IPO銘柄詳細
コード | 市場 | 業種 | 売買単位 | 注目度 |
---|---|---|---|---|
9341 | 東証グロース | サービス業 | 100株 | A |
注目のIPO銘柄
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スケジュール
スケジュール | |
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仮条件決定 | 2022/12/05 |
ブックビルディング期間 | 2022/12/07 - 12/13 |
公開価格決定 | 2022/12/14 |
申込期間 | 2022/12/15 - 12/20 |
払込期日 | 2022/12/22 |
上場日 | 2022/12/23 |
価格情報 | |
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想定価格 | 1,760円 |
仮条件 | 1,640 - 1,800円 |
公開価格 | 1,800円 |
初値予想 | 2,200円 |
初値 | 1,760円 |
- スケジュールは上場企業都合により変更になる場合があります。
基本情報
代表者名 | 平瀬 智樹(上場時44歳10カ月)/1978年生 |
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本店所在地 | 東京都渋谷区渋谷 |
設立年 | 2005年 |
従業員数 | 273人 (2022/10/31現在)(平均28.2歳、年収501.4万円)、連結301人 |
事業内容 | 医療情報サイト「MedicalDOC」の運営やクリニック向け自動受付精算機の販売など |
URL | https://www.genova.co.jp |
株主数 | 40人 (目論見書より) |
資本金 | 115,000,000円 (2022/11/18現在) |
上場時発行済株数 | 16,908,100株(別に潜在株式936,000株) |
公開株数 | 3,503,900株(公募728,100株、売り出し2,318,800株、オーバーアロットメント457,000株) |
調達資金使途 | 採用費・教育費・人件費、営業拠点拡充資金 |
連結会社 | 5社 |
シンジケート
公開株数3,046,900株(別に457,000株)/海外分含む
種別 | 証券会社名 | 株数 | 比率 |
---|---|---|---|
主幹事証券 | SBI | 2,590,800 | 85.03% |
引受証券 | クレディスイス | 304,600 | 10.00% |
引受証券 | 野村 | 60,900 | 2.00% |
引受証券 | SMBC日興 | 18,200 | 0.60% |
引受証券 | 大和 | 18,200 | 0.60% |
引受証券 | 三菱UFJモルガン・スタンレー | 18,200 | 0.60% |
引受証券 | あかつき | 6,000 | 0.20% |
引受証券 | 岡三 | 6,000 | 0.20% |
引受証券 | 東海東京 | 6,000 | 0.20% |
引受証券 | 松井 | 6,000 | 0.20% |
引受証券 | マネックス | 6,000 | 0.20% |
引受証券 | 楽天 | 6,000 | 0.20% |
大株主(潜在株式を含む)
大株主名 | 摘要 | 株数 | 比率 |
---|---|---|---|
平瀬智樹 | 代表取締役社長 | 8,248,400 | 48.21% |
GENOVA従業員持株会 | 特別利害関係者など | 2,179,600 | 12.74% |
(株)平瀬商店 | 役員らが議決権の過半数を所有する会社 | 1,333,200 | 7.79% |
ドコモ・イノベーションファンド投組 | ベンチャーキャピタル(ファンド) | 800,000 | 4.68% |
タイムズイノベーションキャピタル(同) | ベンチャーキャピタル(ファンド) | 640,000 | 3.74% |
提橋由幾 | 取締役 | 412,000 | 2.41% |
青山圭秀 | 特別利害関係者など | 400,000 | 2.34% |
石田克史 | 特別利害関係者など | 400,000 | 2.34% |
