前場コメント No.7 メタプラネット、村田製、TOPPANHD、Mimaki、太陽誘電、K&Oエナジー

2024/12/23(月) 11:30
★10:36  メタプラネット-急落 ビットコイン、週間ベースで下落へと伝わる 暗号資産関連に売り
 メタプラネット<3350.T>が急落。ブルームバーグ通信は23日、ニューヨーク時間22日午後2時50分(日本時間23日午前4時50分)までの7日間にビットコインは7%強下落し、週間として9月以来最大の下げを記録したと報じた。イーサやドージコインなど小規模トークンを含めたより広範な仮想通貨の指数は約10%下落したという。
 
 記事によると、FOMCは18日、3会合連続の利下げを決定する一方、インフレ抑制に向け来年の金融緩和ペース減速を示唆。当局のこうしたタカ派的な方針転換は仮想通貨市場に広がった投機熱も冷ましたとしている。
 
 暗号資産の下落を受け、ビットコインに投資している同社のほか、暗号資産に投資をしているリミックスポイント<3825.T>、ブロックチェーン技術活用の暗号資産関連事業を手掛けるクシム<2345.T>、暗号資産販売所を運営するセレス<3696.T>など、暗号資産関連銘柄が軒並み売られる展開となっている。

★10:40  村田製作所-SMBC日興が目標株価引き下げ 2層目成長加速と戦略投資実行力に注目
 村田製作所<6981.T>が続伸。SMBC日興証券では、2層目の成長加速と戦略投資の実行力に注目。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は4000円→3600円に引き下げた。

 SMBC日興では、需要環境が不透明な中、1層目での市場シェア拡大を目的とした投資継続や売価低下などの収益押下げ要因に対し、2層目ビジネス開花の蓋然性に注目。売り上げ拡大ドライバーとして掲げられた電源モジュールなどは業績予想に織り込むには時期尚早だが、より解像度が上がり利益成長を実現できれば、同社の再評価余地は高まるとみている。

★10:45  TOPPANHD-3日ぶり反発 グループ会社がデジタル証明書を活用した取引時確認を行う実証に参画
 TOPPANホールディングス<7911.T>が3日ぶり反発。同社は23日10時22分、グループ会社であるTOPPANデジタルとTOPPANエッジが、金融庁の「FinTech実証実験ハブ」の支援案件に採択された、犯罪収益移転防止法に基づいた取引時確認をデジタル証明書(Verifiable Credential、以下VC)を活用して実施する実証実験に参画すると発表した。
 
 TOPPANデジタルは、VCの発行基盤・検証基盤・共通基盤のベンダーとして同実証実験に参加し、相互運用性のある基盤を提供する。またTOPPANエッジは、TOPPANデジタルが開発した今回の実証実験で用いる各基盤の導入支援を行ったという。なお、今回導入するVCの発行基盤・検証基盤・共通基盤は、今後も「FinTech実証実験ハブ」支援案件以外の実証実験においても活用をしていく予定だとしている。

★10:48  ミマキエンジニアリング-4日続伸 加沢工場に新社屋建設 26年4月稼働開始予定
 ミマキエンジニアリング<6638.T>が4日続伸。同社は20日、長野県東御市の加沢工場に新棟を建設し、2026年4月より稼働を開始する予定となったと発表した。
 
 同社の中長期成長戦略「Mimaki V10」に沿った事業拡大に対応し、製品開発スペース不足の解消と開発期間の短縮を目的に、新たに社屋を建設するという。これにより研究開発部門における労働生産性の向上および、製品開発期間の短縮による製品競争力の向上を図り、新製品を成長市場へ投入することによる事業成長を通じて、今後一層の企業価値の向上をめざすとしている。

★10:54  太陽誘電-SMBC日興が目標株価引き下げ 注力領域が弱含む中、バランスとれた経営に期待
 太陽誘電<6976.T>がもみ合い。SMBC日興証券では、注力領域が弱含む中、バランスのとれた経営に期待。投資評価は「2(中立)」を継続し、目標株価は4400円→2200円に引き下げた。

 SMBC日興では同社期間損益は稼働率で大きくブレる局面にあるとみてきたが、稼働率自体は緩やかな回復を継続するとの見方から現時点で変更はなく、最終需要の本格回復時期は26.3期→27.3期へと後ろ倒しされた印象をもっている。同社が中計策定時に想定していた事業環境からは大きく変化しており、注力領域と位置付け投資してきた車載/産機などの最終需要の減速が、同社業績に対しては逆風とみている。

★11:02  K&Oエナジー-急騰 伊勢化学工業が通期の上方修正発表し急騰 同社にも期待買い
 K&Oエナジーグループ<1663.T>が急騰。伊勢化学工業<4107.T>が20日に、通期業績の上方修正を発表したことが材料視されている。

 伊勢化学工業は、24.12期通期の連結営業利益予想を従来の68.0億円から77.0億円(前期比45.4%増)に上方修正。ヨウ素の国際市況が想定を上回る水準で推移していることを踏まえた。
 
 これを受け、ヨウ素の生産・販売で世界有数を誇る同社に対しても、今後の業績期待から買いが入っているようだ。


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