前場コメント No.7 伊勢化、住友鉱、帝人、INFORICH、サイバエージ、住友重

2024/10/03(木) 11:30
★10:11  伊勢化学工業-反発 産総研、ペロブスカイト太陽電池の自動製造装置を開発=日経
 伊勢化学工業<4107.T>が反発。日本経済新聞電子版は3日2時05分、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)が、薄くて曲がる次世代太陽電池「ペロブスカイト」を完全自動で製造できる装置を開発したと報じた。
 
 記事によれば、性能のばらつきを抑え、製造能力も10倍に高めるようだ。ペロブスカイトは材料の組み合わせで性能が向上することから、電池を素早く製造できる新装置で材料評価にかかる時間を短縮するもよう。製品開発の速度を上げ、脱炭素社会実現を後押しするとしている。

 ペロブスカイト太陽電池に関する報道を受け、関連銘柄として原材料となるヨウ素の大手メーカーである同社に買いが入っている。K&Oエナジーグループ<1663.T>なども高い。

★10:26  住友金属鉱山-3日続伸 銅 1万ドル再び突破 中国需要に回復の兆し=日経
 住友金属鉱山<5713.T>が3日続伸。3日付の日本経済新聞朝刊は、銅の国際相場が騰勢を強めていると報じた。
 
 記事によると、国際指標となるロンドン金属取引所(LME)3カ月先物は再び1トン1万ドルの節目を突破したという。銅消費の多くを占める中国で景気刺激策が打ち出され、投機マネーが流入しているもよう。
 
 報道を受け、非鉄金属を取り扱う同社のほか、銅インゴットの販売・回収を手がける黒谷<3168.T>、貴金属回収を行う松田産業<7456.T>など関連銘柄に買いが入っている。

★10:30  帝人-SMBC日興が目標株価引き下げ 成長軌道回帰の道筋をより明確に示したい
 帝人<3401.T>が反発。SMBC日興証券では、成長軌道へ回帰するための道筋をより明確に示したいとし、投資評価は「2(中立)」を継続、目標株価を1600円→1500円に引き下げた。

 SMBC日興では、25.3期~26.3期事業業績予想の下方修正、市場リスクプレミアムの上昇、予想ROEの下方修正を踏まえ、適用マルチプルを見直したことで目標株価を引き下げた。事業ポートフォリオ変革が本格的に進み始めたと考える一方、IFRS移行に伴う減損テストの結果、TAT-USに関して約400億円の減損が認識され、資本の水準は想定よりも低下したと指摘。主力のアラミドの業績がしばらく伸び悩む見通しである点も踏まえ、投資評価「2」を継続するとしている。

★10:37  INFORICH-反発 ベイリー・ギフォードが大株主に浮上 保有割合5.70%
 INFORICH<9338.T>が反発。同社について、ベイリー・ギフォードが大株主に浮上した。10月3日受付分の大量保有報告書(5%ルール)で判明した。保有割合は5.70%となっている。

★10:43  サイバーエージェント-東海東京が目標株価引き上げ ゲーム事業のグローバル展開強化施策の執行に注目
 サイバーエージェント<4751.T>が反発。東海東京インテリジェンス・ラボでは、ゲーム事業のグローバル展開強化施策の執行に注目。レーティングは「Neutral」を継続し、目標株価を1070円→1120円に引き上げた。

 東海東京では、同社は好業績にも関わらず、株価上昇の勢いが鈍いと指摘。国内中心の事業展開、特にヒットタイトルを創出しても減衰ペースが速いという国内モバイルゲームの市場環境への低評価が原因と考えている。今後はコンソールゲーム強化など、グローバル展開強化施策の執行に注目としており、東海東京は25.9期予想EPSの引き上げ、適用PER修正などにより目標株価を修正している。

★10:49  住友重機械工業-反発 韓国企業と陽子線FLASHに関する覚書締結
 住友重機械工業<6302.T>が反発。同社は3日10時33分、Samsung Medical Center(韓国)と陽子線治療における新技術「陽子線FLASH」の研究開発を推進するための覚書を締結したと発表した。
 
 今後は、両社それぞれの強みを生かし、陽子線FLASHに関する基礎研究や臨床試験を共同で行う予定だという。同社は、陽子線治療装置の開発と製造において持つ豊富な経験を基に、最先端の技術を提供するとしている。


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