(株)クレディセゾン | 特別利害関係者など | 340,000 | 1.99% |
(株)LEOC | 特別利害関係者など | 240,000 | 1.40% |
業績動向(単位:百万円)
決算期 | 種別 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 |
---|---|---|---|---|---|
2023/03 | 連結中間実績 | 2,916 | 695 | 699 | 438 |
2023/03 | 連結会社予想 | 6,431 | 1,622 | 1,616 | 1,006 |
2022/03 | 連結実績 | 4,802 | 1,054 | 1,059 | 686 |
2021/03 | 連結実績 | 3,768 | 799 | 804 | 629 |
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株あたりの数値(単位:円)
決算期 | 種別 | EPS | BPS | 配当 |
---|---|---|---|---|
2023/03 | 連結会社予想 | 62.21 | 217.00 | - |
参考類似企業
事業詳細
医療情報サイト「Medical DOC(メディカルドック)」の運営など。利用者(患者)にとって分かりやすく情報の信頼性が高いウェブメディアを運営するほか、医療機関現場における診療行為以外の利便性向上や効率化につながるサービスを開発・提供する。
1.メディカルプラットフォーム事業
メディカルドックにおいて、医師が監修する医療情報記事の掲載や、著名人による闘病体験記事、未病への取組記事などを配信する。全国の医療機関の情報をデータベース化し、地域や診療科目といった区分で容易に検索できるような機能も有する。有料で医療機関の紹介記事の制作も請け負う。2022年10月末時点で、医療情報に関する記事数は3649件、月間PV数は約730万PVに達する。
2.スマートクリニック事業
医療機関向けにスマート簡易自動精算機・再来受付機「NOMOCa-Stand(ノモカスタンド)」や、スマートレジ「NOMOCa-Regi(ノモカレジ)」を販売する。LINE上から予約または問い合わせ予約のできる「CLINIC BOT」も提供する。
3.その他事業
医療機関向けのウェブサイト制作や、制作したウェブサイトの運用保守を手掛ける。
2022年の連結売上高構成比は、メディカルプラットフォーム事業60.3%、スマートクリニック事業26.1%(NOMOCa23.0%、CLINIC BOT 3.1%)、その他13.6%
1.メディカルプラットフォーム事業
メディカルドックにおいて、医師が監修する医療情報記事の掲載や、著名人による闘病体験記事、未病への取組記事などを配信する。全国の医療機関の情報をデータベース化し、地域や診療科目といった区分で容易に検索できるような機能も有する。有料で医療機関の紹介記事の制作も請け負う。2022年10月末時点で、医療情報に関する記事数は3649件、月間PV数は約730万PVに達する。
2.スマートクリニック事業
医療機関向けにスマート簡易自動精算機・再来受付機「NOMOCa-Stand(ノモカスタンド)」や、スマートレジ「NOMOCa-Regi(ノモカレジ)」を販売する。LINE上から予約または問い合わせ予約のできる「CLINIC BOT」も提供する。
3.その他事業
医療機関向けのウェブサイト制作や、制作したウェブサイトの運用保守を手掛ける。
2022年の連結売上高構成比は、メディカルプラットフォーム事業60.3%、スマートクリニック事業26.1%(NOMOCa23.0%、CLINIC BOT 3.1%)、その他13.6%
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・直近(2022年6月)の特別利害関係者らによる株式売買単価は、分割を遡及(そきゅう)修正すると750円。
・売り出し数の一部は欧州やアジアを中心とする海外市場(米加除く)で販売される。
・売り出し後の大株主上位9名と役員、内藤信至従業員、爽健グローバル社とチームラボ社の他一般個人2名に90日もしくは180日のロックアップが掛かる。ただし90日対象のベンチャーキャピタルと個人1名(計2名80万株)は公開価格の1.5倍以上なら解除される。
