後場コメント No.2 KADOKAWA、キリンHD、長瀬産、ニデック、片倉、TIS

2024/09/11(水) 15:00
★12:42  KADOKAWA-続落 新たなサイバー攻撃を受けた痕跡は検知されず
 KADOKAWA<9468.T>が続落。同社は11日12時30分、6月8日に発覚した同社グループへのサイバー攻撃に関し、現時点において新たなサイバー攻撃を受けた痕跡は検知されていないと発表した。

 サイバー攻撃を行ったと名乗る組織が同社グループ保有の情報の一部を追加的に公開したという旨の主張を行っていることを確認したため、捜査当局との情報連携および外部専門機関の支援を得ながら対応を行っていた。今後も引き続きサイバー攻撃により漏えいした可能性のある情報について精査を継続しながら、業務の完全復旧と再発防止に向けた取り組みを進めるとしている。
 
 なお、株価は軟調な地合いに連れ安している。

★12:55  キリンHD-続落 ヒトiPS細胞由来の免疫細胞組み込んだ3D培養ヒト皮膚モデルを世界で初めて作製
 キリンホールディングス<2503.T>が続落。同社は11日11時、キリン中央研究所が、ファンケル<4921.T>と順天堂大学大学院医学研究科・環境医学研究所との共同研究講座「抗老化皮膚医学研究講座」に参画し、ヒトのiPS細胞から炎症応答を制御する免疫細胞「マクロファージ」に安定的に分化させる方法を確立したと発表した。
 
 同社は今後も免疫機能と皮膚症状の関係性に着目し、3D培養ヒト皮膚モデル作製をはじめとする、さまざまな皮膚研究を進め、皮膚症状のメカニズムの知見を創出することで「肌の健康」の課題解決とともに、ヘルスサイエンス事業の拡大をめざすとしている。

 なお、株価への好影響は限定的となっている。

★12:55  長瀬産業-3日ぶり反落 米国カラーフォーマー製造事業から撤退
 長瀬産業<8012.T>が3日ぶり反落。同社は11日、米国におけるカラーフォーマー製造事業から撤退すると発表した。

 同社の連結子会社で同事業行うSOFIXを清算する。同子会社は主に米国市場向けに供給を行っていたが、市場全体が供給過多の状況が続き、長らく厳しい価格競争にさらされていた。こうした事業環境の変化を受け、成長戦略における事業ポートフォリオの入れ替えの観点から撤退を決めた。25.3期の連結業績予想には織り込み済みとしている。

 なお、株価は軟調な地合いに連れ安している。

★13:04  ニデック-みずほが目標株価引き上げ 再評価のタイミングを探る
 ニデック<6594.T>が小幅安。みずほ証券は、再評価のタイミングを探ると指摘。投資判断は「買い」を継続、目標株価は7300円→7400円に引き上げた。

 みずほでは、1Q業績を受けて業績予想を小幅修正した。株価は、EVトラクションモータの苦戦継続を受けて、24/3期に大幅調整。3月以降、サーバー用水冷モジュールの成長期待により一旦リバウンドしたが、6月以降再び調整局面にある点に言及した。今後の方向性としては、業績が25/3期から安定化し成長軌道に復帰してくる、これに伴い株価も徐々に改善してくるなどと解説している。

★13:07  片倉工業-底堅い コクーンシティが2期連続で売上高過去最高
 片倉工業<3001.T>が底堅い。同社は11日13時、運営するJRさいたま新都心駅前社有地商業エリア「コクーンシティ」の2023年度(2023年9月~24年8月)の売上高が429億円(前期比4%増)となり、2期連続で過去最高の売上高を更新したと発表した。

 年間来観客数は延べ2986万人(前期比2%減)だった。2023年度はエリアにおける施設のプレゼンスと魅力を高めるリニューアルを推進した。あわせて、リアルならではの体験型イベントや集客・販促施策を地域・テナントと連携して取り組んだことが奏功したとしている。

★13:14  TIS-底堅い 交通決済パッケージ「Acasia2.0」をインドネシアで導入
 TIS<3626.T>が底堅い。同社は11日13時、インドネシアの計29都市(15交通事業者)において、同社が出資するインドネシア企業と共同開発した交通決済パッケージ「Acasia2.0」の導入が決定したと発表した。
 
 「Acasia2.0」は、ICカードやモバイルQRコードを利用して公共交通機関利用時のキャッシュレス決済導入を支援するサービスだとしている。


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