系、社長がエンジニア出身で技術力高い、IRが期待できる体制
<弱気材料>
吸収金額大きい、PER高め、VCロックなし、利益率低下傾向、費用変動がまだ激しい、引受証券少ない、OtoOはまだ収益化できず、ガチャ規制
<結論>
Bとする。公開価格が3000円とすれば4000~5000円(PER:24.6~30.7倍)を想定初値とする。
荷もたれ感も意識される吸収金額のうえ、ベンチャーキャピタル(VC)の保有株はロックアップなし。ただ、12月のIPOでは本則市場上場の銘柄を差し置き1番の目玉ともいえ、個人、機関投資家問わず注目が高いことを考慮すると、それでも堅調な展開が期待される。引受団には外資系も入っており、上場前説明会では外資系アナリストの質問が活発だったことから一部海外投資家が関心を寄せる可能性も。
携帯電話のGPSによる位置情報を活用した新しい概念のゲームを展開している。2011年9月期4Qからはスマートフォン展開も本格化させ、ネーティブアプリ(グーグルプレイやAPPストアからダウンロードできるアプリ)にも注力。既に、課金売り上げの87%(12年9月単月)がスマホ経由となった。
無料で位置情報も使わず、通信も不要な簡易ゲームのブランド「Kuma the Bear」で集客し、より本格的で位置情報を活用する「オンラインアプリ」で回収を図る仕組みだ。なお、同社ではGREEやMobageなど他社のソーシャルサイトは経由しておらず、ブラウザーゲームに関しては自社でゲームプラットフォームを展開しており、サードパーティーにも開放している。
海外のスマホのプラットホームは国内の従来型携帯電話キャリアなどが展開するiモードなどに比べると、手数料が高い(携帯キャリア8%程度に対し30%程度)という問題があり、12年9月期は原価率が30.0%→44.8%へと急伸。広告宣伝費の抑制などで営業利益率は25.1%→29.6%と上昇したが、今期は再び23.2%に低下する予想となっている(ただし今期の低下要因は未公表)。それでも自社プラットホームによる展開で、広告費率はもともと低いことが高利益率を保てる一因となっている。ゲーム各社は広告宣伝費率が一般的に高い。
スマホではゲームも高度化していくと考えられ、開発費も今後増加する可能性がある。スマホ依存度の高まりは新たな費用増の要因を抱え込むことになるが、それでも急速なスマホシフトにゲーム各社が翻弄(ほんろう)されるなか、今後の展開には有利な立ち位置にある。コンプガチャ規制の影響も少なく、直近四半期の売上高伸び率は43.2%増。今期は利益率が低下しながらも、売上高は2倍弱、営業利益は55%増となる見込み。位置情報の活用という新しい概念をゲームに取り入れたことは、新奇性があり高い評価が付きそうだ。
位置情報を使ったゲームはユーザーの外出を促すことになるため、同社ではOtoO(オンライン・トゥ・オフライン)にも積極的。リアルなカード「コロカ」を全国の銘産店、公共交通機関、旅行会社やレンタカー事業者、宿泊施設など1400箇所(12年9月時点)に配布し、利用者が獲得できるという事業者向けの販売促進支援を行っている。収益としては赤黒トントンだが宣伝や社会貢献といった効果がある。
また、自治体に対し蓄積した旅行者などの移動データを提供するとこで、観光や地域振興を目的としたコンサルティングを実施。現在は試験段階のため無償だが、実績をためた後に事業会社向けに有償化する。
株式市場では、こうした高い成長率、新奇性のあるゲーム内容、人気業種といったことを背景に、高い評価が付くものと考える。KDDIの出資や大手証券からの経営陣招へい、馬場功淳社長個人の副業からのスタートなど、数多く初期のグリーをほうふつさせる点が存在することも人気化の要因となろう。
また、馬場氏はエンジニアの出身でかつてはKLabやグリーに勤務。業界事情にも通じ、最新技術に対して、より迅速で適格な投資判断ができるという強みがある。技術者出身の創業社長は米国では当たり前だが、日本では少ない点もアピールとなりそうだ。経営陣には大和の元インターネットセクター担当アナリストの長谷部潤氏が入っており、上場後の投資家向け情報提供(IR)充実という面でも期待が持てる。アナリストがカバレッジしやすいデータを積極的に公表することで、機関投資家による投資を促す効果がありそうだ。
