前場コメント No.8 トライアル、MonotaRO、アース製薬、クラレ、コマツ、TOWA

2025/09/11(木) 11:34
★10:14  トライアル-小動き 8月度の既存店売上高1.7%減 客単価は上昇
 トライアルホールディングス<141A.T>が小動き。同社は10日、8月度の既存店売上高は速報値で前年同月比1.7%減だったと発表した。客数は同5.4%減、客単価は同3.9%上昇となった。

 昨年の高いハードルの反動に加え、粗利率上昇施策の影響で客数が減少したが、客単価の上昇が下支えとなり、既存店売上高はマイナスながらも想定の範囲内での着地となったとしている。
  

★10:25  MonotaRO-急落 8月度の売上高7.4%増 前月比では伸び鈍化
 MonotaRO<3064.T>が急落。同社は10日、8月度の売上高は226.2億円(前年同月比7.4%増)だったと発表した。7月度は290.9億円(同15.1%増)だった。

 株価は前月比での伸び鈍化が嫌気されて売られている。2025年は7月までコンスタントに前年同月を10%超上回っていただけに、失望の反応が大きくなっている。
  

★10:26  アース製薬-SMBC日興が投資評価を引き上げ 温暖化や流通再編等の構造的な追い風続く
 アース製薬<4985.T>が反発。SMBC日興証券では、温暖化や流通再編等の構造的な追い風が続くと予想。投資評価は「2(中立)」→「1(アウトパフォーム)」に引き上げ、目標株価は5500円→6800円に引き上げた。

 SMBC日興では、25/12期上期決算を踏まえ業績予想を修正。高成長期待が現状株価に未反映と考えている。国内市況の需要予測が困難でシーズンストックとして敬遠されてしまうことや、単年度業績の変動幅が大きいことでディスカウント評価されてきたと指摘。加えて、国内市況の見通しや構造改革費用に関し慎重なスタンスや目標開示に留まっていたため、株式市場に懐疑的な見方が残っていると推察している。目先は酷暑や猛暑影響で年後半の市況が上振れ更なる上方修正や、26年2月に公表予定の26/12期ガイダンスで高い利益成長への自信が示されれば、評価向上に繋がると予想している。

★10:31  クラレ-野村が目標株価引き下げ PVBフィルムなどが厳しく予想減額
 クラレ<3405.T>が3日続落。野村証券では、PVBフィルムなどが厳しく予想を減額。投資判断は「Neutral」を継続し、目標株価を1980円→1730円に引き下げた。

 野村では欧州の建築向けPVBフィルムなどの伸び悩みを考慮し、25.12期以降の営業利益予想を減額した。目標株価算定の基準期を25.12→26.12期に変更したが、考え方は不変で、26.12期予想基準PERでRNL(Russell/Nomura Large Cap 除く金融)の平均(約18倍)を下回る13倍程度の評価が妥当と考えている。

★10:34  コマツ-SMBC日興が目標株価を引き上げ 業績の底堅さや高い総還元利回りに注目
 コマツ<6301.T>が小幅安。SMBC日興証券では、業績の底堅さや高い総還元利回りに注目。投資評価は「1(アウトパフォーム)」を継続し、目標株価は5100円→6000円に引き上げた。

 SMBC日興では、26/3期1Q決算で期初計画から大きく関税影響が軽減しなかったことや需要が一部弱含んでいたことを背景に株価は一時的に弱含んだと指摘。(1)全体として需要は底堅く全社では通期計画達成可能とみること、(2)売上高の約50%が部品・サービス事業でありディフェンシブ性が高いこと、(3)総還元利回りが魅力的なこと、の3点で建機・農機銘柄間で選好されやすいと考えている。また、関税影響に対する価格転嫁も積極的に行うことができればさらに評価は改善しやすいとみている。

★10:35  TOWA-大幅続伸 切削工具の製造をすべて無人化 生産能力は2倍に=日経
 TOWA<6315.T>が大幅続伸。日本経済新聞電子版は11日5時、同社が2026年春から切削工具の生産を無人化すると報じた。
 
 記事によると、京都府の工場にロボットや無人搬送車を導入し、材料の入荷から加工、出荷までの全工程で人手を介さずに24時間の稼働をめざすという。工具の開発に人材を振り向けながら、3年後をめどに工具の生産能力を2倍に引き上げるとしている。


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