・上場時に売却可能な既存株式は計52万3400株。
・新株予約権は全て行使期間入りしている。ロックアップ対象外なのは62万6000株分。
〈ファーストインプレッション〉
今さら情報サイトの運営に高い成長性があるとは思えないが、業績は拡大する傾向だ。これも新型コロナで健康に関心を持つ人が増えた特需かと思いきや、その前からである。医療情報サイトはDeNAの「WELQ」騒動以降、根拠の怪しいサイトが大量閉鎖となり、検索性能の向上もあって良質な情報サイトにはたどり付きやすくなっているのか。ただ医師監修があってもかつて上場を試みたリッチメディア(現シェアリング・ビューティー)の運営していた「ヘルスケア大学」でも大量の誤りが指摘され、炎上、閉鎖に追い込まれた。この分野のサイトはリスクが高い。
ただ今のところメディカルドックは炎上騒ぎもなく、結果的には残存者利益を享受する立場だ。社長の前職は情報通信機器の販売会社と医療にはおよそ関係ない経歴だが、社外取締役には順天堂大学の医師も1名だが入っている。新奇性は乏しく公開規模にも荷もたれ感があることは否めないが、堅調なスタートにはなるのではないか。
・売り出し数の一部は欧州やアジアを中心とする海外市場(米加除く)で販売される。
・売り出し後の大株主上位9名と役員、内藤信至従業員、爽健グローバル社とチームラボ社の他一般個人2名に90日もしくは180日のロックアップが掛かる。ただし90日対象のベンチャーキャピタルと個人1名(計2名80万株)は公開価格の1.5倍以上なら解除される。
・上場時に売却可能な既存株式は計52万3400株。
・新株予約権は全て行使期間入りしている。ロックアップ対象外なのは62万6000株分。
〈ファーストインプレッション〉
今さら情報サイトの運営に高い成長性があるとは思えないが、業績は拡大する傾向だ。これも新型コロナで健康に関心を持つ人が増えた特需かと思いきや、その前からである。医療情報サイトはDeNAの「WELQ」騒動以降、根拠の怪しいサイトが大量閉鎖となり、検索性能の向上もあって良質な情報サイトにはたどり付きやすくなっているのか。ただ医師監修があってもかつて上場を試みたリッチメディア(現シェアリング・ビューティー)の運営していた「ヘルスケア大学」でも大量の誤りが指摘され、炎上、閉鎖に追い込まれた。この分野のサイトはリスクが高い。
ただ今のところメディカルドックは炎上騒ぎもなく、結果的には残存者利益を享受する立場だ。社長の前職は情報通信機器の販売会社と医療にはおよそ関係ない経歴だが、社外取締役には順天堂大学の医師も1名だが入っている。新奇性は乏しく公開規模にも荷もたれ感があることは否めないが、堅調なスタートにはなるのではないか。
仮条件分析
(BB参加妙味
:B)
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想定価格: 1,760円
吸収資金レンジ: 53.6億円 - 61.7億円(今期予想連結PER: 28.3倍)
時価総額レンジ: 297.6億円
仮条件: 1,640円 - 1,800円
吸収資金レンジ: 50.0億円 - 63.1億円(今期予想連結PER: 26.4倍 - 28.9倍)
時価総額レンジ: 277.3億円 - 304.3億円
仮条件は想定価格を挟んで160円幅に設定された。上限価格は想定を2.27%上回る半面、下限価格は6.82%下回る。
〈強材料〉
残存者利益享受、業績水準高い、業績急拡大、人気根強い業態
〈弱材料〉
炎上リスク、荷もたれ感あり、ネット証券主幹事、上場ラッシュ、同日上場、仮条件下振れ、フロー依存、新味なし
〈結論〉
弱めBとする。公開価格が仮条件上限ならば、初値は1800~2000円(希薄化後PER:31.9~35.5倍)前後を想定する。
業態はメディカルネットに近い印象だが、こちらの方が成長速度があるゆえか仮条件のPERは高く設定された。業績規模もあるため機関投資家の流入に期待したいところだが、主幹事の性質上不安が残る。上場ラッシュで買い疲れも起きやすく、初値は抑えられそうだ。
医療情報サイトの運営が主力。医療機関の紹介記事制作代が主な収益源だ。医療記事で集客し、適正な医療機関を紹介する。医療機関向けに簡易自動精算機・再来受付機などを販売するスマートクリニック事業も手掛ける。
