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44,460円 (+3,380)
アドバンストパッケージ時代の寵児、モルガンMUFGがTop Pickに追加、「Overweight」継続、目標株価70300円
モルガンスタンレーMUFG証券が投資判断「Overweight」、目標株価70300円を継続し、アドバンテストに替えてセクターTop Pickに追加した。

我々は、生成AI向け半導体需要の拡大によって、今後は、後工程装置が、前工程装置よりも高い成長を遂げると考える。ディスコは、日本最大の組立用装置メーカーであり、取り扱い装置はダイサとグラインダ。ともに世界シェアは80%程度と圧倒的に高い競争力を保持している。同社は、2009年に関家一馬氏が社長に就任して以来、値引き販売を戒め、ソリューション提供型営業を従業員に徹底してきた。その結果、新興国企業の価格攻勢をものともせず、同社は高いシェアを維持し続け、かつ、LED、FOWLP、HBMなど新たな事業機会を競合他社に先駆けていち早く獲得し続けている。

ディスコの株価は9月10日終値で年初来8.7%低下しているが、我々がカバーする半導体製造装置10社平均では8.8%上昇しており、セクター平均を大幅にアンダーパフォームしている。我々は背景には、同社の業績を牽引してきたKABRA!zenがSiCウェーハ価格の低下によって需要が失速していることと、HBM用製造装置については4-6月期の半導体製造装置メーカーの決算で各社から投資が想定よりも遅れているとコメントがあったことが理由と考える。しかし、足元では、Broadcomの決算ではAI ASICの大口顧客獲得、Oracleの決算では、残存履行義務(RPO)の急増などが決算説明会で発表され、今後、AI用ASIC及びHBMの需要が大きく増加する見通しとなってきた。我々は、今後の株価のカタリストとして、同社の四半期業績発表や個別売上速報でHBM用装置需要の改善と出荷モメンタムの反転が明らかにされることや、メモリメーカーのHBM向け投資の増額発表などに期待している。

市場では、HBM向け装置の需要は一服したとの見方が主流だが、我々はHBMやCoWoSなどのアドバンストパッケージ向け製造装置が27年3月期まで前期比約倍増のペースで売上を伸ばし、その結果、26ねwン3月期は前期比20%増収、27年3月期は前期比45%増収と、Quickコンセンサスの同5%増収、12%増収と比較して高い成長を遂げると予想する。また、会社によると台湾のOSATからの装置の引き合いにも回復が見られており、OSATの設備能力の余剰も徐々に解消されつつある模様である。我々は、組立用装置市場を2025年は前年比8%の52億ドル、2026年は同20%増の62億ドル、2027年は同15%増の71億ドルと予想。同社はダイサ、グラインダでは、80%を超えるシェアを維持し続け、また、ダイサ及びグラインダはアドバンストパッケージ向け設備投資拡大の恩恵を相対的に大きく享受できることから、同社は半導体製造装置及び組立用装置市場の平均を大きく上回る売上成長を遂げると考える。同社の成長ポテンシャルを市場は織り込んでいない、と指摘。

