後場コメント No.2 テクマトリックス、ヤスハラケミカル、三菱商、デジアーツ、マブチ、栄研化

2024/11/01(金) 15:01
★12:38  テクマトリックス-急騰 通期営業益を上方修正 増配も発表
 テクマトリックス<3762.T>が急騰。同社は10月31日、25.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を従来の65.0億円から70.0億円(前期比19.7%増)に上方修正すると発表した。上期の実績と現在までの受注残実績、今後の新規案件などの獲得を踏まえた。

 25.3期上期(4-9月)の連結営業利益は30.2億円(前年同期比32.5%増)だった。前期までの受注残実績に加えて、新規案件の獲得および一過性のハードウェアの売り上げ計上などにより堅調に推移したことが寄与した。

 併せて25.3期の中間配当を従来予想の10円に対し12円(前期末は9円)に決定した。

★12:40  ヤスハラケミカル-急騰 通期営業益を上方修正 上期は計画上回る
 ヤスハラケミカル<4957.T>が急騰。同社は10月31日、25.3期通期の営業利益予想を従来の8.9億円から15.5億円(前期比2.3倍)に上方修正すると発表した。上期に業績をけん引した分野において安定した状況が継続する見通しであることを踏まえた。
 
 25.3期上期(4-9月)の営業利益は9.1億円(前年同期比6.3倍)だった。会社計画の4.5億円を上回った。AI関連をはじめとした電子材料市場の需要回復などにより売上が回復したことと、値上がりが続いている原材料価格の販売価格への転嫁が寄与した。

★12:44  三菱商事-続落 上期最終益33%増 コンセンサス下回る
 三菱商事<8058.T>が続落。同社は1日12時30分、25.3期上期(4-9月)の連結純利益(IFRS)は6181億円(前年同期比32.6%増)だったと発表した。市場コンセンサスは6538億円。

 豪州原料炭事業の販売数量減少などにより売上総利益は減少した。一方、ローソン持分法化に伴う残存保有持分の公正価値評価益を計上したことや、豪州原料炭事業の有形固定資産の売却益をけいじょうしたことなどにより最終増益となった。通期の見通しは据え置いた。

 なお、上期の着地がコンセンサスを下回ったこともあり、株価は売りが優勢となっている。

★12:45  デジタルアーツ-急騰 上期営業益6%減も2Qは前四半期比で利益が伸長
 デジタルアーツ<2326.T>が急騰。同社は10月31日、25.3期上期(4-9月)の連結営業利益は20.5億円(前年同期比6.2%減)だったと発表した。

 前期末にセキュリティコンサルティング事業を展開する連結子会社のデジタルアーツコンサルティングの同社保有全株式を譲渡したことによって、上期のに売上高に対して約10億0800万円の減収となったことなどが響いた。

 なお、1Q(4-6月)の営業利益は8.4億円だったので、2Q(7-9月)の営業利益(12.1億円)は伸長した。株価はこれを好感し買いが入っている。

★12:50  マブチモーター-後場上げ幅拡大 3Q累計営業益81%増 売価・プロダクトミックス改善など寄与
 マブチモーター<6592.T>が後場上げ幅拡大。同社は1日12時30分、24.12期3Q累計(1-9月)の連結営業利益は159億円(前年同期比80.8%増)だったと発表した。市場コンセンサスは140億円。

 売価・プロダクトミックスの改善や、為替レートが前年同期と比べ円安で推移したことなどが寄与した。モーターの用途別では、自動車電装機器市場、ライフ・インダストリー機器市場ともに増収となった。

★12:50  栄研化学-急落 200万株・50億円を上限に自社株買い 割合は5.78%
 栄研化学<4549.T>が急落。同社は10月31日、200万株・50億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2024年11月1日~2025年7月31日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は5.78%となる。
 
 なお株価は、同日発表された通期業績の下方修正が嫌気され、売りが優勢となっている。

★12:50  栄研化学-急落 通期営業益を下方修正 上期は27%減
 栄研化学<4549.T>が急落。同社は10月31日、25.3期通期の連結営業利益予想を従来の56.6億から32.1億円(前期比5.0%減)に下方修正すると発表した。上期の業績や、製造承認申請にかかる規制対応に伴う開発費の増加を踏まえた。

 25.3期上期(4-9月)の連結営業利益は15.7億円(前年同期比27.1%減)だった。主要製品の便潜血検査用試薬で、海外の入札前の買い控えや在庫調整などの構造的要因があったこと、遺伝子関連試薬に関しては新型コロナウィルス検査の有料化も相まって受診意識が薄れ、検査の需要が期初想定を下回ったことに加え、新製品の市場への浸透に時間を要したことも響いた。


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