医療情報サイトはウェルク騒動以降、質の悪いサイトが淘汰され、正確性を担保できれば高い参入障壁のなかで事業を展開できる状況となった。ただ同社の収益源は情報サイト運営でよくある広告収入や送客による成功報酬ではない。記事制作代となっており、フロー収入がメーンだ。記事蓄積で集客力は上がるが、それが直接収益の拡大には結び付かないビジネスモデルといえる。
累計既存顧客数約1万1000件は検索案内サイトとしてはかなり少ないが、それでいて収益規模がメディカルネットを上回るのは広告掲載料としてではなく、記事制作代として最初に費用を回収してしまうからだろう。成長するには常に前年以上の新規開拓をし続ける必要がある。スマートクリニック事業は保守運用に対する対価もあり、メディカルプラットフォーム事業よりはストックビジネスだが、大きいのはこちらも導入時のフロー収入がメーンだ。
業績は従業員の大幅増加を背景に急ピッチで拡大しており、今期は前期比34%増収の下、営業利益は54%増の16億円の予想となっている。仮条件は想定価格を挟み下振れ気味の価格帯に設定されたが、これは成長性を素直に評価するか、フローに頼る不安定なビジネスモデルを慎重にみるかで意見が割れたのではないか。
ただ結果的にはメディカルネットの評価を大きく上回る、希薄化後PER30倍前後で需要を募ることなった。全国に現在のサービスの対象になる医療機関は17万医院あり、まだまだ進出余地は大きい。現在は歯科と医科の診療所が対象だが、将来的には薬局や柔道整復の施術所など医療周辺領域への進出も検討しているとのこと。当面は開拓余地に困らないうえ、蓄積していけば古い記事はブラッシュアップの機会も出てくることになろう。
一方、公開規模は最大63億円となり、上場ラッシュ後半では最大だ。さらにロックアップ漏れが散見され、相続手続き中のJun Emi(江見淳)氏の分を除く32万3400株を上乗せすると、実質69億円に上る。業績規模があるため機関投資家の買い支えに期待したいが、主幹事がSBIとなると買ってくれる機関を連れて来られるのかの問題が出てくる。レオスなどSBI系列にも運用会社はあるため、中途半端な中堅証券よりは望みはあるが、どちらかというと下振れとなった仮条件に積極性はかいま見えない。さらにフローに頼るビジネスモデルは不安定であり、もともと彼らには評価されにくい。
ひとまず足元の速い成長ペースや根強い人気のあるネット関連であること、地合いの改善を考慮し、買い優勢のスタートを想定するが、値は重いだろう。また、短期筋の多いネット証券が主幹事であるうえ、年末の日程は早売りが出やすい。何かのきっかけで売りたい雰囲気が強まれば、マイクロアドの時のように事前の高い業態人気はそのまま売り圧力になりかわる。わりとリスクの高い案件であり、上場ラッシュ後半最大の山場となりそうだ。
吸収資金レンジ: 53.6億円 - 61.7億円(今期予想連結PER: 28.3倍)
時価総額レンジ: 297.6億円
仮条件: 1,640円 - 1,800円
吸収資金レンジ: 50.0億円 - 63.1億円(今期予想連結PER: 26.4倍 - 28.9倍)
時価総額レンジ: 277.3億円 - 304.3億円
仮条件は想定価格を挟んで160円幅に設定された。上限価格は想定を2.27%上回る半面、下限価格は6.82%下回る。
〈強材料〉
残存者利益享受、業績水準高い、業績急拡大、人気根強い業態
〈弱材料〉
炎上リスク、荷もたれ感あり、ネット証券主幹事、上場ラッシュ、同日上場、仮条件下振れ、フロー依存、新味なし
〈結論〉
弱めBとする。公開価格が仮条件上限ならば、初値は1800~2000円(希薄化後PER:31.9~35.5倍)前後を想定する。
業態はメディカルネットに近い印象だが、こちらの方が成長速度があるゆえか仮条件のPERは高く設定された。業績規模もあるため機関投資家の流入に期待したいところだが、主幹事の性質上不安が残る。上場ラッシュで買い疲れも起きやすく、初値は抑えられそうだ。
医療情報サイトの運営が主力。医療機関の紹介記事制作代が主な収益源だ。医療記事で集客し、適正な医療機関を紹介する。医療機関向けに簡易自動精算機・再来受付機などを販売するスマートクリニック事業も手掛ける。
医療情報サイトはウェルク騒動以降、質の悪いサイトが淘汰され、正確性を担保できれば高い参入障壁のなかで事業を展開できる状況となった。ただ同社の収益源は情報サイト運営でよくある広告収入や送客による成功報酬ではない。記事制作代となっており、フロー収入がメーンだ。記事蓄積で集客力は上がるが、それが直接収益の拡大には結び付かないビジネスモデルといえる。
