前場コメント No.6 三浦工、パナソニックH、積水化、長谷工、DIC、visumo

2024/12/27(金) 11:31
★9:35  三浦工業-大和が投資判断を引き上げ CB社中心に業績予想引き上げ
 三浦工業<6005.T>が大幅続伸。大和証券では、CB社中心に業績予想引き上げた。投資判断は「3(中立)」→「2(アウトパフォーム)」に引き上げ、目標株価は3500円→4800円に引き上げた。

 大和では、25/3期営業利益予想を285億円(従来265億円)へ修正。理由はCB社の収益見通しを引き上げたためという。上期のCB社(米国Cleaver-Brooks社)営業利益率は約16%と、大和従来見通し(約10%)を上回った点に注目。部品交換などの保守サービス売上が堅調に推移している模様で、想定以上に収益性が改善傾向にあるという。米国ボイラ市場の高い成長は見込みにくいものの、CB社は収益性の高い保守サービス中心に安定した利益成長が見込まれると指摘。中長期的にはCB社とのシナジー効果創出や米国製造業の回復等による成長に期待している。

★9:36  パナソニックHD-3日続伸 業務用空調機器が一部性能満たさず 安全性には影響なし
 パナソニックホールディングス<6752.T>が3日続伸。同社傘下のパナソニックは26日、パナソニック株式会社空質空調社が製造、販売している業務用空調機器の設備用床置タイプにおいて、一般社団法人公共建築協会の評価実施要領の不適合があったことが判明したと発表した。これを受け、同日、同協会より評価書効力の一時停止とする通知を受領したという。
 
 同件は製品の安全性に影響するものではないという。なお、業務用空調機器の公共建築仕様およびそれ以外の機種について、引き続き仕様未達に関する確認を行っており、仕様未達台数が判明した場合は、速やかに告知するとしている。

 なお、全体の地合いが良い中、株価へのネガティブな影響は限定的となっている。

★9:49  積水化学工業-新高値 曲がる太陽電池の量産開始を引き続き材料視 関連銘柄に幅広く買い
 積水化学工業<4204.T>が新高値。同社が26日10時に、ペロブスカイト太陽電池の量産化を開始すると発表したことが引き続き材料視されている。

 発表前の報道では、約3100億円を投じて堺市に新工場を建設すると伝わっていた。事前の報道や会社発表を手がかりに前日は大きく上昇していたが、本日も引き続き買いが入っている。

 ペロブスカイト太陽電池関連に幅広く買われており、主要原料となるヨウ素メーカーの伊勢化学工業<4107.T>、K&Oエナジーグループ<1663.T>、ペロブスカイト材料の固定・封止技術をもつフジプレアム<4237.T>、太陽電池製造装置メーカーのエヌ・ピー・シー<6255.T>、以前にペロブスカイト太陽電池事業の開始を発表している倉元製作所<5216.T>なども高い。

★9:51  長谷工-MSMUFGが目標株価を引き上げ 割安感乏しいが新中計の還元方針に注目
 長谷工コーポレーション<1806.T>が小幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、割安感乏しいが新中計の還元方針に注目。投資判断は「Equal-weight」を継続し、目標株価を1800円から1900円に引き上げた。

 モルガン・スタンレーでは、建築事業の受注環境は良好、着工時利益率改善等から完成工事総利益率は26/3期下期以降改善するとみるが、株価バリュエーションに割安感が乏しいと指摘。営業利益予想は、賃貸管理、完成工事(26/3期以降)の総利益増額を主因に上方修正し、25/3期830億円(前年比3.2%減、従来820億円)、26/3期910億円(同9.6%増、890億円)としている。一方、新中計の株主還元方針に注目している。

★9:54  DIC-大幅反落 美術館運営見直しの検討結果を発表 運営継続で失望売り
 DIC<4631.T>が大幅反落。同社は26日、検討を進めていた、同社が所有するDIC川村記念美術館の運営の見直しについて、適切な移転候補先を見つけることを前提に「ダウンサイズ&リロケーション」を最終方針として実行すると発表した。
 
 ダウンサイズの規模は同社保有作品数を4分の1程度に縮小、移転先は2025年3月末までの最終合意と正式発表を目指すほか、並行して、美術品の売却に向け、売却対象とする作品とその売却実行プロセスについて検討を進めるとしている。
 
 8月27日の開示では「ダウンサイズ&リロケーション」または「美術館運営の中止」を前提とした2つの案が挙がっていたが、「ダウンサイズ&リロケーション」が最終方針として決定されたことが失望を誘い、売りが優勢となっている。

★9:58  visumo-ストップ高買い気配 26日放送WBSで同社が紹介 直近IPO物色も支え
 visumo<303A.T>がストップ高買い気配。26日放送のテレビ東京系「ワールドビジネスサテライト(WBS)」において、同社が紹介されたことが材料。

 番組では、SNSに投稿される口コミやレビューといった「UGC=ユーザー生成コンテンツ」が、企業のマーケティング活動で利用が広がっているなどの内容が放送され、関連事業を手がける同社も取り上げられた。

 株価は放送を好感し、ストップ高買い気配となっている。なお、きょうは同社株以外にも直近IPO株に資金が流入しており、フォルシア<304A.T>、アルピコホールディングス<297A.T>もストップ高買い気配となっている。


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