前場コメント No.7 宝HD、タイミー、日曹達、大和ハウス、KADOKAWA、菱地所

2024/11/20(水) 11:30
★9:53  宝HD-反発 子会社がドイツの食材卸売会社の持分取得へ
 宝ホールディングス<2531.T>が反発。同社は19日、子会社の宝酒造インターナショナルが、ドイツ・ミュンヘン近郊で食材卸売業を行うカーゲラー社の出資持分90%の取得を決議したと発表した。
 
 カーゲラー社を連結子会社とすることで、ドイツ市場全域における強固な事業基盤を構築するという。加えて、カーゲラー社が欧州各国へ展開している取引先ネットワークを活用することで、東欧・北欧など新規市場の開拓を加速し、ドイツを起点に日本食材卸事業の飛躍的な成長を実現するとしている。

★10:03  タイミー-大幅高 厚労省、働くシニアの年金減緩和との報道を材料視か 人材関連が高い
 タイミー<215A.T>が大幅高。20日付の日本経済新聞朝刊は、厚生労働省が一定の収入がある高齢者の厚生年金を減らす在職老齢年金の制度を見直し、減額の対象者を縮小する調整に入ったと報じた。

 記事によれば、高齢者の手取りを増やすと同時に、働き控えを是正して人手不足対策につなげるようだ。年金財政を安定させるため、厚労省はあわせて高所得の会社員の保険料負担を引き上げる案も検討するとしている。

 シニア人材の拡大に対する期待から、単発・短時間のスキマバイトサービスを提供する同社に買いが入っているようだ。人材関連では、コプロ・ホールディングス<7059.T>、nms ホールディングス<2162.T>なども高い。

★10:17  日本曹達-続伸 Kyuluxと有機EL発光材料の量産体制構築に向け資本業務提携
 日本曹達<4041.T>が続伸。同社は20日10時、Kyulux(福岡県福岡市)と、次世代有機EL発光材料である熱活性化遅延蛍光材料(以下TADF)に関する量産体制構築に向け資本業務提携契約を締結したと発表した。
 
 今後、同社はKyuluxに資本参加するとともに、量産体制確立に向けたプロセス開発ならびに設備投資を行い、Kyuluxは同社の量産体制構築を技術面から支援することで、世界初となるTADFの量産と安定した供給体制を実現するとしている。

★10:17  大和ハウス-SMBC日興が目標株価引き上げ 幅広い事業基盤で利益成長が続こう
 大和ハウス工業<1925.T>が3日ぶり反発。SMBC日興証券では、幅広い事業基盤で利益成長が続くと予想。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価を5000円→5400円に引き上げた。

 SMBC日興では、25.3期2Q決算を踏まえ業績予想と目標株価を引き上げた。25.3期は、原価高騰もあり請負工事利益率の改善はスローも、物流施設など売却益増加、米国戸建て住宅の成長を中心に、良好な利益成長を予想。中長期でも、米国住宅など海外の成長、幅広いアセットクラスでの開発・売却の増加、請負工事採算性改善などにより利益成長が続くと予想している。

★10:22  KADOKAWA-ストップ高 ソニーが同社買収へ協議との報道を引き続き材料視
 KADOKAWA<9468.T>がストップ高。19日にソニーグループ<6758.T>が同社の買収について協議していると報じられたことが引き続き材料視されている。

 19日もストップ高まで上昇していたが、きょうも10時17分に一時ストップ高となる4445円を付ける場面があった。

★10:28  三菱地所-SMBC日興が目標株価引き上げ 好調な国内が成長をけん引
 三菱地所<8802.T>が続伸。SMBC日興証券では、好調な国内が成長をけん引すると予想。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価を3200円→3300円に引き上げた。

 SMBC日興は、金利高止まりもあり海外不動産の回復はスローも、国内事業は好調と指摘。タイトな雇用環境によるオフィス、インバウンドなども背景としたホテル・商業、低金利環境やインフレ動向を背景とした分譲マンション、不動産売買など、好立地、高品質な不動産を中心に国内の好調な需要が続くとみている。今期は国内事業をドライバーに、来期以降は海外での不動産売買回復などにより、着実な利益成長が続くと見込む。


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