親子向けデジタルコンテンツの開発・提供。くふうカンパニーの子会社。スマートデバイスを通じ、子どもたちが楽しみながら社会体験（ごっこ遊び）できるアプリ「ごっこランド」を提供している。
　前身はアイフリークモバイルの知育アプリ事業部門であり、2013年５月にごっこランドの配信を始めた。14年10月に当時穐田誉輝氏が率いていたクックパッドの100％出資を受け会社が設立され、同部門を事業買収した。だが、クックパッドの経営トップ交代に伴う事業再編を受け、16年６月にMBO（経営陣が参加する企業買収）によりいったん独立。21年１月にクックパッドを離れた穐田氏率いるくふうＣの連結子会社となった。くふうＣと穐田氏の上場後の持ち株比率は計61.7％になる見込みであり、親子関係は維持される。

１.ごっこランドおよびジモトガイド
・ごっこランド
　ごっこランドには企業や自治体の体験型のデジタルコンテンツがあり、親子は企業ブランド、製品、各自治体の理解を楽しみながら深めることができる。子どもユーザーの利用を無料とする一方、企業・団体から出店料を収受している。
　配信開始以来、2024年６月末時点で累計670万のダウンロード数を記録し、月間のプレー回数は2000万回（24年１～６月）を超える。同年７月からは利用者に向けたリアルイベント「ごっこランドEXPO」も全国各地で開始した。
　また、海外版として「Gokko World」を展開しており、2023年８月に第１弾としてベトナム版の配信を開始した。6月末時点で78万の累計ダウンロード数を記録し、2024年内に120万を超える進ちょくで推移している。

・ジモトガイド
　ごっこランド内のカテゴリーであり、子ども目線で見つけた地域の魅力が詰まったデジタルガイドブックを提供している。掲載する各地方自治体や地場の協賛企業から、掲載料を収受している。

２.事業開発支援・受託開発「サービスデザイン」
　子ども向けアプリの企画・開発のノウハウを顧客企業に提供しており、具体的には各企業キャラクターのアプリ化や企業独自のアプリ展開、スマートデバイス向けコンテンツの受託開発などの開発支援、PoC（概念実証）支援を行っている。

３.BtoCサービス
　独自に企画、開発したユーザー課金型のサービスを提供している。ＮＴＴドコモの総合知育サービス「dキッズ」に３種類の知育アプリを開発、提供しており、UU（ユニークユーザー）数に応じた成果報酬をドコモから収受している。

　2023年12月期の売上高構成比は、ごっこランドおよびジモトガイド81.7％、サービスデザイン13.3％、BtoCサービス4.1％、その他1.0％。