累計既存顧客数約1万1000件は検索案内サイトとしてはかなり少ないが、それでいて収益規模がメディカルネットを上回るのは広告掲載料としてではなく、記事制作代として最初に費用を回収してしまうからだろう。成長するには常に前年以上の新規開拓をし続ける必要がある。スマートクリニック事業は保守運用に対する対価もあり、メディカルプラットフォーム事業よりはストックビジネスだが、大きいのはこちらも導入時のフロー収入がメーンだ。
業績は従業員の大幅増加を背景に急ピッチで拡大しており、今期は前期比34%増収の下、営業利益は54%増の16億円の予想となっている。仮条件は想定価格を挟み下振れ気味の価格帯に設定されたが、これは成長性を素直に評価するか、フローに頼る不安定なビジネスモデルを慎重にみるかで意見が割れたのではないか。
ただ結果的にはメディカルネットの評価を大きく上回る、希薄化後PER30倍前後で需要を募ることなった。全国に現在のサービスの対象になる医療機関は17万医院あり、まだまだ進出余地は大きい。現在は歯科と医科の診療所が対象だが、将来的には薬局や柔道整復の施術所など医療周辺領域への進出も検討しているとのこと。当面は開拓余地に困らないうえ、蓄積していけば古い記事はブラッシュアップの機会も出てくることになろう。
一方、公開規模は最大63億円となり、上場ラッシュ後半では最大だ。さらにロックアップ漏れが散見され、相続手続き中のJun Emi(江見淳)氏の分を除く32万3400株を上乗せすると、実質69億円に上る。業績規模があるため機関投資家の買い支えに期待したいが、主幹事がSBIとなると買ってくれる機関を連れて来られるのかの問題が出てくる。レオスなどSBI系列にも運用会社はあるため、中途半端な中堅証券よりは望みはあるが、どちらかというと下振れとなった仮条件に積極性はかいま見えない。さらにフローに頼るビジネスモデルは不安定であり、もともと彼らには評価されにくい。
ひとまず足元の速い成長ペースや根強い人気のあるネット関連であること、地合いの改善を考慮し、買い優勢のスタートを想定するが、値は重いだろう。また、短期筋の多いネット証券が主幹事であるうえ、年末の日程は早売りが出やすい。何かのきっかけで売りたい雰囲気が強まれば、マイクロアドの時のように事前の高い業態人気はそのまま売り圧力になりかわる。わりとリスクの高い案件であり、上場ラッシュ後半最大の山場となりそうだ。
公開価格分析
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公開価格: 1,800円
吸収資金: 63.1億円(今期予想連結PER: 28.9倍)
時価総額: 304.3億円
公開価格、追加売り出し株数ともに上限で決まった。引受価額は1656円。訂正目論見書によればブックビルディングの状況は、申告された総需要株式数が公開株数を十分に上回り、総件数が多数にわたっていたうえ、価格ごとの分布は仮条件の上限価格に集中していたことが特徴だった。
一方、海外販売株数は公開株数の15.6%に当たる54万5500株に決まった。
想定初値を2000円前後に引き上げる。今週に入って初値売買代金が膨らむ傾向にあり、買い意欲の強さが確認できる。強すぎてセカンダリーが軟調なため、急ブレーキの可能性を否定できないが、順当にいけば2000円の節目が狙えそうだ。先食い方式の収益に個人的には魅力をあまり感じないが、足元では急拡大しており営業利益は2桁億円に乗せるとあってか、機関投資家の需要もわりと強かったもよう。吸収額63億円にSBI主幹事と厳しい需給条件がそろうが、想定以上に強まる地合いの強さを考慮したい。
吸収資金: 63.1億円(今期予想連結PER: 28.9倍)
時価総額: 304.3億円
公開価格、追加売り出し株数ともに上限で決まった。引受価額は1656円。訂正目論見書によればブックビルディングの状況は、申告された総需要株式数が公開株数を十分に上回り、総件数が多数にわたっていたうえ、価格ごとの分布は仮条件の上限価格に集中していたことが特徴だった。
一方、海外販売株数は公開株数の15.6%に当たる54万5500株に決まった。
