IPO銘柄詳細

コード 市場 業種 売買単位 注目度
4479 マザーズ 情報・通信業 100株 A
スケジュール
スケジュール
仮条件決定 2019/11/25
ブックビルディング期間 2019/11/26 - 12/02
公開価格決定 2019/12/03
申込期間 2019/12/04 - 12/09
払込期日 2019/12/10
上場日 2019/12/11
価格情報
想定価格 1,550円
仮条件 1,500 - 1,550円
公開価格 1,550円
初値予想 2,500円
初値 2,710円
  • スケジュールは上場企業都合により変更になる場合があります。
基本情報
代表者名 中山 亮太郎 (上場時37歳8カ月)/1982年生
本店所在地 東京都渋谷区渋谷
設立年 2013年
従業員数 60人 (2019/10/31現在)(平均31.2歳、年収581.7万円)
事業内容 クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営など
URL https://www.makuake.co.jp/
株主数 6人 (目論見書より)
資本金 132,995,000円 (2019/11/08現在)
上場時発行済株数 10,966,000株(別に潜在株式944,000株)
公開株数 2,926,700株(公募980,000株、売り出し1,565,000株、オーバーアロットメント381,700株)
調達資金使途 システム開発および改修、人員増強、借入金の返済、広告宣伝
連結会社 0社
シンジケート
公開株数2,545,000株(別に381,700株)
種別 証券会社名 株数 比率
主幹事証券 大和 2,316,100 91.01%
引受証券 みずほ 101,800 4.00%
引受証券 SBI 50,900 2.00%
引受証券 SMBC日興 25,400 1.00%
引受証券 マネックス 25,400 1.00%
引受証券 岩井コスモ 25,400 1.00%
大株主(潜在株式を含む)
大株主名 摘要 株数 比率
(株)サイバーエージェント 親会社 7,800,000 71.36%
KSK ANGEL FUND LLC ベンチャーキャピタル(ファンド) 1,498,000 13.71%
中山亮太郎 代表取締役社長 552,000 5.05%
坊垣佳奈 取締役 268,000 2.45%
木内文昭 取締役 268,000 2.45%
堀越宝世 特別利害関係者など 200,000 1.83%
生内洋平 執行役員 60,000 0.55%
矢内加奈子 従業員 40,000 0.37%
森恵 従業員 40,000 0.37%
中村剛 従業員 30,000 0.27%
佐藤啓 従業員 30,000 0.27%
木曽恵里夏 従業員 30,000 0.27%
業績動向(単位:百万円)
は予想
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2020/09 単独予想 2,187 478 476 330
2019/09 単独実績 1,344 124 127 89
2018/09 単独実績 958 154 156 112
2017/09 単独実績 478 57 61 43
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株あたりの数値(単位:円)
は予想
決算期 種別 EPS BPS 配当
2020/09 単独予想 30.69 182.45 -
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事業詳細
 購入型クラウドファンディング最大手。企業や個人に対してマーケティング、PR、ファンの創出、資金獲得にかかる手段や機会を提供している。サイバーエージェントの子会社であり、社内取締役は全員が親会社の出身。親会社グループではその他事業に区分される。

1.「Makuake」サービス
 購入型クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」の運営を通じ、新しいアイデアや優れた技術などを用いた製品やサービスの実現または加速を希望する企業や個人(プロジェクト実行者)と、そのプロジェクトを支援する複数の個人ら(プロジェクト支援者)とを、インターネット上でマッチングするサービスを主体に展開している。プロジェクトが成立した場合に、プロジェクト実行者から一定のプラットフォーム利用料を受領している。
 2018年5月には地方自治体がプロジェクト実行者となりプロジェクトへの寄付を募る「ふるさと納税型クラウドファンディング:Makuakeガバメント」を立ち上げた。

2.「Makuake Incubation Studio」サービス
 企業などが有する研究開発技術を生かした新事業を創出するため、新製品の企画、企画を実現するためのパートナーマッチング、プロジェクトの戦略立案や事業計画、マーケティングリポートの作成など、製品開発領域における各種インキュベーションサービスを提供している。新しい発想の製品開発をサポートすることで、報酬を受領している。