こうした点からソーシャルゲームの中でも他の企業とは別格な人気を予想する。最大吸収金額とVC保有株を合計した実質吸収金額は50億円強に上るものの、上場後は機関投資家からも投資が期待できそうな内容であることを勘案すれば、買い越しでのスタートが期待できそうだ。
コンプガチャ問題などもあり、ソーシャルゲーム各社のPERは既に1桁台が主流だが、直近で勢いのあるガンホーは30倍台半ばと高評価。IPO間もない企業も高い。IPOしてくる企業は一般的に、ガチャ規制問題を乗り越えているため成長に不安が少ないことや、IPO銘柄へのホットマネーが寄与している。
同社でもガチャ規制による影響は少なかったため、高評価が期待できよう。公開価格のPERは上限で18倍と既にそれなりの評価が付けられているが、前述の銘柄を参考に20~30倍台を目指す展開を予想。需給的にも4000円台には乗せられると考え、30倍に到達し心理的節目となりやすい5000円を上限に設定する。
<追加分析>
B継続。引き続き4000~5000円(PER:24.6~30.7倍)を想定初値とする。
公開規模の大きさが懸念されるも、現在は圧倒的なパフォーマンスを誇る業種だけに人気は絶大。機関投資家の評判も高いもようでソーシャルゲーム関連でも別格に位置付けられそう。発射台も既に高いだけに同業他社のIPOのような倍々ゲームはそれほど期待されていないが、それなりにしっかりした展開が見込めそうだ。
公開価格分析
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公開価格: 3,000円
吸収資金: 43.6億円(今期予想単独PER: 18.4倍)
時価総額: 236.8億円
公開価格、追加売り出しともに上限で決まった。引受価額は2760円。ブックビルディングでは、申告された総需要株式数が公開株式数を十分に上回り、件数は多数にわたっていたうえ、相当数が仮条件の上限価格だった。想定初値は4000~5000円を据え置く。
観測どおりの人気となり、吸収金額の荷もたれ感にもかかわらず、ブックビルは好調のまま終了した。足元の相場は全体では手詰まり感が出てきているが、高値水準は維持しており、IPOにとってはかえっていい環境か。煮詰まった短期筋の流入が期待できる。売り圧力を上回る買い注文が入り、堅調な初値展開が期待される。
吸収資金: 43.6億円(今期予想単独PER: 18.4倍)
時価総額: 236.8億円
公開価格、追加売り出しともに上限で決まった。引受価額は2760円。ブックビルディングでは、申告された総需要株式数が公開株式数を十分に上回り、件数は多数にわたっていたうえ、相当数が仮条件の上限価格だった。想定初値は4000~5000円を据え置く。
観測どおりの人気となり、吸収金額の荷もたれ感にもかかわらず、ブックビルは好調のまま終了した。足元の相場は全体では手詰まり感が出てきているが、高値水準は維持しており、IPOにとってはかえっていい環境か。煮詰まった短期筋の流入が期待できる。売り圧力を上回る買い注文が入り、堅調な初値展開が期待される。
初値予想
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初値予想: 5,000円(今期予想連結PER: 30.7倍)
初値買い妙味: B
好調な初値を予想する。初値のコンセンサスは「4000円~5000円」。吸収金額は荷もたれ感がありPERも高めの設定だが、人気業態のなかでも別格な地位を確保していることから幅広い買いを集めそうだ。
携帯電話などの衛星利用測位システム(GPS)を使用した、位置情報ゲームを展開している。代表作は創業期からの「コロニーな生活」。ビジネスモデルは無料で位置情報も使わず、通信も不要な簡易ゲームのブランド「Kuma the Bear」で集客し、より本格的で位置情報を活用する「オンラインアプリ」に誘導して回収を図る仕組み。
