前場コメント No.4 ラクオリア、GFA、ソシオネクスト、豊田織機、SOMPOHD、みずほ

2025/05/21(水) 11:30
★9:09  ラクオリア創薬-反発 TRPV4拮抗薬が日本で特許査定
 ラクオリア創薬<4579.T>が反発。同社は20日、同社が創出した「TRPV4拮抗薬(ピリミジン-4(3H)-オン誘導体)」の物質特許が特許査定の連絡を受けたと発表した。
 
 今回特許査定を受けたピリミジン-4(3H)-オン誘導体は、TRPV4の拮抗作用を有する新規な化合物群であり、今回の特許査定により、中国に続き、日本においても知的財産権が強化されることになるという。特許査定を受けたピリミジン-4(3H)-オン誘導体は、今後の開発などを通じて、中長期的に同社の企業価値の向上に寄与するものと考えているとしている。

★9:10  GFA-3日続落 今期最終黒字転換見込むも前期の計画下振れを嫌気
 GFA<8783.T>が3日続落。同社は20日、26.3期通期の連結純損益予想を25.7億円の黒字(前期は21.4億円の赤字)に、年間配当予想を無配(前期は無配)にすると発表した。

 ファイナンシャル・アドバイザリー事業における上場企業などに対して資金調達の支援を行うほか、上場企業へのエクイティ投資を自己で行い、トレーディングを含める売買利益の積み上げおよび暗号資産ディーリング業務と支援する投資先ミームコインとのWeb3エンタメ経済圏「にゃんまるエコシステム」の構築をはじめとした、グループにおける収益還元化のサイクル実行を実現するという。

 25.2期通期の連結純損益は21.4億円の赤字(前の期は24.6億円の赤字)だった。会社計画の3.0億円~8.0億円の黒字のレンジから下振れた。

 監査法人との協議の結果、暗号資産に関する評価手法に関して、保有する「Nyanmaru Coin($NYAN)」をはじめとしたミームコインの評価益については時価評価での計上ではなく、原価評価での計上にて行うことになったという。これにより、ミームコインの評価益、特に当初の評価益として大きく利益計上する想定であった「Nyanmaru GOLD Utility Token(AGF)」に関しても原価評価での計上となったことが響いた。

 なお、株価は前期の計画下振れが嫌気され、売りが優勢となっている。

★9:11  ソシオネクスト-SMBC日興が投資評価引き上げ 中期業績拡大期を迎える
 ソシオネクスト<6526.T>が急騰。SMBC日興証券では、中期業績拡大期を迎えると予想。投資評価を「2(中立)」→「1(アウトパフォーム)」へ引き上げ、目標株価は2600円を据え置いた。

 SMBC日興では、直近の株価の下落に鑑みて投資評価を引き上げた。同社の成長ドライバーはAutomotive向けが中心であるが、ここ数年は5GNetworkが業績をけん引、その後全社業績の重しとなった局面が終えんを迎え、Automotiveの新製品量産および、昨年度商談獲得した北米データセンター向け製品の貢献により業績反転が明確化するとみている。業績は26.3期上期をボトムに反転、下期の新製品貢献を想定している。

★9:12  豊田自動織機-東海東京が目標株価引き上げ 保有株式価値と事業価値を考慮した目標株価を算定
 豊田自動織機<6201.T>が3日ぶり反落。東海東京インテリジェンス・ラボでは、保有株式価値と事業価値を考慮した目標株価を算定。レーティング「Neutral」を継続、目標株価を1万4770円→1万7020円と引き上げた。

 東海東京では、今回、株式市場における同社の評価が、TOBへの期待により保有株式価値まで含めた評価へ移行するという想定のもと、事業価値と保有株式価値を合算したSum of the Parts手法によるフェアバリューを試算し、目標株価としている。

★9:14  SOMPOHD-大幅に3日続落 前期最終益は計画上振れもコンセンサス下回る
 SOMPOホールディングス<8630.T>が大幅に3日続落。同社は20日、26.3期通期の連結純利益(IFRS)予想を3350億円に、年間配当予想を150円(前期は132円)にすると発表した。今期の連結業績予想はIFRSに基づき作成しており、日本基準を適用していた25.3期との比較はできない。

 国内損保事業における国内自然災害に係る正味発生損害(除く家計地震)は、損害保険ジャパンで1100億円を見込む。市場金利、為替レート、株式相場については、2025年3月末から大きくは変動しない前提としている。

 25.3期通期の連結純利益は4229億円(前の期比1.7%増)だった。国内損害保険事業および海外保険事業ともに増収となり、正味収入保険料が増収となったことや、有価証券売却益が増加し、資産運用収益が増加したことも寄与し、会社計画の4000億円から上振れた。一方、市場コンセンサスの4362億円からは下振れた。

 なお、株価は前期がコンセンサス予想を下回る結果となったことで、売りが優勢となっている。

★9:14  SOMPOHD-大幅に3日続落 3300万株・1050億円を上限に自社株買い 割合は3.53%
 SOMPOホールディングス<8630.T>が大幅に3日続落。同社は20日、3300万株・1050億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年6月2日~11月18日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は3.53%となる。

 併せて、5625万3300株の自己株を消却すると発表した。消却予定日は2025年5月30日。消却前の発行済株式総数に対する割合は5.68%となる。

★9:15  みずほFG-急騰 政策保有株 28.3期までに3500億円超削減の新方針 売却を加速
 みずほフィナンシャルグループ<8411.T>が急騰。同社は20日、25.3期通期決算に関し説明会を開催し、同資料を公表した。

 同説明会において、28.3期までの3カ年で政策保有株式を3500億円(簿価ベース)以上削減する新たな目標を設定したことを明らかにした。従来の計画から売却ペースを加速させるとしている。


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