前場コメント No.5 鈴茂器工、アストロスケール、トヨタ、イクヨ、島津製、note

2025/01/17(金) 11:30
★9:13  鈴茂器工-いちよしが新規に「A」でカバレッジ 営業利益は今後20-25%程度の高成長を見込む
 鈴茂器工<6405.T>が堅調。いちよし経済研究所では、営業利益は今後20-25%程度の高成長を見込む。レーティングは新規に「A」で開始し、フェアバリューは2600円に設定した。

 いちよしでは、米国における寿司市場の拡大や同地域における省人化ニーズを取り込み成長が見込めるほか、国内において盛付用米飯加工機械(Fuwarica)の裾野の広がりに期待している。営業利益は今後20-25%程度のペースで高成長が見込めると予想。24.3期においては製品値上げへの取り組みやM&A費用の剥落などから増益へ回帰し、25.3期は再び最高益の更新を予想している。

★9:17  アストロスケール-売り気配 INCJが全株売却 需給懸念した売り優勢
 アストロスケールホールディングス<186A.T>が売り気配。同社は16日、主要株主であるINCJより、保有する同社株式すべてを売却する予定である旨の報告を受けたと発表した。

 なお、17日7時15分に、上記売却について証券会社を通じたブロックトレードによって執行され、INCJの同社株の保有割合は0%になったと発表している。

 市場外取引では、560円付近で大口の約定が確認されており、こちらがブロックトレードと推測される。株価は需給懸念から売りが優勢となっている。

★9:28  トヨタ-6日続落 FRB理事のハト派発言を受け円高進行 自動車株が軟調
 トヨタ自動車<7203.T>が6日続落。円高進行が嫌気されている。

 ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事のハト派発言が伝わったことで、前日の米国市場では米10年債利回りが4.58%台まで低下。ドル円も一時155円を割れる手前まで円高が進行した。足元では155.2円台で推移している。

 円高が進んでいることを受け、為替感応度の高い自動車株は売りが優勢となっている。三菱自動車<7211.T>、スズキ<7269.T>、SUBARU<7270.T>なども安い。

★9:33  イクヨ-ストップ高買い気配 固定資産の譲渡契約および一時使用賃貸借契約を締結
 イクヨ<7273.T>がストップ高買い気配。同社は17日8時30分に、固定資産の譲渡契約および一時使用賃貸借契約を締結すると発表した。なお、これらの契約を総称して「セール・アンド・リースバック方式」という。

 新拠点への移転などの費用およびKunshan Veritasの株式の取得代金に充当するため、厚木工場の土地をセール・アンド・リースバック方式で譲渡することを決議した。なお、譲渡実施後も一時使用賃貸借契約により土地の使用を継続するので、同社の本社所在地の変更はない。譲渡益(概算)は70億6800万円で、25.3期の決算で特別利益に計上する予定としている。

 併せて、Kunshan Veritas Automotive Systemsの株式の取得について、取得価額が2025年3月31日に取得する5100株については2400万ドル(1ドル155円換算で37億2000万円)、2030年3月31日に取得する4900株については1170万ドル(1ドル155円換算で18億1350万円)に確定したことも発表した。2025年3月31日の取得代金については、厚木工場の土地の譲渡代金の一部を充当するとしている。

★9:33  島津製作所-大和が目標株価を引き上げ 米国内でのシェア拡大に注目
 島津製作所<7701.T>が小幅安。大和証券では、米国内でのシェア拡大に注目。投資判断は「2(アウトパフォーム)」を継続、目標株価は5000円→5500円に引き上げた。

 大和では、今後の米国内でのシェア拡大に注目。現状、米国メガファーマ市場では競合Waters(米)の「Empower」ソフトウェア搭載のLC(液体クロマトグラフィー)が強いが、「Lab Solutions」ソフトウェアで対抗するとコメント。「Lab Solutions」はラボの様々な分析機器のデータを一元管理することができ、データ改ざんの防止を含め信頼性の高いデータが得られるという特徴があるという。メガファーマ市場ではデータインテグリティの流れが来ており追い風になるとみている。25/3期は売上高5449億円(YoY+6%)、営業利益770億円(同+6%)と5期連続での過去最高益更新を予想している。

★9:34  note-買い気配 グーグルとの資本業務提携を引き続き好感 制限値幅の上限拡大
 note<5243.T>が買い気配。米アルファベット子会社であるグーグルインターナショナルとの資本業務提携が引き続き好感されている。

 14日大引け後に上記内容を発表したことで、翌15日~16日はストップ高比例配分で取引を終了した。本日は制限値幅の上限が4倍に拡大されており、前日終値728円に対しストップ高は1328円となる。


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