2011年9月期4Qからはスマートフォン(高機能携帯電話)展開も本格化させており、ネーティブアプリ(「Google Play」や「APP Store」からダウンロードできるアプリ)に注力。既に、課金売り上げの87%(12年9月単月)がスマホ経由となった。ダウンロード件数は毎月増加傾向にあり、夏休みで需要期となる8月には単月のダウンロード数が223万件に到達。スタートして1年となる9月末の累計件数は1402万件に上った。会員数も順調に伸びており9月末で303万人だった。
ネーティブアプリ展開により、外部への手数料が発生するため利益率は減少傾向だが、それでも前期は売上高営業利益率30%を確保。営業利益は前期比2.6倍の約15億円に急伸した。今期は会社予想で55%増の23億円とされるが、それでも保守的な予想だといえる。前7-9月期だけでも6億円を計上しており、上場費用を考慮して単純に4倍弱になる数値はユーザーの伸びが考慮されていない。
社長の馬場功淳氏はエンジニアの出身でかつてはKLabやグリーに勤務。KDDIが出資するなど初期のグリーを思わせる点がある。経営陣には大和証券から業界トップアナリストだった長谷部潤氏を迎えており、上場後はアナリストの欲しがるデータを積極的に公開していくと期待される。多くの証券会社でカバレッジ対象となり、機関投資家の投資対象になりそうだ。外資系証券が引受団に入ることから、国内のみならず海外も巻き込む可能性が高い。同社では成長戦略の一つに海外展開を掲げている。
吸収金額は40億円台と荷もたれ感があり、PERも18倍と既にそれなりの評価が付けられてはいる。しかし、業績上振れや今後の安定した成長への期待、業態人気などから積極的かつ幅広い買い注文が入ることになりそう。4000円台から心理的な節目の5000円を意識した指し値が多くなると考えられる。人気業態では売り買い双方とも強気に傾いていることもあり、PER30倍でもある5000円を予想初値とする。
初値買い妙味: B
好調な初値を予想する。初値のコンセンサスは「4000円~5000円」。吸収金額は荷もたれ感がありPERも高めの設定だが、人気業態のなかでも別格な地位を確保していることから幅広い買いを集めそうだ。
携帯電話などの衛星利用測位システム(GPS)を使用した、位置情報ゲームを展開している。代表作は創業期からの「コロニーな生活」。ビジネスモデルは無料で位置情報も使わず、通信も不要な簡易ゲームのブランド「Kuma the Bear」で集客し、より本格的で位置情報を活用する「オンラインアプリ」に誘導して回収を図る仕組み。
2011年9月期4Qからはスマートフォン(高機能携帯電話)展開も本格化させており、ネーティブアプリ(「Google Play」や「APP Store」からダウンロードできるアプリ)に注力。既に、課金売り上げの87%(12年9月単月)がスマホ経由となった。ダウンロード件数は毎月増加傾向にあり、夏休みで需要期となる8月には単月のダウンロード数が223万件に到達。スタートして1年となる9月末の累計件数は1402万件に上った。会員数も順調に伸びており9月末で303万人だった。
ネーティブアプリ展開により、外部への手数料が発生するため利益率は減少傾向だが、それでも前期は売上高営業利益率30%を確保。営業利益は前期比2.6倍の約15億円に急伸した。今期は会社予想で55%増の23億円とされるが、それでも保守的な予想だといえる。前7-9月期だけでも6億円を計上しており、上場費用を考慮して単純に4倍弱になる数値はユーザーの伸びが考慮されていない。
社長の馬場功淳氏はエンジニアの出身でかつてはKLabやグリーに勤務。KDDIが出資するなど初期のグリーを思わせる点がある。経営陣には大和証券から業界トップアナリストだった長谷部潤氏を迎えており、上場後はアナリストの欲しがるデータを積極的に公開していくと期待される。多くの証券会社でカバレッジ対象となり、機関投資家の投資対象になりそうだ。外資系証券が引受団に入ることから、国内のみならず海外も巻き込む可能性が高い。同社では成長戦略の一つに海外展開を掲げている。