想定初値を2000円前後に引き上げる。今週に入って初値売買代金が膨らむ傾向にあり、買い意欲の強さが確認できる。強すぎてセカンダリーが軟調なため、急ブレーキの可能性を否定できないが、順当にいけば2000円の節目が狙えそうだ。先食い方式の収益に個人的には魅力をあまり感じないが、足元では急拡大しており営業利益は2桁億円に乗せるとあってか、機関投資家の需要もわりと強かったもよう。吸収額63億円にSBI主幹事と厳しい需給条件がそろうが、想定以上に強まる地合いの強さを考慮したい。
初値予想
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初値予想: 2,200円(今期予想連結PER: 35.4倍)
初値買い妙味: B
初値堅調を予想する。先食いの収益モデルに魅力は感じにくいが、足元の収益は伸びており規模も大きい。実績を出しているため評価は総じて高いもよう。サンクゼールを参考に堅調なスタートを予想する。
医療情報サイト「メディカルドック」の運営が主力。このほか医療機関向けのスマート簡易自動精算機・再来受付機や、スマートレジを販売するほか、LINE上から予約または問い合わせ予約のできるソフトウエアも提供している。
医療情報サイトはDeNAのウェルク騒動以降、質の悪いサイトが退場し、正確性を担保できれば高い参入障壁のなかで事業を展開できる状況となった。同社では専門のライターが記事を書き、1000名を超える監修医師と連携して情報を発信している。
ただし同社の収益源は情報サイト運営でよくある広告収入や送客による成功報酬ではなく、医院の紹介記事制作代だ。ポータルサイト運営でよくあるストック型ビジネスではなく、フロー型ビジネスとなっている。掲載時点で費用を回収するため、累計既存顧客数は約1万1000件とポータルサイトとしてはまだ少ないにもかかわらず、今期売上高は期比34%増64億円、営業利益は54%増の16億円の予想と業績規模は大きい。
ポータルサイトとしては異例の先食いビジネスモデルではあるが、業績規模が大きく足元は急ピッチで拡大しているとあって評価はわりと高いもようだ。掲載件数が少ないということではまだまだ開拓余地を残すということでもある。全国に現在のサービスの対象になる医療機関は17万医院あり、まだまだ進出余地は大きい。現在は歯科と医科の診療所が対象だが、将来的には薬局や柔道整復の施術所など医療周辺領域への進出も検討しているという。古い記事はブラッシュアップの機会も出てくることになろう。機器販売のスマートクリニック事業も堅調だ。
電話番号検索口コミサイト「jpnunmber」には営業電話に対するクレームの投稿が目立つあたりは平瀬智樹社長がテレウェイヴグループ(現アイフラッグ)の元常務取締役であることをよく反映しているといえるが、猛烈営業と急ピッチな増員の成果により業績は急拡大している。実績を出しているとあって機関投資家の評価も高いもようだ。公開価格が同じで公開規模も近かったサンクゼールを参考に、初値は2200円を予想する。
初値買い妙味: B
初値堅調を予想する。先食いの収益モデルに魅力は感じにくいが、足元の収益は伸びており規模も大きい。実績を出しているため評価は総じて高いもよう。サンクゼールを参考に堅調なスタートを予想する。
医療情報サイト「メディカルドック」の運営が主力。このほか医療機関向けのスマート簡易自動精算機・再来受付機や、スマートレジを販売するほか、LINE上から予約または問い合わせ予約のできるソフトウエアも提供している。
医療情報サイトはDeNAのウェルク騒動以降、質の悪いサイトが退場し、正確性を担保できれば高い参入障壁のなかで事業を展開できる状況となった。同社では専門のライターが記事を書き、1000名を超える監修医師と連携して情報を発信している。
ただし同社の収益源は情報サイト運営でよくある広告収入や送客による成功報酬ではなく、医院の紹介記事制作代だ。ポータルサイト運営でよくあるストック型ビジネスではなく、フロー型ビジネスとなっている。掲載時点で費用を回収するため、累計既存顧客数は約1万1000件とポータルサイトとしてはまだ少ないにもかかわらず、今期売上高は期比34%増64億円、営業利益は54%増の16億円の予想と業績規模は大きい。
