前場コメント No.7 ベースフード、花王、武蔵精密、日本製鉄、エコナックHD、ライオン

2024/11/08(金) 11:31
★9:11  ベースフード-反落 メルコHD社長の牧寛之氏が同社株買い増し 保有割合31.38%→32.43%
 ベースフード<2936.T>が反落。同社について、メルコホールディングス<6676.T>の代表取締役社長である牧寛之氏が保有株を買い増した。11月7日受付分の変更報告書(5%ルール)で判明した。保有割合は31.38%→32.43%となっている。

 なお、株価は買いが先行したものの、手じまい売りに押されマイナスに転じている。

★9:12  花王-3日続落 3Q累計営業益99%増も材料出尽くし
 花王<4452.T>が3日続落。同社は7日、24.12期3Q累計(1-9月)の連結営業利益(IFRS)が1011億円(前年同期比99.3%増)だったと発表した。市場コンセンサスは996億円。構造改革効果に加え、国内トイレタリーを中心に数量を落とさずに価格改定を実施したことや、ケミカルの回復も大きく寄与した。

 なお、株価は材料出尽くしで売りが優勢となっている。

★9:13  武蔵精密工業-反落 通期最終益を下方修正 上期はコンセンサス下回る
 武蔵精密工業<7220.T>が反落。同社は7日、25.3期通期の連結純利益予想を従来の110.0億円から95.0億円(前期比19.9%増)に下方修正すると発表した。中国セグメントでの日系の自動車販売動向などを踏まえた。

 25.3期上期(4-9月)の連結純利益は29.7億円(前年同期比17.2%減)だった。市場コンセンサスは54.9億円。

★9:18  日本製鉄-4日続伸 通期最終益を下方修正 USスチール買収はバイデン政権下での成立見込む
 日本製鉄<5401.T>が4日続伸。同社は7日に、25.3期通期の連結純利益予想(IFRS)を従来の3400億円から3100億円(前期比43.6%減)に引き下げると発表した。原料事業の見通しの引き下げなどが響く。市場コンセンサスは3715億円。

 併せて発表した、25.3期上期の連結純利益は2433億円(前年同期比18.9%減)だった。製鉄セグメントが減益となったことが響いた。

 また、日本経済新聞電子版は7日17時29分に、同社の決算記者会見に登壇した買収交渉を担当する森高弘副会長兼副社長が、かねて目標としている24年12月末までの米鉄鋼大手USスチールの買収完了について「何か大きな判断がない限り、間違いなく完了できる」と、現在のバイデン政権下で成立するとの見立てを強調したと報じている。

 株価は、森高弘副会長兼副社長がバイデン政権下でのUSスチール買収成立の見立てを強調したこともあり、買いが入っている。

★9:21  エコナックHD-急騰 上期営業益3.7倍 前年同期は初期投資費用計上
 エコナックホールディングス<3521.T>が急騰。同社は7日、25.3期上期(4-9月)の連結営業利益が1.3億円(前年同期比3.7倍)だったと発表した。「テルマー湯 西麻布店」において、前年同期は新規開業のための初期投資費用を売上原価に計上していたが、今期はその費用がなかったことが寄与した。

★9:25  ライオン-急騰 3Q累計営業益37%増 海外の増収や一般用消費財の収益構造改革が寄与
 ライオン<4912.T>が急騰。同社は7日に、24.12期3Q累計(1-9月)の連結営業利益(IFRS)は171億円(前年同期比36.7%増)だったと発表した。

 売上高が、海外において主要進出国でそれぞれ増収、特に中国、マレーシアは為替影響除いて2桁成長が継続したことなどにより、増収となった。一般用消費財の収益構造改革の効果(価格転嫁、競争費用効率化)も寄与した。


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