IPO銘柄詳細

オープンドア

コード 市場 業種 売買単位 注目度
3926 マザーズ 情報・通信業 100株 A
スケジュール
スケジュール
仮条件決定 2015/11/26
ブックビルディング期間 2015/11/30 - 12/04
公開価格決定 2015/12/07
申込期間 2015/12/09 - 12/14
払込期日 2015/12/16
上場日 2015/12/17
価格情報
想定価格 3,820円
仮条件 3,500 - 3,820円
公開価格 3,820円
初値予想 4,200円
初値 4,710円
  • スケジュールは上場企業都合により変更になる場合があります。
基本情報
代表者名 関根 大介/1968年生
本店所在地 東京都港区赤坂
設立年 1997年
従業員数 137人 (2015/09/30現在)(連結)
事業内容 総合旅行情報サイト「トラベルコちゃん」などの運営
URL http://www.opendoor.co.jp/
株主数 80人 (目論見書より、潜在株式のみの株主も含む)
資本金 455,000,000円 (2015/11/11現在)
上場時発行済株数 5,150,000株(別に潜在株式81,000株)
公開株数 943,000株(公募50,000株、売り出し773,000株、オーバーアロットメント120,000株)
調達資金使途 人材の採用・育成、海外展開、プロモーション
連結会社 1社
シンジケート
公開株数823,000株(別に120,000株)
種別 証券会社名 株数 比率
主幹事証券 みずほ 708,200 86.05%
引受証券 SMBC日興 24,600 2.99%
引受証券 SBI 16,400 1.99%
引受証券 大和 16,400 1.99%
引受証券 三菱UFJモルガン・スタンレー 16,400 1.99%
引受証券 マネックス 8,200 1.00%
引受証券 岩井コスモ 8,200 1.00%
引受証券 いちよし 8,200 1.00%
引受証券 SMBCフレンド 8,200 1.00%
引受証券 エイチ・エス 8,200 1.00%
大株主(潜在株式を含む)
大株主名 摘要 株数 比率
関根大介 代表取締役社長 3,059,000 59.04%
TPI1号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 625,000 12.06%
㈱ザ・パス・インベストメント 役員らが議決権の過半数を所有する会社 290,000 5.60%
㈱CHINTAI 特別利害関係者など 275,000 5.31%
佐藤茂 特別利害関係者など 180,000 3.47%
ネオステラ1号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 125,000 2.41%
㈱オープンドア 自己株式 121,000 2.34%
エコートレーディング㈱ 特別利害関係者など 100,000 1.93%
三菱UFJキャピタル3号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 65,000 1.25%
オリックス11号 ベンチャーキャピタル(ファンド) 27,000 0.52%
若林大地 特別利害関係者など 23,000 0.44%
業績動向(単位:百万円)
は予想
決算期 種別 売上高 営業利益 経常利益 純利益
2016/03 連結中間実績 1,231 472 471 280
2016/03 連結予想 2,467 823 823 511
2015/03 連結実績 1,988 332 337 400
2014/03 連結実績 1,787 245 255 149
売上高
営業利益
経常利益
純利益
1株あたりの数値(単位:円)
は予想
決算期 種別 EPS BPS 配当
2016/03 連結予想 102.21 444.51 0.00
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39.1倍 (連結予想)
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アドベンチャ
76.0倍 (連結予想)
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33.3倍 (連結予想)
ネクスG
13.2倍 (連結予想)
事業詳細
 総合旅行情報サイト「トラベルコちゃん」を運営している。また、海外ホテルに特化した個人顧客向け宿泊予約サイト「ホテルスキップ」「hoterea.com」の運営や、法人顧客への旅行商品の販売なども展開している。
 また、その他の事業として、モバイル端末向けゲームのSNSや日本の伝統工芸作品を世界に紹介するウェブサイト「Gallery Japan」の運営などを手掛けているが、追加投資を停止し、段階的に撤退している。

 トラベルコちゃんは国内外の旅行会社やホテル、航空会社など約300社(2015年9月末現在)が販売する各種旅行商品をオンラインで一括して検索・比較、予約・照会できる。また、ジャンル毎の横断検索が可能なほか、海外在住のガイドなどのプロによる現地クチコミ情報や旅の情報ブログを掲載している。

 トラベルコちゃんの収益構造は、(1)旅行商品を旅行会社から購入したさいの成果報酬型の手数料(従量課金収入)や、(2)旅行商品掲載に伴う月額システム利用料(固定収入)、(3)サイトやメールマガジンへの広告掲載料(広告収入)――の3つから構成される。

 2015年3月期の連結売上高構成比は、旅行関連事業92.8%、その他の事業7.2%。
コメント
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・直近(2015年10月)の特別利害関係者らによる株式売買単価は、分割を遡及(そきゅう)修正して1850円。
・大株主上位9位までや社長の血族、役員、従業員2名、ベンチャーキャピタル以外の2法人、一般個人3名の保有する株式のうち、400万9000株には90日間のロックアップが掛かる。ただし、初値形成後は公開価格の1.5倍以上ならば解除される。
・ロックアップなしのベンチャーキャピタルの保有株は、計2~4社4万7000~25万7000株。


