前場コメント No.6 三菱UFJ、ジーデップ、コマツ、伊勢化、サイゼリヤ、トランスGG

2025/07/23(水) 11:32
★9:25  三菱UFJ-大幅高 日米関税合意受けて利上げに道筋との見方
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が大幅高。トランプ米大統領が日本時間の23日早朝に、日本との関税交渉において税率15%で合意したと自身のSNSで発表したことが手がかり。

 これまで関税の影響が見通せないとして日銀は追加利上げを見送ってきたが、合意を受けて、利上げの条件が一つ整ったとの見方から銀行株が買われている。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>も高い。

★9:25  ジーデップ-3日ぶり反発 AIロボット開発支援パッケージ「ROBODEV」を提供開始
 ジーデップ・アドバンス<5885.T>が3日ぶり反発。同社は22日、マクニカホールディングス<3132.T>傘下のマクニカと共同企画のAIロボット開発支援パッケージ「ROBODEV(ロボデブ)」の提供を開始したと発表した。
 
 「ROBODEV」は、顧客の「環境構築における課題」を解決し、迅速な開発着手を実現するための支援を提供する。これにより、ロボティクス分野でのAI開発を加速させ、市場投入までの時間を短縮することが期待されるとしている。
 

★9:35  コマツ-新高値 トランプ米大統領、日米関税交渉の合意を発表 輸出関連が軒並み高
 コマツ<6301.T>が新高値。トランプ米大統領が23日に、自身SNSアカウントで日米の関税交渉合意について発表したことが材料視されている。

 従来は25%だった相互関税は15%に引き下げられる。自動車や鉄鋼・アルミニウム製品など分野別の関税の扱いについては明らかにされていないが、日本が米国に5500億ドルを投資することや、コメ・自動車の市場開放で合意したことについても述べられた。
 
 関税交渉の進展を受け、輸出関連株が幅広く買われている。ファナック<6954.T>、ニデック<6594.T>、TDK<6762.T>、ソニーグループ<6758.T>、オリンパス<7733.T>なども高い。

★9:35  伊勢化学工業-続伸 太陽電池、ペロブスカイト重ねて発電効率1.5倍 経産省が開発支援へ=日経
 伊勢化学工業<4107.T>が続伸。日本経済新聞電子版は23日5時、経済産業省が次世代太陽電池の開発支援の対象を広げると報じた。
 
 記事によると、脱炭素技術の開発などを補助する「グリーンイノベーション(GI)基金」を活用した支援対象に、「タンデム型」のペロブスカイト太陽電池を加えるという。「タンデム型」とは、ペロブスカイトと一般的なシリコン型の太陽光パネルや、ペロブスカイト同士など、電池を2枚以上重ねた新たな太陽電池を指す。2025年度内にも支援を始め、30年度をめどに製造や量産技術の確立をめざす。今後は具体的な支援額を詰め、事業者を公募するとしている。
 
 報道を受け、ペロブスカイト型太陽電池の原材料となるヨウ素メーカー大手やK&Oエナジーグループ<1663.T>に買いが入っている。ペロブスカイト型太陽電池を開発する積水化学工業<4204.T>、カネカ<4118.T>も高い。
 

★9:37  サイゼリヤ-MSMUFGが目標株価を引き上げ 国内マージン改善を評価しTop Pickを継続
 サイゼリヤ<7581.T>が堅調。モルガン・スタンレーMUFG証券では、国内マージン改善を評価しTop Pickを継続。投資判断は「Overweight」を継続し、目標株価を6500円から7100円に引き上げた。

 モルガン・スタンレーでは、弱い中国既存店売上高は過去のブームの剥落で本質的な競争力の低下ではないと指摘。一方で国内マージン改善を評価し、Top Pickを継続した。26/8期の営業利益193億円(+24% YoY)予想は据え置き。アジアは既存店売上下げ止まりを想定し、来期増益転換を予想している。

★9:48  トランスジェニック-一時ストップ高 総合研究支援事業のエーセルと業務提携
 トランスジェニックグループ<2342.T>が一時ストップ高。同社は22日、エーセル(神奈川県相模原市)と業務提携すると発表した。
 
 エーセルは、ヒト細胞等in vitro試験サービスに特化し、オーダーメイドの研究支援を強みにしており、動物実験の代替技術として各種サービスを提供しているという。
 
 同提携により、トランスジェニックの食品臨床試験事業においては、食品メーカーから要望が多い「ヒト細胞in vitro試験」から「臨床試験」まで、サービスの提供範囲を拡大することが可能となる。特に、ヒトにおける細胞活性化、例えば老化細胞をターゲットにしたアンチエイジング、筋繊維分化評価による筋肉増加、免疫活性化、神経突起伸展促進などを細胞レベルでイメージング(画像化)および数値化することは、食品メーカーにとって革新的なエビデンスとなるばかりでなく、臨床試験の試験計画の立案にも極めて有効な根拠を提供することが可能となるとしている。


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