前場コメント No.8  フジクラ、レーザーテク、新明和、モルフォ、大和ハウス、アシックス

2024/08/27(火) 11:30
★10:14  フジクラ-SMBC日興が目標株価を引き上げ AIとFTTHの上昇気流に乗る
 フジクラ<5803.T>が小反発。SMBC日興証券では、AIとFTTHの上昇気流に乗るとコメント。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は3700円→4800円に引き上げた。

 25/3期、営業利益見通しを790億円から975億円に引き上げた。前回の見通しとの差は、(1)光多芯コネクタ、光配線材の収益貢献の高まり、(2)電子部品、ハーネス等の収益改善、(3)為替見通しの修正という。会社計画を超過すると見込んでいるのは、1Qの実績を踏まえて光関連製品等が会社計画を超過すると予想したため。26/3期、営業利益見通しを880億円から1070億円、27/3期を910億円から1160億円とした。AI関連の光配線材、米国市場での光ケーブルの拡販等を考慮した。

★10:16  レーザーテック-大幅反落 エヌビディアなど米半導体株の下落を嫌気
 レーザーテック<6920.T>が大幅反落。26日の米国市場で半導体株が軒並み安となったことが嫌気されている。

 米国市場では、28日引け後に予定されている決算発表を前に、エヌビディアが2%を超える下落。ブロードコム、マイクロン・テクノロジー、ラム・リサーチ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズなど、エヌビディア以外の半導体株も大幅安となった。

 この流れを受けて、国内半導体株も軒並み安。同社の下げが特に目立っており、ディスコ<6146.T>、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>なども大きく売られている。

★10:18  新明和工業-岩井コスモが目標株価引き上げ 防衛予算の増額観測が追い風
 新明和工業<7224.T>が反発。岩井コスモ証券では、防衛予算の増額観測が追い風になると判断。投資判断「A」を継続、目標株価を1500円→1600円と引き上げた。

 岩井コスモでは、今中計では、コロナ禍要因からの回復による収益性の改善だけでなく、海外展開の加速やM&Aによる成長が見込まれ、また、防衛予算の増額観測から、特装車事業や航空機事業に追い風となる見込みで、上振れ要因として期待ができるとみている。
 今期については、第1四半期時点では、一部で計画を上回る順調な推移となっているが、ボーイングの生産機数が回復しておらず、この順調さを相殺する可能性がありそうだと岩井コスモではみているが、この課題が解消されれば、さらに良好な業績に期待できると指摘している。

★10:18  モルフォ-急騰 ライト工業などと削孔位置画像計測システム開発
 モルフォ<3653.T>が急騰。同社は27日10時、AIと画像処理技術による高精度な削孔座標検知技術「削孔位置画像計測システム Quick Drafter」を、ライト工業<1926.T>およびEARTHBRAIN(東京都港区)と開発したと発表した。
 
 同システムは、落橋防止装置施工の工程中、コンクリート削孔を実施した際の削孔位置をスマートフォンのカメラで撮影することで、自動で孔位置の計測から図面化する技術だという。同システムを使用することで、施工管理業務の負担軽減や時間外労働削減が可能となるとしている

★10:23  大和ハウス-野村が目標株価引き上げ データセンタービルの建築・開発と海外が利益成長をけん引
 大和ハウス工業<1925.T>が4日ぶり反落。野村証券では、データセンタービルの建築・開発と海外が利益成長をけん引と判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を4840円→5050円と引き上げた。

 野村では、同社の今後の利益成長をけん引するのは、データセンタービルの建設・開発事業であり、米国を中心とする海外事業とみている。日系ライバルが米国の戸建住宅の販売棟数の目標を年間2万棟以上に設定し、M&Aなどを行いながら事業を強化するなか、同社の米国事業の成長戦略が注目される。また、米金利低下を背景に米不動産投資マネーにも底入れの期待が高まるなかで、米国の賃貸マンションでは稼働中6棟、開発中4棟の案件があり、26.3期以降の売却と新規開発投資に期待が高まると指摘している。

★10:27  アシックス-野村が目標株価引き上げ 粗利率の拡大が利益拡大につながる
 アシックス<7936.T>が反発。野村証券では、粗利率の拡大が利益拡大につながると判断。レーティング「Buy」を継続、目標株価を2300円→3120円と引き上げた。

 野村では、為替前提と業績予想を更新。売り上げ面では欧州、日本、中華圏が継続して成長をけん引するとみている。従来野村想定より日米欧の成熟市場での低採算商品の削減と展開商品の付加価値向上の効果が発現している点に鑑み、利益予想を引き上げた。また、ブランド力の向上や流通在庫の管理により定価販売率が高まっていることも利益面で寄与しているとみられ、これらの取り組みにより今後も利益率の改善傾向は続くと予想している。


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