今2026年3月期連結営業利益を2220億円(EPS1518.3円)と予想し、来2027年3月期3590億円(EPS2420.5円)、2028年3月期4180億円(EPS2799.6円)と予想している。
過去に取り上げた銘柄
09月16日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
アンリツ
(6754)
1,994.5 +249.5 光トランシーバ検査装置で利益成長の局面を迎える、ゴールドマンが新規「買い」、目標株価2300円
アインHD
(9627)
6,895 +823 さくら薬局グループの利益寄与が早期発現へ、野村が「Buy」継続、目標株価7900円→8900円
三菱電
(6503)
3,854 +88 収益改善施策を評価、JPモルガンが「Neutral」→「Overweight」、目標株価3000円→4300円
神戸物産
(3038)
4,249 +158 想定以上に自社工場の収益性改善が進む、BofAが「買い」継続、目標株価5050円→5400円
09月12日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
日電硝
(5214)
4,918 +157 構造改革と半導体関連ガラスの成長が両輪で進む、JPモルガンが「Overweight」継続、目標株価4000円→5500円
ANYCOLOR
(5032)
5,650 +700 26年4月期第1四半期はイベント貢献が想定以上の好決算、野村が「Buy」継続、目標株価5100円→6100円
Dガレージ
(4819)
3,855 +105 単なる決済やクレジットカード企業よりも面白い、ジェフリーズが新規「Buy」、目標株価4400円
日電子
(6951)
4,909 +53 医用機器事業の分割は半導体エクスポージャー増加の一環、BofAが「買い」継続、目標株価5300円→6100円
09月11日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
デクセリアルス
(4980)
2,082.5 +80 フォトニクスの成長で経営力を示す、SMBC日興が新規「1」、目標株価3100円
東京計器
(7721)
4,525 +255 防衛省による26年度概算要求額は過去最大、野村が「Buy」継続、目標株価4400円→5500円
関電工
(1942)
4,092 +78 28年3月期にかけて完成工事総利益率の改善が続こう、大和が「2(アウトパフォーム)」継続、目標株価2400円→4800円
フェローテック
(6890)
3,920 +80 サプライチェーン再構築を捉え成長、SMBC日興が新規「1」、目標株価4900円
09月10日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
東エレク
(8035)
21,020 +420 株価は割安に過ぎるだろう、強気に転じる、UBSが「Neutral」→「Buy」、目標株価27000円→28000円
五洋建
(1893)
1,099.5 +25.5 国内建築・土木とも受注好調、建築は粗利率改善、野村が「Buy」継続、目標株価1080円→1350円
スズキ
(7269)
2,091 +37 インドGST引き下げで今下期から新車販売激増へ、SBIが「買い」継続、目標株価2700円→3000円
ULS-G
(3798)
7,990 +100 26年3月期、27年3月期とも20%超の増益を見込む、岡三が「強気」継続、目標株価6500円→9200円
09月09日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
マツダ
(7261)
1,176 +78.5 個別要因に光、新型CX-5に期待、シティグループが「売り」→「買い」、ターゲットプライス780円→1400円
JX金属
(5016)
1,570 +95.5 AI向け高シェア製品群の強い成長を予想、SMBC日興が「2」→「1」、目標株価900円→1800円
大塚HD
(4578)
8,477 +226 25年度後半はネクスト8からの結果公表に期待、みずほが「中立」→「買い」、目標株価8000円→10700円
TOYOTIRE
(5105)
3,949 +116 来26年度業績は一段と向上へ、モルガンMUFGが「Overweight」継続、目標株価3700円→4800円
09月08日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
富士電機
(6504)
9,693 +458 電力機器好調、FA、半導体も下期には改善、シティグループが「買い」継続、ターゲットプライス9000円→11000円
デンカ
(4061)
2,366.5 +97.5 26年3月期、27年3月期の大幅増益を予想、野村が「Buy」継続、目標株価2650円→3050円
アシックス
(7936)
4,042 +147 高付加価値戦略が各カテゴリで花を咲かせる、東海東京が「Outperform」継続、目標株価4200円→5100円
トリケミカル
(4369)
2,640 +128 今期計画を下方修正したが、中期成長性に変化なし、モルガンMUFGが「Equal-weight」→「Overweight」、目標株価3800円→3500円
09月05日 配信
銘柄名
(コード)
前日終値 前々日比 ヘッドライン
IHI
(7013)
15,135 +420 堅調なアフターマーケット需要が利益成長を加速、構造改革効果発現にも期待、JPモルガンが新規「Overweight」、目標株価19000円
三井住友
(8316)
4,071 +118 26年3月期通期利益目標の上方修正、増配・自己株式取得の発表を期待、みずほが「買い」継続、目標株価5000円→5500円
TDK
(6762)
1,924.5 +36 小型二次電池による利益成長を予想、東海東京が「Outperform」継続、目標株価1820円→2480円
リガク
(268A)
858 +49 11月の25年12月期第3四半期決算発表時に通期の蓋然性が高まる、野村が「Buy」継続、目標株価1100円→1300円
マーケットデータ
日経平均 45,303.43 +513.05
TOPIX 3,158.87 +13.04
グロース250 761.53 -1.96
NYダウ 46,018.32 +260.42
ナスダック総合 22,261.33 -72.63
ドル/円 147.44 +0.44
大きく動いた銘柄
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