前場コメント No.9 楽天銀行、アイドマHD、CAP、神戸物産、ソフトバンクG、芝浦電子

2025/05/02(金) 11:34
★10:13  楽天銀行-大幅安 日銀会見受け、利上げ後ずれの見方強まる 銀行株が軟調
 楽天銀行<5838.T>が大幅安。日銀による早期の利上げ期待が後退したことが材料視されている。

 日銀が1日昼に発表した展望レポートでは、物価見通しなどが引き下げられた。その後の植田総裁による記者会見もハト派と受け止められ、市場関係者からは利上げの後ずれを十分に想起させる内容だったとの声があった。

 銀行株は利上げによる収益改善がカタリストの1つとなっていたこともあり、引き続き売られる展開となっている。同社や住信SBIネット銀行<7163.T>などネット銀行の下げがきつい。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>や三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>などのメガバンクも軟調に推移している。

★10:13  アイドマHDー東海東京が目標株価を引き上げ 営業支援と人材支援サービスが共に拡大
 アイドマ・ホールディングス<7373.T>が続伸。東海東京インテリジェンス・ラボでは、営業支援と人材支援サービスが共に拡大を予想。投資判断は「Outperform」を継続し、目標株価は4700円→4900円に引き上げた。

 東海東京では、25/8期通期の予想は前回予想から変更なしとした。売上高が134億円(前年比26.2%増)、営業利益が30億円(同21.6%増)。受注の堅調推移→下期の売上伸長とAI活用によるコスト効率の進展を見込む。26/8期の予想は、売上高が165億円(前年比23.1%増)、営業利益が37億円(同23.3%増)。成長要因は、(1)ユニット型業務支援事業の強化(複数ユニットのクロスセルやアップセル)、(2)M&Aによる戦略的拡大(M&Aマトリックスの構築とPMIの仕組み化)とみている。

★10:30  キャピタルアセット-底堅い 生成AI活用文書チェックサービス「LibelliS」を製品化
 キャピタル・アセット・プランニング<3965.T>が底堅い。同社は2日、昨年度より開発を進めていた生成AIを活用した文書チェック・評価サービス「LibelliS」の機能検証を終え、製品化を完了したと発表した。
 
 「LibelliS」は保険会社の募集関連文書を多角的な視点からチェック・評価するサービス。最新の生成AIを活用することにより、従来のソリューションでは困難であった記載内容のチェック・評価も可能にする先進的な機能を備えているという。今後保険会社を中心に「LibelliS」の提供を開始し、順次他の業種にも展開するとしている。

★10:35  神戸物産-大幅続落 円安進行を嫌気 内需株が軟調
 神戸物産<3038.T>が大幅続落。円安進行が嫌気されている。

 1日の日銀金融政策決定会合の結果や植田和男日銀総裁の記者会見の内容を受けて円安が進行。その後も、4月米ISM製造業景況指数が予想を上回ったことや、中国が対米貿易交渉の可能性を検討していると伝わったことなどを手掛かりに、足元では145円台後半で推移している。
 
 前日よりも円安に振れていることで、輸入コスト増への懸念から同社やセリア<2782.T>などが軟調に推移。パルグループホールディングス<2726.T>やアダストリア<2685.T>なども下げており、内需株の弱さが目立っている。

★10:49  ソフトバンクG-続伸 クラウド利用支援の米AI新興に出資=日経
 ソフトバンクグループ<9984.T>が続伸。2日付の日本経済新聞朝刊は、企業のクラウド利用を効率化する米AI新興のキャストAIが4月30日、1億800万ドル(約155億円)調達したと発表したと報じた。資金調達は同社のビジョン・ファンド2と米ベンチャーキャピタルのG2ベンチャーパートナーズが主導したという。
 
 記事によると、キャストAIは2019年創業で、AIの学習や運用に欠かせないクラウドを効率的に利用するためのツールを手掛ける。クラウドが提供する計算能力を効率的に利用できるよう、処理などを自動で見直すことで、クラウドの利用費用などを下げられ、世界で2100社が導入しているとしている。

★10:50  芝浦電子-反発 ヤゲオがTOBの買い付け条件など見直し 5月中旬開始めざす
 芝浦電子<6957.T>が反発。台湾の電子部品大手であるYAGEO Corpopration(以下、YAGEO)は1日、同社に対する公開買い付け(TOB)の買い付け条件などを見直すと発表した。

 ミネベアミツミ<6479.T>が1日に、1株5500円で同社に対するTOBを開始すると発表したことから、YAGEOは5月中旬(従来は5月7日開始)にTOBを開始することをめざして買い付け条件などの変更の検討を進めるとしている。

 同社は2日10時に、上記の発表に対しコメントを開示。同社はミネベアミツミによるTOBへの応募を推奨しており、YAGEOがTOBを開始した際は反対の意見を表明するとしている。


関連ニュース
日本株の最新ニュース
マーケットデータ
日経平均 36,830.69 +378.39
TOPIX 2,687.78 +8.34
グロース250 679.70 -1.12
NYダウ 40,752.96 +83.60
ナスダック総合 17,710.74 +264.40
ドル/円 144.83 -0.57
プレミアム銘柄の最新情報
ページTOPへ