後場コメント No.4 ゼオン、カバー、NEC、日立、キユーピー、サイフューズ

2025/02/28(金) 15:31
★14:20  日本ゼオン-SMBC日興が目標株価引き上げ PBR1倍割れからの脱却へ向けた経営施策に期待
 日本ゼオン<4205.T>が続伸。SMBC日興証券では、PBR1倍割れからの脱却へ向けた経営施策に期待。投資評価「1(アウトパフォーム)」を継続、目標株価を1700円→1800円と引き上げた。

 SMBC日興では、決算および取材を踏まえ、同社の業績予想を更新。25.3期3Q決算では、光学フィルムを中心に通期会社計画が上方修正された。さらに、LiB用バインダーの北米での投資計画の凍結、ROIC改善へ向けた経営施策の検討を進めている旨が示された点が好印象とし、PBR1倍割れからの脱却へ、同社の経営陣が積極的に取り組んでいる姿勢が感じられたという。
 今後、コスト削減が加速する可能性があるとみており、修正後の計画は、合成ゴム、COP(シクロオレフィンポリマー)を中心に、依然として上振れ余地があるだろうと指摘している。

★14:25  カバー-MSMUFGが目標株価引き上げ 人気拡大のTCG販売動向に注目
 カバー<5253.T>が大幅続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、人気拡大のトレーディングカードゲーム(TCG)販売動向に注目。投資判断は「Overweight」を継続し、目標株価を3900円→4700円に引き上げた。

 MSMUFGでは、TCG「hololive OFFICIAL CARD GAME」について、発売来の同商品の売り上げ実績、定期的な新作投入計画、再販の開始、海外展開予定、TCG市場規模の大きさを踏まえて、同商品の売上高を新規設定した。MSMUFGは同社が中期的な高い収益成長に向けた先行投資負担が増える局面に入ったとみているが、一方で中期的な高い収益成長シナリオは変わらないと考えている。

★14:25  NEC-3日ぶり反落 三井住友信託銀行の大規模OA基盤のモダナイゼーションを実現
 NEC<6701.T>が3日ぶり反落。同社は28日、三井住友トラストグループ<8309.T>傘下の三井住友信託銀行のセキュリティ対策を備えた新たな働き方を推進するため、マイクロソフトとの戦略的連携の枠組みを活用し、働き方のDXを加速する大規模オフィスオートメーション基盤環境(OA基盤)を構築したと発表した。
 
 新たに構築したOA基盤では、新規ビジネスの展開や経営環境・ワークスタイルの変化に柔軟かつ継続的に対応するための基盤強化として、Microsoft 365やMicrosoft Azureなどのクラウドサービスを活用したマネージドプラットフォームサービスを適用。また、VDI(仮想デスクトップ基盤)を利用する端末約2万台を導入し、OA基盤のモダナイゼーションを実現したという。これにより、新しい働き方の推進、金融機関に求められるセキュリティ対策、システム運用負荷の軽減といったOA基盤のデジタルシフトを推進するとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。
 

★14:30  日立製作所-反落 データセンター事業を強化
 日立製作所<6501.T>が反落。同社は28日、データセンター事業体制の強化を図ると発表した。
 
 具体的には、データセンターの事業戦略機能の強化に向け、同社のデジタルシステム&サービスセクターにデータセンター事業統括本部を設置し、同社グループ横断の事業戦略の策定やグローバル協創パートナーとの連携強化を推進する。
 
 また、実行機能の強化として、データセンターのIT運用・サービスをワンストップに対応できる体制を構築するため、これまで日立、日立システムズおよび日立インフォメーションエンジニアリングが、3社で連携・展開してきたデータセンターサービス事業を、2025年4月1日付で日立システムズに統合するとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。

★14:34  キユーピー-底堅い 卵黄型マヨネーズのコクに低分子ペプチドが寄与する可能性確認
 キユーピー<2809.T>が底堅い。同社は28日、卵黄型マヨネーズのコクに低分子ペプチドが寄与する可能性を確認したと発表した。

 同社の研究では、卵黄型マヨネーズのうち卵黄配合量が多いマヨネーズほど保存後(2カ月相当)に低分子ペプチドが増加していることが分かった。この成果については、3月4日~8日に開催される日本農芸化学会2025年度札幌大会でポスター発表を行う予定。ポスター発表では、コクに寄与すると考えられる成分がヒトコク味受容体「CaSR」に受容されるかについても報告するとしている。

★14:39  サイフューズ-大幅に3日続伸 3D細胞製品に関する新たな知的財産権取得
 サイフューズ<4892.T>が大幅に3日続伸。同社は28日14時30分、自社の3D細胞製品に関して、ヒト体内の機能の一部を体外で再現した世界初の「機能性細胞デバイス」の商標登録および「ヒト3Dミニ肝臓」に関連する国際特許登録などを完了したと発表した。

 この知的財産権は、同社独自の基盤技術「バイオ3Dプリンティング」によって、人間の肝臓が有するさまざまな機能の再現可能性をさらに高めるグローバル特許となる。今後の製品アップデートやヒト3Dニ肝臓に続く新製品の創出につながることが見込まれるとしている。


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