ポータルサイトとしては異例の先食いビジネスモデルではあるが、業績規模が大きく足元は急ピッチで拡大しているとあって評価はわりと高いもようだ。掲載件数が少ないということではまだまだ開拓余地を残すということでもある。全国に現在のサービスの対象になる医療機関は17万医院あり、まだまだ進出余地は大きい。現在は歯科と医科の診療所が対象だが、将来的には薬局や柔道整復の施術所など医療周辺領域への進出も検討しているという。古い記事はブラッシュアップの機会も出てくることになろう。機器販売のスマートクリニック事業も堅調だ。
電話番号検索口コミサイト「jpnunmber」には営業電話に対するクレームの投稿が目立つあたりは平瀬智樹社長がテレウェイヴグループ(現アイフラッグ)の元常務取締役であることをよく反映しているといえるが、猛烈営業と急ピッチな増員の成果により業績は急拡大している。実績を出しているとあって機関投資家の評価も高いもようだ。公開価格が同じで公開規模も近かったサンクゼールを参考に、初値は2200円を予想する。
初値分析
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初値: 1,760円(今期予想連結PER: 28.3倍)
/ 上昇率: -2.2%
/ 高値: 1,996円
/ 安値: 1,705円
/ 終値: 1,737円
出来高: 12,510,400株 / 対公開株数: 357.0% / 初値出来高: 804,300株 / 初値売買代金: 1,415,568,000円
初値は苦戦した。ブックビルディングでは機関投資家からの評価も高く、倍率はサンクゼールをも上回ったとの観測だったが、フタを開けてみれば買いは少なく個人短期筋の売りを吸収できず。ただ売り一色とはならず、小幅安の想定価格では付いた。
寄り付き後は行って来いとなった。すぐに反発し公開価格を上回るようになると2000円の節目を目指す動きに。だが付けられず一歩手前で失速した。公開価格前後では粘ったが、大引け直前に売りがかさみ始め初値も割り込み陰線で取引を終えた。ザラ場を通しても機関投資家の買いが入ったとはとてもいえない状況だった。
サンクゼールと違って個人的には内容を評価しておらず、ネット証券の主幹事案件でもあるため予想を外してもそれほどの意外感はない。だが、倍率の観測に間違いがなかったとすれば、利上げを挟んだことで彼らの投資態度が一変したか。サンクゼールよりPERが高い分、金利変動の影響は受けやすい。どちらにしろポートフォリオに傷を負ったことで動きにくくはなったのだろう。
しばらくは軟調に推移するか。引受価額の1656円以下ではシンジケートカバーが入ることにはなるが、機関投資家不参加の値動きになったことで公開価格への信頼性は低下した。光通信の遠縁に当たり営業方法も類似する内容には目をつむり、成長ペースの速さを踏まえれば妥当ともいえなくもないが、27日までは税制対応の売りもでやすい。機関が動きやすくなる来年に入ってから見直し買いが入るのかに注目したい。
出来高: 12,510,400株 / 対公開株数: 357.0% / 初値出来高: 804,300株 / 初値売買代金: 1,415,568,000円
初値は苦戦した。ブックビルディングでは機関投資家からの評価も高く、倍率はサンクゼールをも上回ったとの観測だったが、フタを開けてみれば買いは少なく個人短期筋の売りを吸収できず。ただ売り一色とはならず、小幅安の想定価格では付いた。
寄り付き後は行って来いとなった。すぐに反発し公開価格を上回るようになると2000円の節目を目指す動きに。だが付けられず一歩手前で失速した。公開価格前後では粘ったが、大引け直前に売りがかさみ始め初値も割り込み陰線で取引を終えた。ザラ場を通しても機関投資家の買いが入ったとはとてもいえない状況だった。
サンクゼールと違って個人的には内容を評価しておらず、ネット証券の主幹事案件でもあるため予想を外してもそれほどの意外感はない。だが、倍率の観測に間違いがなかったとすれば、利上げを挟んだことで彼らの投資態度が一変したか。サンクゼールよりPERが高い分、金利変動の影響は受けやすい。どちらにしろポートフォリオに傷を負ったことで動きにくくはなったのだろう。
しばらくは軟調に推移するか。引受価額の1656円以下ではシンジケートカバーが入ることにはなるが、機関投資家不参加の値動きになったことで公開価格への信頼性は低下した。光通信の遠縁に当たり営業方法も類似する内容には目をつむり、成長ペースの速さを踏まえれば妥当ともいえなくもないが、27日までは税制対応の売りもでやすい。機関が動きやすくなる来年に入ってから見直し買いが入るのかに注目したい。