3.その他のサービス
 (1)「Makuake」において創出されたプロダクトを「Makuake ストア」にて販売取り次ぎするサービス、(2)獲得支援額の拡大を目的にプロジェクト実行者に対し、SNS(交流サイト)広告やCriteo広告を利用した広告配信代行サービス、(3)「Makuake」発の製品をリアル店舗で展示・販売するMakuake SHOPへの紹介サービス、(4)プロジェクト成立後にマクアケが提携する販売業者を販路として紹介するサービスを展開している。

 2018年9月期の売上高構成比は、「Makuake」サービス72.8%、「Makuake Incubation Studio」サービス12.6%、その他のサービス14.6%。
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・3万2200株を上限に従業員持ち株会に親引け販売する。
・直近(2017年9月)の第三者割当増資の発行単価は、分割を遡及(そきゅう)修正すると205.08円。
・大株主のKSK ANGEL FUNDは本田圭祐氏のファンド。堀越宝世(寶世)は市川海老蔵氏の本名。
・株式上場後においても親会社は連結関係を維持するため、必要となる株式数は継続的に所有する方針。上場後の持ち株比率は52.76~59.14%。
・既存株主と新株予約権保有者には全員90日間のロックアップが掛かる。ただし公開価格の1.5倍以上では解除される。
・新株予約権は既に行使期間入りしている。行使価格は206円。割当先は取締役と従業員。


<ファーストインプレッション>
 実は1年前も上場観測が出ていた待望の案件。一年延ばしたかいあって営業利益は前期が減益着地だったのに対し、今期は3.8倍に急拡大する見込みだ。クラウドファンディングは上場企業ではこれまで新興不動産企業における資金調達の一形態として利用されてきたが、不動産以外にも広く実施する専業では初モノに当たる。事業としての目新しさはもちろん、著名人が出資していることでも注目される。
 クラファン事態は参入障壁が低く、不特定多数から集金するだけに詐欺との区別は重要だ。この点では大手IT企業の子会社としての信用性に加え、広告塔にもなる彼らが出資していることは大きな武器ともいえる。マザーズ案件としては規模はやや大きく、PERも高めの設定ではあるが、成長期待は高く堅調なスタートとなるか。
仮条件分析 (BB参加妙味 :B)
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想定価格: 1,550円
 吸収資金レンジ: 39.4億円 - 45.4億円(今期予想単独PER: 50.5倍)
 時価総額レンジ: 170.0億円

仮条件: 1,500円 - 1,550円
 吸収資金レンジ: 38.2億円 - 45.4億円(今期予想単独PER: 48.9倍 - 50.5倍)
 時価総額レンジ: 164.5億円 - 170.0億円

 仮条件は想定価格を上限に決められた。下限価格は想定を3.23%下回る。なお引受団から三菱UFJモルガン・スタンレー証券が離脱。その分については主幹事が引き受けることになったもよう。

〈強材料〉
新味あり、専業では初モノ、有名人株主、最大手、今期急成長、話題性あり

〈弱材料〉
仮条件下振れ、グロース株、公開規模大きめ、参入障壁低い、悪用の恐れ、IPOラッシュ、エンゼルの動向不明

〈結論〉
 Bとする。公開価格が仮条件上限ならば、初値は2000~2500円(希薄化後PER:72.2~90.2倍)を想定する。
 クラウドファンディング専業としては初の上場。これまで上場企業でも手掛けるのは不動産投資型ばかりで購入型としてしも初めてということになる。公開規模がやや大きく荷もたれ感が否めないものの、新味あふれる案件であり人気化が想定される。

 購入型クラウドファンディング大手。少額を多数から集めるクラウドファンディングは、上場企業ではいくつかの中堅不動産が私募リートに近い「投融資型」を運営しているが、同社の手掛けるのは新商品・サービスを先行予約販売する「購入型」。企業や個人が画期的な製品やサービスを造る際、その資金繰りを支援するため先に売る形になる。集まった資金は締め切りから約1カ月後に業者の手元に支払われる仕組みだ。支払いは製品やサービスの受け渡しとは関係なく行われるが、大抵はもっと先になる。
 また、本格的な販売の前に販売実績を作ることで、量産に入る際には小売店側が仕入れを決断しやすくなる効果もあり、資金繰りに苦戦する中小や個人だけではなく、大手企業の利用も広まっているという。そのほか新商品がいち早く手に入るということで、現在はマスコミ関係者のネタ元としても利用されており、ここから媒体に取り上げられる機会も多くなっている。