<ファーストインプレッション>
 一年前に上場したアドベンチャーがインバウンド需要の波にも乗って健闘した記憶が新しい。独立系旅行サイトとしては本命の登場で人気化が期待される。ただ吸収金額が多いうえ、VCからの売り出し中心のIPO。ロックアップ対象外のVC保有株も株数が不透明ながら確認される。市場ではインバウンドのテーマも終わったほか、日程的にも初値買い疲れが鮮明になる頃だ。知名度ではリクルートのじゃらんや楽天トラベルの方が上であり、過熱した初値にはなりづらいか。
仮条件分析 (BB参加妙味 :B)
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想定価格: 3,820円
 吸収資金レンジ: 31.4億円 - 36.0億円(今期予想連結PER: 37.4倍)
 時価総額レンジ: 196.7億円

仮条件: 3,500円 - 3,820円
 吸収資金レンジ: 28.8億円 - 36.0億円(今期予想連結PER: 34.2倍 - 37.4倍)
 時価総額レンジ: 180.3億円 - 196.7億円

 仮条件は想定価格を上限に決められた。下限価格は想定を8.38%下回る。

<強材料>
人気業態、業界リード、広告単価い高いF1層が支持、業績急拡大

<弱材料>
荷もたれ感あり、同日上場開始、ラッシュ中盤、PER高め、売り出し中心、ロック外株数が不明

<結論>
 Bとする。公開価格が仮条件の上限ならば、初値は4000~4500円(PER:39.1~44.0倍)を想定する。

 業界最安の価格を表示する旅行比較サイトとして地位を確立しており、業績は今期急拡大。人気化が想定される案件だ。一方、吸収金額が多く、既存株主からの売りも想定される。IPOラッシュも本格化し始めるタイミングとあって、上値は抑えられそうだ。

 旅行比較サイト「トラベルコちゃん」は業界最安の旅行プランを調べられることが最大の特徴。価格に敏感な若い女性からの支持が厚く67%を占める。特に25~34歳の利用が39%と高い。また、モバイルからの利用が56%と過半数を超えている。売上高のうち国内旅行と海外の比率は1:1。
 最安表示の原動力はほぼ従業員の4割をエンジニアで固め、システム開発を内製化していること。ほぼ全てのジャンルをカバー、かつ各旅行会社の在庫情報に連動した価格比較を実現していることにある。これにより、複数のプランを組み合わせることで、最安値を表示できる。

 2016年3月期の連結営業利益は前期比2.5倍の8.23億円の会社予想。サイト利用者の増加に増収に加え、携帯関連事業の縮小に伴う原価削減が寄与する。旅行サイト原価や販管費の増加は1桁にとどまり、増収分はほぼダイレクトに利益に反映される。最安表示の認識が広まったことで、今期は広告費を減らしても大幅増収になる。
 なお、上期の進ちょく率は売上高で50%、営業利益で57.4%。下期が上期を下回ったことはないとのことで、業績は上振れの可能性が高い。増収効果によるさらなる利益率の向上も想定される。

 仮条件のPERは上限で37倍。成長期の比較サイトは40倍台で評価されている銘柄が多く、それを意識したプライシングとみられる。なお、これは業績水準がほぼ同じイトクロと似た掲示である。仮条件レンジは想定から下方向に取られたことも同様で、機関投資家は40倍前後を意識、それ以上は強気にはなれない傾向にあるようだ。

 吸収金額は36億円。ロックアップ対象外のベンチャーキャピタル保有株が不明確だが、確実なのは4万7000株。不明確なのが21万株である。また、一般個人の分で1万株が確認でき、最大実質吸収金額は46億円である。イトクロの65億円よりは少ないが、荷もたれ感は否めない額だ。また、12月も半ばになり、IPOラッシュが本格化。同日上場が予定されているほか、後ろには11社も控えている。時期的にも買い疲れが出始める頃であることから上値は重くなるだろう。このことからPER 40倍に心理的節目も考慮した4000~4500円での初値を想定しておく。
公開価格分析
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公開価格: 3,820円
 吸収資金: 36.0億円(今期予想連結PER: 37.4倍)
 時価総額: 196.7億円

 公開価格、追加売り出し株数ともに上限で決まった。引受価額は3514.40円。訂正目論見書によればブックビルディングの状況は、申告された総需要株式数が公開株式数を十分に上回り、総件数が多数にわたっていたうえ、価格ごとの分布は仮条件の上限価格に集中していたことが特徴だった。

