後場コメント No.4 カンロ、京葉銀、SCSK、ファインデクス、小糸製、ソフト99

2025/10/29(水) 15:30
★13:49  カンロ-後場急落 3Q累計営業益6.2%増も3Qの落ち込みを嫌気
 カンロ<2216.T>が後場急落。同社は29日13時30分、25.12期3Q累計(1-9月)の営業利益は33.4億円(前年同期比6.2%増)だったと発表した。松本工場グミ棟拡張に伴う償却負担増や賃金引き上げに伴う労務費等固定費の増加を、増収により吸収したとしている。

 なお株価は、上期の営業利益26.6億円に対し、3Qの積み増しが6.8億円にとどまっていることが嫌気され、売りが優勢となっている。
   
 2025年5月1日付で米国に子会社を設立したことに伴い、25.12期末より連結決算を開始すると発表した。25.12期の連結営業利益予想は44.0億円とした。
     

★14:10  京葉銀行-後場上げ幅拡大 上期最終益を上方修正 資金利益や有価証券関係損益が当初予想上回る
 京葉銀行<8544.T>が後場上げ幅拡大。同社は29日13時30分、26.3期上期(4-9月)の連結純利益予想を従来の64.0億円から91.0億円(前期比10.0%増)に上方修正すると発表した。銀行単体において、資金利益や有価証券関係損益が当初予想を上回る見込みとなったことに加え、与信費用が当初予想を下回る見込みとなったことなども踏まえた。
  
 なお、26.3期通期の業績予想および配当予想については、11月10日に予定している26.3期上期決算発表時に公表するとしている。
   

★14:14  SCSK-売買停止 住友商事が同社を完全子会社化 AI需要取り込み拡大=日経
 SCSK<9719.T>が売買停止。日本経済新聞電子版は29日14時07分、住友商事<8053.T>が同社を完全子会社にする方針を固めたと報じた。

 記事によれば、TOB(株式公開買い付け)などを通じて、全株式の取得をめざすようだ。28日終値は4258円で、仮に20%前後のプレミアム(上乗せ幅)をのせた場合、買収総額は8000億円前後になるもよう。東証プライム市場に上場する同社は上場廃止となる見通し。生成AI(人工知能)の普及でネットワークの更新需要が高まっていることから、完全子会社化で意思決定のスピードを速めて成長分野を深掘りするとしている。
 
 報道を受け、同社と住友商事は売買停止となっている。

★14:18  ファインデックス-続落 11月1日より医療データプラットフォーム事業を開始
 ファインデックス<3649.T>が続落。同社は29日14時、内閣府より取得した「認定医療情報等取扱受託事業者」の認定に基づき、医療データの利活用を本格的に推進することを目的に、既存の「ヘルステックビジネス」セグメント内に「医療データプラットフォーム事業」を立ち上げ、2025年11月1日より正式に事業を開始すると発表した。
 
 医療機関が保有する診療データは医療情報の中でも特に価値が高く、大きな社会的インパクトが期待されているという。同社が医療データプラットフォーム事業で提供するサービスは、医療機関の診療データを安全に匿名加工・仮名加工処理のうえで収集・統合し、研究機関や企業の医療・創薬開発、国や自治体の政策立案などに活用できる環境を提供支援するものとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。
  

★14:32  小糸製作所-反発 JAXAと月面探査用ローバーのLiDAR概念設計に係る研究開発契約を締結
 小糸製作所<7276.T>が反発。同社は29日に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)と月面探査用有人与圧ローバーのLiDAR概念設計に係る研究開発契約を締結と発表した。

 このLiDAR検討では、月面における長期運用を可能とする堅牢なセンシングシステムをめざしており、自律走行に必要となる広い視野角と高い分解能に加え、10年間にわたる長期ミッションや月面特有の昼夜の温度差(300度程度)・放射線・真空という厳しい環境下での安定動作などの課題があるという。
 なかでも放射線による検知性能の劣化がLiDARにおける最大の課題であり、この研究開発契約において、JAXAと共同で耐放射線性能に優れたLiDARの概念設計を行っていくとしている。

★14:39  ソフト99-後場上げ幅拡大 オアシスの同社株保有が判明 エフィッシモの主張に賛同と伝わる
 ソフト99コーポレーション<4464.T>が後場上げ幅拡大。ブルームバーグ通信は29日13時56分、オアシス・マネジメントが同社株を保有していることが同日わかったと報じた。

 記事によれば、事情に詳しい関係者が明らかにしたもよう。同社株については、創業家の田中秀明社長が主導する経営陣による買収(MBO)が実施されているが、買い付け価格が安過ぎるとしてエフィッシモ・キャピタル・マネージメントが対抗TOB(公開買い付け)を提案している。


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