後場コメント No.1 山梨銀、SGHD、マイクロ波化、ヒューリック、SBIリーシンク、JBCCHD

2025/03/27(木) 15:31
★12:31  山梨中央銀行-後場売り気配 静岡銀、八十二銀との3行業務提携が伝わる
 山梨中央銀行<8360.T>が後場売り気配。日本経済新聞電子版は27日11時33分、しずおかフィナンシャルグループ<5831.T>傘下の静岡銀行と長野県地盤の八十二銀行<8359.T>が、27日に業務提携を結ぶことがわかったと報じた。
 
 記事によれば、静岡銀は2020年に同社と提携しており、新たに3行の協定として結び直すようだ。3行の地盤である山梨、静岡、長野の3県は地域的なつながりを強めており、「金利ある世界」で地域創生に向けて広域連合を形成するもよう。3行の頭取が同日夕に都内で共同記者会見し正式に発表するとしている。

 上記報道よりも前に3行による共同記者会見が伝わっており、経営統合などへの思惑から株価は大きく上昇していた。一方、会見内容が業務提携と報じられたことで、後場は失望売りが出ている。八十二銀行<8359.T>も売り気配。

★12:31  SGHD-後場マイナス転換 通期営業益を下方修正 一転減益へ
 SGホールディングス<9143.T>が後場マイナス転換。同社は27日11時30分、25.3期通期の連結営業利益予想を従来の900億円(前期比0.9%増)から870億円(同2.5%減)に下方修正すると発表した。

 デリバリー事業において、消費者マインドの改善遅れや一部大手EC事業者による自社配送網拡大の動きなどにより、取り扱い個数が想定をを下回る見込み。持続的・安定的なサービス提供のためにリソースの確保が必要と考え、従業員の給与水準を一定程度維持できるよう追加的な費用を織り込んだことも響く。

 併せて、中期経営計画(26.3期~28.3期)を策定したことも発表した。最終年度の経営目標として、営業収益1兆8300億円(25.3期予想は1兆4780億円)、営業利益1100億円、ROE12%をめざす。中計期間中の株主還元は、累進配当と自己株式取得の機動的な実施により3カ年累計総還元性向を60%以上とする方針。

★12:32  マイクロ波化学-後場プラス転換 レゾナックとの共同プロジェクトがNEDO事業に採択
 マイクロ波化学<9227.T>が後場プラス転換。同社は27日11時30分、レゾナック・ホールディングス<4004.T>傘下のレゾナックと共同して進めるプロジェクトが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業(GI基金事業)/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」に「混合プラスチックから基礎化学品を製造するケミカルリサイクル技術の開発」として採択されたと発表した。

 両社は2025年3月より技術開発を本格始動した。両社が2022年に開始した共同開発をさらに発展・強化するもので、両社はGI基金事業による支援を受けながら、化石資源に頼らないプラスチック原料製造技術の確率をめざすとしている。

★12:34  ヒューリック-4日続伸 宇宙スタートアップ企業のアークエッジ・スペースへ出資
 ヒューリック<3003.T>が4日続伸。同社は27日12時、同社が運営するファンド(ヒューリックスタートアップ1号投資事業有限責任組合)が、アークエッジ・スペース(東京都江東区)への出資を実行したと発表した。
 
 アークエッジ・スペースは、小型衛星コンステレーションの企画・設計から量産化、運用まで総合的なソリューション提供を行う宇宙スタートアップ企業だとしている。

★12:37  SBIリーシング-後場下げ幅拡大 通期最終益を上方修正も売上高の下方修正を嫌気
 SBIリーシングサービス<5834.T>が後場下げ幅拡大。同社は27日11時30分、25.3期通期の連結純利益予想を従来の36.5億円から42.0億円(前期比21.8%増)に上方修正すると発表した。

 投資家需要が引き続き堅調であったことに加え、投資家ニーズに対応した多様な商品を積極的に販売することで、JOLCO商品の販売金額が当初予想を上回ったことなどを踏まえた。

 なお、売上高は従来の545億円から415億円(前期比23.4%減)に下方修正した。JOL商品について、為替相場の変動幅が大きく、想定よりも円安に推移した影響を受け、投資家が通常よりも意思決定に時間を要する状況が続いたという。その結果、販売計画に遅れが生じたことを踏まえた。

 なお株価は売上高の下方修正が嫌気され、売りが優勢となっている。

★12:43  JBCCHD-4日ぶり反落 マルチクラウド対応のIaaSセキュリティ監査サービスを提供開始
 JBCCホールディングス<9889.T>が4日ぶり反落。同社は27日11時、マルチクラウドのIaaS環境のセキュリティリスクや脆弱性について横断的に監査・管理する「IaaSセキュリティ監査サービス」を提供開始すると発表した。
 
 同サービスは、ガートナー社が提唱するCNAPPに即したもので、各パブリッククラウド環境の監視に加え、マルチクラウド環境の一括管理を提供するという。これにより、複雑化・大規模化するIaaS環境のセキュリティ管理が効果的かつ効率的に行えるとしている。

 しかし、株価へのポジティブな影響は限定的だ。


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