 比較的強気にプライシングするみずほ証券だが、同じ主幹事のラクスは類似企業の水準を超えても値が付かず。買い注文はひとまずPER40倍超までならひるむ様子はなかった。オープンドアの場合、規模が大きくなるうえ、IPOラッシュの本格化で高騰は見込みにくいが、4000円超の初値は引き続き期待できるものと考える。
初値予想
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初値予想: 4,200円(今期予想連結PER: 41.1倍)
初値買い妙味: B

 初値しっかりを予想する。一番安い旅行プランを横断的に検索できることが強みとなっており、特に若い女性からの支持を受ける。広告費を減らしてもユーザー増える好循環が始まっており買いを集めそう。半面、吸収金額には荷もたれ感があり、既存株主からの売りも控えることから初値は抑制されそうだ。

 運営する旅行比較サイト「トラベルコちゃん」は業界最安の旅行プランを調べられることが最大の特徴。ほぼ全てのジャンルをカバーしており、かつ各旅行会社の在庫情報に連動した価格比較を実現。複数のプランを横断的に組み合わせることで、最安値を表示できる。これを実現するために従業員の4割をエンジニアで構成し、システム開発を内製化している。今後は海外向けの事業展開を加速する考えだ。

 トラベルコちゃんは特に価格に敏感な若い女性からの支持が厚く利用者の67%を占める。特に25~34歳の利用が39%と高い。「安い旅行プランが調べられる」との認識を市場に植え付けることに成功し、2016.3期は広告費を減らしても大幅増収で推移している。通期の連結営業利益は前期比2.5倍の8億2300万円の会社見通しだ。同社では過去に携帯ゲーム事業に参入したことがあり、事業縮小に伴い原価が削減される。一方、旅行サイト事業の原価や販管費は1桁増に抑えられる。
 上期の進ちょく率は売上高で50%、営業利益で57%。下期は上場費用などが乗るが、これまで下期が上期を下回ったことはなく、業績は上振れの可能性が高い。

 公開価格のPERは37倍。旅行関連比較サイト各社は40倍前後が多く、アドベンチャーが64倍と高い。旅行に限らず比較サイトは40倍基準が多く、公開価格もそれを意識してディスカウントしたものと考えられる。

 一方、吸収金額は36億円と荷もたれ感が意識される。また、既存株主にはベンチャーキャピタルが多い。400万9000株には90日間のロックアップが掛かるとあるが、内訳が不明。計算上は4万7000~25万7000株が自由に売却できることになる。実質吸収額は最大で46億円となる。なお、ロックアップ対象株も初値形成後なら公開価格の1.5倍以上では解除される。

 足元業績好調、人気の高いネット関連株とあって相当量の買いが入るだろう。一方、12月に入ってから公開株取得者の売り急ぎが強まりつつあり、特に朝方からの売り割合が高く推移している。IPOラッシュが本格化し、同日上場も始まることから、買い注文が膨れ上がらないうちに、売り買いが一致しそうだ。初値売買代金は15億円強で売却率は3割台と仮定し、PER40倍超の4200円での初値形成を予想する。
初値分析
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初値: 4,710円(今期予想連結PER: 46.1倍) / 上昇率: 23.3% / 高値: 5,400円 / 安値: 4,220円 / 終値: 5,120円
出来高: 3,764,500株 / 対公開株数: 399.2% / 初値出来高: 546,900株 / 初値売買代金: 2,575,899,000円

 堅調な初値が付いた。寄り前気配はかなり不安定だったが、場が始まるまでにはPER40倍以下は買いとのコンセンサスが醸成。IPOラッシュで同日複数社上場が始まったが、米国株高や円安を受けて全面高のなか、資金分散の影響はさほど見られず。寄りそうになると対当価格が上に逃げるパターンが繰り返され、4500円の節目を超えてからの売り買い一致になった。

 寄り付き後は吸収金額の重さもあって反動から調整するが、やはりPER40倍超をメドに下げ止まり。下値が限られると分かると再び資金が集まり出し初値を奪還。そのまま高値を更新し、5000円台に乗せた。公開価格の1.5倍以上で実施されるロックアップ解除が懸念され、その後の上値は重かったが、手じまい売りに押されることもなかった。

 初日の値動きは下期の業績上振れ期待を織り込んだ形になる。高値を維持して終えた動きからは単なる短期筋だけではなく、ファンド勢の介在をうかがわせる。上昇率が抑えられたわりに出来高は多く、公開株数+ロックアップ対象外のベンチャーキャピタル保有株数の最大推定値に対し、3.1回転した計算だ。

 しかしながら、IPOラッシュでセカンダリーの需給は目先厳しく、いったんは換金売りに押されやすい。ラッシュ通過後の持ち直しも同時に想定するが、解除価格突破は実際に上方修正がなされた後になるだろう。
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日経平均 39,349.64 +100.78
TOPIX 2,756.59 +3.01
グロース250 639.84 -6.91
NYダウ 44,705.53 -76.47
ナスダック総合 19,480.91 +76.96
ドル/円 149.68 +0.09
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