吸収金額は40億円台と荷もたれ感があり、PERも18倍と既にそれなりの評価が付けられてはいる。しかし、業績上振れや今後の安定した成長への期待、業態人気などから積極的かつ幅広い買い注文が入ることになりそう。4000円台から心理的な節目の5000円を意識した指し値が多くなると考えられる。人気業態では売り買い双方とも強気に傾いていることもあり、PER30倍でもある5000円を予想初値とする。
初値分析
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初値: 5,650円(今期予想単独PER: 34.7倍)
/ 上昇率: 88.3%
/ 高値: 5,720円
/ 安値: 4,660円
/ 終値: 4,660円
出来高: 1,981,100株 / 対公開株数: 136.4% / 初値出来高: 728,400株 / 初値売買代金: 4,115,460,000円
好調な初値が付いた。吸収金額は40億円を超え、10億円弱分あるベンチャーキャピタルの保有株にもロックアップが掛かっていなかったが、市場の期待は高く強気な注文を多く集めた。初値売買代金41億円は東証1部を除けば今年最高で、2008年12月に上場したグリー(82億円)以来4年ぶりとなる。
しかし初値形成後の上値は重かった。注目されすぎる銘柄にはよくあることだが、売買代金水準の高さからしても、バイイングパワーをほぼ使い切ってしまった。IPO銘柄でなくても主力銘柄が動いているため、値動きが悪ければ見限られるのも早い。大引け間際には、まとまった見切り売りが出たことで安値引けとなった。
すっかりとやりきった感が漂ってしまっており、しばらくは調整相場か。ただ、注目度が高いだけに、今後も少なくとも年内は折を見て吹き返す場面がありそうだ。
大和証券からはリポートが出ている。売上高に占めるスマートフォン比率の高さと、ユニークな集客手段、国内のソーシャルゲームプラットホームを利用していないこと――3点が特徴であり、高い収益性の背景でもあると指摘。2013年9月期の営業利益は会社予想(23億円)を上回る前期比87%増の28億円(EPS 192.6円)と予想した。前期に投入したタイトルの通期寄与と期中に投入されるタイトル(国内5タイトル、海外1タイトル)が寄与する。14年9月期もタイトル数の増加などが寄与し、25%増の35億円(同266.1円)になる見通し。
出来高: 1,981,100株 / 対公開株数: 136.4% / 初値出来高: 728,400株 / 初値売買代金: 4,115,460,000円
好調な初値が付いた。吸収金額は40億円を超え、10億円弱分あるベンチャーキャピタルの保有株にもロックアップが掛かっていなかったが、市場の期待は高く強気な注文を多く集めた。初値売買代金41億円は東証1部を除けば今年最高で、2008年12月に上場したグリー(82億円)以来4年ぶりとなる。
しかし初値形成後の上値は重かった。注目されすぎる銘柄にはよくあることだが、売買代金水準の高さからしても、バイイングパワーをほぼ使い切ってしまった。IPO銘柄でなくても主力銘柄が動いているため、値動きが悪ければ見限られるのも早い。大引け間際には、まとまった見切り売りが出たことで安値引けとなった。
すっかりとやりきった感が漂ってしまっており、しばらくは調整相場か。ただ、注目度が高いだけに、今後も少なくとも年内は折を見て吹き返す場面がありそうだ。
大和証券からはリポートが出ている。売上高に占めるスマートフォン比率の高さと、ユニークな集客手段、国内のソーシャルゲームプラットホームを利用していないこと――3点が特徴であり、高い収益性の背景でもあると指摘。2013年9月期の営業利益は会社予想(23億円)を上回る前期比87%増の28億円(EPS 192.6円)と予想した。前期に投入したタイトルの通期寄与と期中に投入されるタイトル(国内5タイトル、海外1タイトル)が寄与する。14年9月期もタイトル数の増加などが寄与し、25%増の35億円(同266.1円)になる見通し。
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東洋経済新報社による今後の業績予想は、2013年9月期の売上高が前期比97%増の100億円、経常利益53%増の22.9億円、EPS 159.7円、配当なしと会社予想を踏襲している。