前場コメント No.7 商船三井、ジーエヌアイ、トヨタ、エーザイ、NTT、ノバック

2025/01/23(木) 11:31
★9:42  商船三井-野村が目標株価を引き下げ PBRは低く、成長と株主還元の両立を評価
 商船三井<9104.T>が小幅安。野村証券では、PBRは低く、成長と株主還元の両立を評価。投資評価は「Buy」を継続し、目標株価は7300円→6900円に引き下げた。

 野村では、投資魅力として、(1)ケミカル船のM&Aなどで利益水準が増加したことで、ROEは26.3期に8.3%と予想、(2)積極的な投資拡大の時期から株主還元との両立を目指す局面となり、株主還元にも配慮しつつある点であるという。野村では26.3期までの現中期経営計画に対し順調な進捗、27.3期以降の検討課題であった配当性向の引き上げを前倒しで実施できるとみて、26.3期の配当性向を40%と従来の30%から引き上げる前提とし、同期の配当を250円とみている。

★9:49  ジーエヌアイ-続落 TRK分解剤「CG001419」の第1相臨床試験(被験者投薬)が開始
 ジーエヌアイグループ<2160.T>が続落。同社は23日9時、連結子会社のCullgenが、2025年1月22日に疼痛治療用の初の経口 PanTRK タンパク質分解剤の可能性を評価するために、オーストラリアで被験者への投与を開始したと発表した。
 
 急性および慢性疼痛を対象としたTRK 分解剤である「CG001419」は、変異型および野生型のTRKタンパク質の両方を選択的に分解するように設計された高活性小分子だという。痛みの治療において、他の医薬品療法に伴う依存症のリスクを軽減する可能性があるファーストインクラスの疼痛シグナル阻害剤の一部となり、新しい非オピオイド、非NSAID鎮痛療法としての提供をめざすとしている。
 
 なお、株価への好影響は限定的となっている。

★9:53  トヨタ-4日ぶり反落 「アルファード」など43万台リコールと報じられる
 トヨタ自動車<7203.T>が4日ぶり反落。同社が22日に、ミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」の2車種についてリコール(回収・無償修理)を届け出たと各紙が報じた。
 
 22日16時19分配信の時事通信報道によれば、長時間のアイドリングによりオルタネーター(発電機)の部品が破損し、最悪の場合エンストする恐れがあるもよう。2車種計43万4520台(2014年12月~23年4月製造)のリコールになるとしている。

★10:00  エーザイ-3日続伸 認知症薬「レカネマブ」在宅投与可能に 25年度めど=日経
 エーザイ<4523.T>が3日続伸。23日付の日本経済新聞朝刊は、同社がアルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」について、2025年度をめどに米国で在宅でも投与できるようにすると報じた。
 
 記事によると、同社の内藤晴夫CEOが明らかにしたという。内藤氏は「新規製剤がアルツハイマー病治療のゲームチェンジャーになる」と普及拡大に自信を見せる。現在は高度な医療機関にかかる必要があり、米国では治療を受けられない待機患者が6000人に上るという。まず米国で実績をつくり、需要が大きい中国やインドなどアジアでも展開するとしている。

★10:01  NTT-もみ合い NTT法、廃止見送り 政府が改正案提出へ=朝日
 NTT<9432.T>がもみ合い。23日付の朝日新聞朝刊は、政府がNTT法の廃止を当面見送る方針を固めたと報じた。
 
 記事によれば、24日開会の通常国会に同社へに課してきた固定電話の全国一律サービスの見直しなどを盛り込んだ同法改正案を提出する方向で調整しているようだ。2023年に持ち上がった廃止論は、政治情勢の変化も絡んで事実上収束したとしている。

★10:11  ノバック-続落 プレサンスコーポレーションのTOBへ応募 売却益7300万円計上見込む
 ノバック<5079.T>が続落。同社は22日、同社保有のプレサンスコーポレーション<3254.T>の普通株式全てについて、オープンハウスグループ<3288.T>が実施する公開買い付けに応募すると発表した。
 
 同公開買い付けが買い付け予定価格(普通株式1株につき2390円)で成立し、同社が保有するプレサンスコーポレーションの全株式を売却した場合、25.4期に投資有価証券売却益として約7300万円の特別利益を計上する見込みだとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。


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