前場コメント No.5 JAL、アイチコーポ、南都銀、きらぼし、丸井G、メドピア

2025/03/21(金) 11:30
★9:40  JAL-野村が目標株価を引き上げ 目標達成へ強い意志と株主還元の強化を示す
 日本航空<9201.T>が堅調。野村証券では、目標達成へ強い意志と株主還元の強化を示すと指摘。投資評価を「Buy」を継続し、目標株価は3600円→3700円に引き上げた。

 野村では、利益計画は強気の印象だが、株数を増やさず財務を強化し、株主還元の強化を進めていく点を評価した。今回、永久劣後債や社債型種類株式を活用して株数を増やさずに財務を強化して今後の株主還元の強化に備える方針が示された点に注目。劣後ローンの返済のために財務規律の制約があるため、株主還元余力を生む施策として評価できるとコメント。野村予想は1~3月期で円安が一巡したこともあり費用管理で会社計画は達成できるとみてEBIT予想を増額した。

★9:45  アイチコーポ-急落 上限1000万の自己株TOB 豊田自動織機が応募
 アイチ コーポレーション<6345.T>が急落。同社は19日、上限1000万0100株・128億3012万8300円の自己株取得枠を設定するとともに、自己株式の公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。

 TOB価格は1株当たり1283円。買い付け期間は3月21日から4月17日。買い付け予定数は1000万株。発行済み株式総数に対する割合は13.41%となる。同社の親会社である豊田自動織機<6201.T>が応募する予定。また、同時に発表した伊藤忠商事<8001.T>との資本業務提携などにより、同社と豊田自動織機は親子上場関係を解消する見通し。

 なお、親子上場解消に伴うTOBによる上場廃止の期待などがはく落したこともあり、株価は売りが優勢となっている。

★9:45  アイチコーポ-急落 今期15円増配へ 来期から配当性向60%以上に変更
 アイチ コーポレーション<6345.T>が急落。同社は19日、株主還元方針を変更すると発表した。2025年度(26.3期)より連結業績に対し配当性向60%以上(従来は総還元性向50%以上)を基準に還元を行う。

 25.3期の期末配当予想については、現行の方針に伴い20円から35円(前期末は21円)に引き上げた。年間配当予想は55円(前期は40円)となる。

 なお、親子上場解消に伴うTOBによる上場廃止の期待などがはく落したこともあり、株価は売りが優勢となっている。

★9:45  アイチコーポ-急落 伊藤忠商事と資本業務提携 豊田織機との親子上場は解消
 アイチ コーポレーション<6345.T>が急落。同社は19日、伊藤忠商事<8001.T>との資本業務提携を発表した。

 同社は自己株式の公開買い付け(TOB)により親会社の豊田自動織機<6201.T>から株式の一部(最大1000万株 所有割合13.41%)を取得する。また、豊田自動織機は伊藤忠商事に対して同社株式の一部(1760万8900株 所有割合23.62%)を譲渡する。一連の取引後の同社に対する伊藤忠商事の議決権割合は27.28%となる見通し。豊田自動織機は同社の親会社に該当しなくなる。
 
 同社は伊藤忠グループが有する国内外のノウハウやネットワークを活用することで、国内のバリューチェーンの延伸や海外展開など、新しい事業領域での成長を見込む。また豊田自動織機および伊藤忠商事は、今回の資本業務提携とは別途に同社のグローバル市場における中長期的な事業成長の実現を目的とした3社間の業務提携を行うことについても合意しているとした。

 なお、親子上場解消に伴うTOBによる上場廃止の期待などがはく落したこともあり、株価は売りが優勢となっている。

★9:48  南都銀行-急騰 株主還元方針を変更 増配も発表
 南都銀行<8367.T>が急騰。同社は19日、株主還元方針を変更すると発表した。

 従来は、安定配当80円を維持しつつ、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向30%を目安とするとしていた。
 変更後は、安定配当を維持しつつ、親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向40%をめざす。また、自己株式取得については機動的に実施するとした。

 方針変更により、25.3期の期末配当予想を従来の63円→105円(前期は74円)に修正した。年間配当は123円→165円(前期は114円)となる。

★9:56  東京きらぼし-急騰 通期最終益を上方修正 増配も発表
 東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173.T>が急騰。同社は19日に、25.3期通期の連結純利益予想を従来の245億円から305億円(前期比18.9%増)に引き上げると発表した。与信関係費用が当初計画を下回る見込みであること、政策株式の売却が当初計画を上回る見込みであること、有価証券利息が当初計画を上回る見込みであることを踏まえた。

 併せて、25.3期の期末配当予想を75円→85円(前期は80円)に修正した。年間配当は150円→160円(前期は145円)となる。

★10:05  丸井G-大和が目標株価を引き上げ 順調な決算、今後は中長期戦略の具現化に注目
 丸井グループ<8252.T>が小幅高。大和証券では、順調な決算、今後は中長期戦略の具現化に注目。投資判断は「2(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は2700円→2900円に引き上げた。

 大和では、順調な業績、自己株式取得、今後の成長期待等を踏まえた。通期決算発表時には、提唱する「好き」が駆動する経済の市場開拓を含めた中長期戦略、株主還元の考え方に注目。分割・リボ手数料引上げについては、業界・他社の動向を踏まえて判断するとされているが、今後の増益要因として期待できるとみている。

★10:07  メドピア-大和が目標株価引き下げ 価格設定は強みだが再成長に時間を要しよう
 メドピア<6095.T>が4日ぶり反落。大和証券では、価格設定は強みだが再成長に時間を要すると予想。レーティングは「3(中立)」を継続し、目標株価を800円→500円に引き下げた。

 同社は1Q(10-12月)の営業利益の通期会社計画に対する進ちょく率は67.9%に達しているものの、2Q以降に先行投資を行う予定であるため、大和は会社計画に対する上振れ余地は限定的と考えている。同社は24.9期に事業譲渡や撤退を集中的に行っており、利益貢献が見込める新サービスの創出が喫緊の課題と指摘。他方、同社は27.9期まで毎年10億円の投資性費用枠を設定しており、そうした局面での投資タイミングでは株価の反応に留意する必要があるとみている。


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マーケットデータ
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