 世の中に出てきてからまだ新しい業態ということもあり、足元の業績は急拡大している。19.9期は監視体制の強化で停滞するも、今20.9期の営業利益は前期比3.85倍の4億7800万円を同社では予想している。各サービスとも大幅な伸びを予想しており、全体の売上高は62.8%増の21億8700万円になる見込みだ。同社は昨年の今頃にも上場の観測が出ていたが、一年先延ばしにしたのは監視体制を見直すためだったのだろう。あまり人を増やさずに強化できたとのことで、増収効果で営業利益率は下がるどころか強化前の16.1%(18.9期)と比べ21.9%に向上する。

 クラウドファンディングに関する法制度が正式に整備されたのは2014年。同社の設立はその前年5月になり、サービスも3カ月後には開始していたが、どちらにしろ国内ではまだ黎明(れいめい)期ともいえる市場であり、成長期待は大きい。広く資金を集めるということでは株式市場に似ており、本質的なところでは従来型の市場が機能を果たすのだろうが、それが補い切れない部分の役割を埋めていくことが期待される。上場企業としては初モノである点や将来性の大きさからいかにも人気化しそうな案件だ。

 半面、公開規模は最大45億円と多め。仮条件は想定価格からやや下振れしてのレンジになった。下振れ率は3%超と小さいためそれほど気にする必要はないが、グロース株への逆風下、妥当株価が計算しにくい初モノに対してやや慎重な姿勢がかいま見える。エンゼル出資した本田圭祐氏のKSK ANGEL FUNDや市川海老蔵氏が売ってくるのかはフタを開けてみないと分からないが、売買代金が初モノ人気で30億円規模に膨らんだとしても彼らの売却できるようになる1.5倍を大きく超えることは難しそうだ。初値は値頃感もあって3割近い上昇となる2000円台にまずは乗せるとは考え、2500円までのレンジで想定する。

 なお、IPOラッシュの影響についてはまだラッシュ初期の段階であることや、同日がないこと、直後の日程にやや余裕があることなどから最小限に抑えられると考える。また、人員をそれほど増やさずに監視体制を強化したとのことたのが、現地調査などは行っていないとのこと。詐欺など悪意ある参加者に目を付けられた際には防ぎきれないのではないかと個人的には感じた(保険でカバーはしている)。

※三菱モルガンのシ団離脱についての文章を冒頭に追加しました。(11/28)
公開価格分析
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公開価格: 1,550円
 吸収資金: 45.4億円(今期予想単独PER: 50.5倍)
 時価総額: 170.0億円

 公開価格、追加売り出し株数ともに上限で決まった。引受価額は1202.5円。訂正目論見書によればブックビルディングの状況は、申告された総需要株式数が公開株式数を十分に上回り、総件数が多数にわたっていたうえ、需要の相当数が上限価格だったことが特徴だった。
 一方、持ち株会への親引けは上限の半分にも満たない1万4500株にとどまった。ただ一人当たりでは241株となり、単元株としては複数確保したことにはなる。

 強気なプライシングが続く大和のグロース案件のなかでは数少ない優良案件なわけだが、株式市場ではグロース株の巻き返しでマザーズ指数が回復。直近上場株の物色も入っており、11月上場銘柄の少なさが利いたのかそれほど需給妙味がなかったはずの24/7が急騰したりと追い風が吹いてきている。12月に入って再びリスクオフの動きになりつつもあり、相変わらず油断はできないが、相場全体は配当再投資による下支えの安心感からか楽観的なムード。初モノが高く評価される流れが整いつつあるといえそうだ。
初値予想
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初値予想: 2,500円(今期予想単独PER: 81.5倍)
初値買い妙味: B

