後場コメント No.1  豊田織機、ヒューリック、日本エスコン、中外薬、アサヒ、ゼオン

2025/04/25(金) 15:31
★12:30  豊田自動織機-後場マイナス転換 今期営業益19%減見込む 前期は11%増
 豊田自動織機<6201.T>が後場マイナス転換。同社25日11時40分に、26.3期通期の連結営業利益予想(IFRS)を1800億円(前期比18.8%減)にすると発表した。市場コンセンサスは2504億円。

 今般の各国の関税措置が当社の事業および業績に与える影響を合理的に見積もることは困難なため、次期業績予想には織り込んでいない。前提為替レートは、1米135円、1ユーロ155円とした。

 25.3期通期の連結営業利益は2217億円(前の期比10.6%増)だった。人件費の増加、減価償却費や研究開発費を含む諸経費の増加などがあったものの、売り上げの増加、為替変動による影響、国内エンジン認証関連費用の減少などが寄与した。

 併せて、同社株主であるロンシャン・SICAV(代理人ダルトン・インベストメンツ・インク)の株主提案について、取締役会において反対することを決議したことも発表した。

★12:31  ヒューリック-後場上げ幅拡大 1Q経常益32%増 不動産賃貸収入が安定的に推移
 ヒューリック<3003.T>が後場上げ幅拡大。同社は25日11時30分に、25.12期1Q(1-3月)の連結経常利益は280億円(前年同期比31.8%増)だったと発表した。前期および1Qに竣工、取得した物件によりオフィスなどの不動産賃貸収入は安定的に推移している。また、販売用不動産の売り上げが順調に推移したことなども寄与した。

★12:32  日本エスコン-後場上げ幅拡大 今期営業益8%増見込む 中期経営計画の上方修正も発表
 日本エスコン<8892.T>が後場上げ幅拡大。同社25日11時30分に、26.3期通期の連結営業利益予想を230.0億円(前期比7.9%増)にすると発表した。

 25.3期通期の連結営業利益は213.1億円だった。24.3期は、決算期変更の経過期間となり、15カ月間の変則決算であることから、前の期比較はできない。主に主力事業である分譲マンション販売および不動産開発事業の物件売却が堅調に進ちょくしたことが寄与した。

 併せて、第5次中期経営計画の上方修正も発表した。26.3期および27.3期についても、引き続き安定的な成長が見込めることに加え、投資計画の進ちょくによる不動産開発事業の物件売却見込みの積み上がりなどにより、計画値を26.3期の営業利益は当初の200億円から230億円に、27.3期の営業利益は当初の220億円から250億円に修正した。

★12:33  中外製薬-MSMUFGが目標株価引き上げ Q1決算は期待以上の好業績、新薬も絶好調
 中外製薬<4519.T>が続伸。モルガン・スタンレーMUFG証券では、Q1決算は期待以上の好業績。新薬も絶好調。関税は不透明と判断。投資判断「Overweight」を継続、目標株価を8600円→9400円と引き上げた。

 MSMUFGは、業績は期待以上だが、サプライズというほどではないと指摘。Orfor(経
口GLP-1)の糖尿病Ph3の発表は4月17日に発表済み(株価は翌日に+17.5%)。今回、Hemlibraの後継品NXT007のPOC確認&Ph3開始(2026年に3本開始)を公表。詳細は今後の学会発表待ちだが、Rocheはヘマトロジー説明会を6月23日に予定。質疑応答では、関税に関連して、中外製品の米国製造の可能性、Rocheとの移転価格再交渉の可能性などを確認する質問が相次いだが、残念ながら、会社から明確な答えはなかったとしている。

★12:43  アサヒGHD-SMBC日興が目標株価を引き上げ 利益成長、還元拡大、両軸での改善が継続する
 アサヒグループホールディングス<2502.T>が小幅安。SMBC日興証券では、利益成長、還元拡大、両軸での改善が継続するとコメント。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は2000円→2400円に引き上げた。

 SMBC日興では、ポイントとして、1)EPS成長(30年までのCAGR一桁後半~二桁)への意思を強める。事業利益が計画に対し変動しても、資本政策で調整を図る、大胆な還元が実行される。グローバル比でも還元の規模感は群を抜いている。2)コスト環境も正常に近づく中、キャッシュカウの日本は値上力を有し、持続的な単価改善が可能と考える。欧州はプレミアム化に余地がある。課題の豪州も最悪期を脱しつつある。結果、一桁半ばの増益継続を予想。3)成長、還元、両軸の拡大により、マルチプルにプレミアム付与が可能と判断。カタリストは豪州の回復確度の高まり、自社株買い実施(8月頃予想)、などを挙げている。

★12:45  日本ゼオン-後場プラス転換 今期営業益5%減見込む 自社株買いと消却も発表
 日本ゼオン<4205.T>が後場プラス転換。同社25日12時30分に、26.3期通期の連結営業利益予想を280.0億円(前期比4.5%減)にすると発表した。為替相場は1米ドル140円、ナフサ価格は1キロリットル6万3000円を前提としている。市場コンセンサスは312.8億円。

 25.3期通期の連結営業利益は293.2億円(前の期比43.0%増)だった。エラストマー素材事業部門が、合成ゴム関連で価格改定が進ちょくしたことなどにより、大幅増益となった。高機能材料事業部門が、高機能樹脂関連で光学用途向け・半導体容器向けシクロオレフィンポリマーの需要が堅調に推移したことなどにより、増益となったことも寄与した。

 併せて、1000万株・100億円を上限とした自己株取得枠を設定すること、および自己株式の消却も発表した。

 株価は自社株買いが好感され、買いが入っている。

★12:45  日本ゼオン-後場プラス転換 上限1000万株・100億円の自己株取得へ 消却も発表
 日本ゼオン<4205.T>が後場プラス転換。同社は25日12時30分に、1000万株・100億円を上限とした自己株取得枠を設定すると発表した。取得期間は2025年5月7日~2026年2月20日。なお、上限株数を取得した場合の自己株式を除いた発行済株式総数に対する割合は5.07%となる。

 取得方法は、自己株式取得に係る取引一任契約に基づく市場買い付け、東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNet-3)による買い付けとした。

 併せて、上記のより取得する自己株式の全株数を2026年3月20日に消却することも発表した。



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