 初値好調を予想する。メディアでもたびたび話題にるクラウドファンディングだが、専業の上場は今回が初。有名人が出資する話題性もあって人気を集めそうだ。半面、公開規模には荷もたれ感もあり、同日上場はなくてもIPOラッシュで資金は分散しがち。まだブックビルディングも残っており、資金も拘束されるなか上値は抑えられそうだ。

 サイバーエージェント子会社の購入型クラウドファンディング最大手。クラファンには他に投融資型や寄付型などがあるが、同社の手掛けるのは商品やサービスを先行予約販売する形のものとなる。企業や個人が画期的な製品やサービスを開発する際、その資金繰り改善を目的に「Makuake」上で先行販売する。集まった資金は約1カ月後に業者の手元に支払われることにより、運転資金が入ることになる。

 クラファンに関する法制度が正式に整備されたのは2014年のこと。同社の設立はその前年5月になり、サービスも3カ月後には制度整備前から開始していたが、どちらにしろ国内ではまだ黎明(れいめい)期ともいえる市場だ。まだ新しい業態ということもあり、市場は急拡大している。前19.9期は監視体制の強化で業績は一時的に停滞したが、今20.9期の営業利益は前期比3.85倍の4億7800万円になる見込みだ。

 成長性、新奇性はともに高く、上場時には幅広い人気を集めることになりそうだ。また、同社には本田圭祐氏のKSK ANGEL FUNDや市川海老蔵(堀越宝世)氏が大株主に名を連ねていることでも巷で話題になっている。サイバー子会社として資金繰りには困っていないはずの同社に彼らが出資するのは、大衆から資金を集める事業の性格上、広告塔としての役割を期待されてのことだろう。大規模な出資詐欺などでも有名人の広告起用はたびたび使われてきた手法だ。株式市場でもこの効果は期待される。

 半面、公開規模は45億円と大きく荷もたれ感は否めない。同日上場はないがIPOラッシュに入り選択肢は多いほか、ブックビルディングや配分株などで資金も拘束されている。既存株主の性質からエンゼル含め公開価格1.5倍でロックアップが解除されても売りが出てくるわけではないだろうが、警戒はされやすいだろう。解除価格をやや超えた2500円での売り買い一致を予想する。
初値分析
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初値: 2,710円(今期予想単独PER: 88.3倍) / 上昇率: 74.8% / 高値: 3,170円 / 安値: 2,700円 / 終値: 2,980円
出来高: 10,495,900株 / 対公開株数: 358.6% / 初値出来高: 1,650,300株 / 初値売買代金: 4,472,313,000円

 高い初値が付いた。クラウドファンディング専業初の上場とあって注目度はかなり高く買いが殺到。公開規模は45億円と荷もたれ感があったが、国内オフィリングのみのマザーズ案件としては今年トップの売買代金を集め値を押し上げた。

 寄り付き後は初値をほぼ安値に堅調に推移した。まずは順調に買い上げられ高値を付けた。ただ3000円を超えPERが100倍を超えだすと警戒感も漂い、その後は利益確定売りに押される展開に。後場は2900円を挟んだもみ合いで推移した。
 まだ生まれたばかりの産業で成長期待が高いうえ、類似上場企業のない初モノとあって商いは非常に活況だった。売買代金は新興市場で断トツ、全体でもソフトバンクグループに次ぐ6位に入った。

 目先は上値を試す展開か。IPOラッシュさなかだが、あすのメドレーを過ぎるといったん小休止となり注目を維持しやすい。来週に入ると次々IPOがあるため関心がそれやすいと同時に資金も流出するだろうが、まずは高い注目を背景に買い上げられやすいと予想する。

 大和証券からリポートが出ている。「典型的なインターネット上の変動費部分が少ないビジネスであり、(中略)売上高の増加に伴い早期の収益拡大が期待される成長ステージとなっている」と指摘。20.9期の営業利益は会社予想に近い前期比3.9倍の4.8億円(EPS 30.7円)、21.9期は2.4倍の11.7億円(73.9円)と予想した。
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日経平均 38,026.17 -326.17
TOPIX 2,682.81 -15.48
グロース250 635.64 +4.48
NYダウ 43,408.47 +139.53
ナスダック総合 18,966.14 -21.33
ドル/円 154.44 -0.99
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