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ＢｏｆＡ証券が業績予想を増額修正。投資評価「買い」を継続し、目標株価を従来の3200円から3800円に引き上げた。

11月15日に開催された経営方針説明会を受けて、当社業績予想を上方修正する。従来想定より粗利益率が改善する可能性や、来想定より売上が好調に足元推移している点を反映した。株式市況の変化も考慮し、目標株価を3800円（26年8月期予想PER約25倍、前回同23倍、ADR25.33ドル）に変更する。素材の良さや質を追求したシンプルで機能的な商品づくりにより築き上げた世界観/商品力を踏まえると、現株価指標に割安感があると判断する。

同社は従来から直接取引を増やしてく方針を示していたが、26年8月期より利益率の改善に寄与する。国内においてはH&Bが好調なこともあり、商品ミックスによる粗利益率改善が未だ見込める。同社はH&B、衣服をグローバルにおける重点開発商品群に設定しており、海外での無印良品のブランドコンセプトの波及により、売上、及び、収益性改善が見られるかにも注目したい。

決算後、同社の株価が調整した一因は、想定以上にグローバル販管費が増加する点だった。経費増が今期の業績の重しとなる点は変わらないが、注目すべきなのは来期以降に効果が顕在化するかである。生産面においては工場の集約化、生産地変更など中期的の改善余地も残されている。ITシステムにおいては顧客ニーズ獲得、ロイヤリティプログラムの刷新、CRMデータを基にしたパーソナライズメール等による、新規顧客の獲得や購入点数の増加施策が考えられよう、と指摘。

今2025年8月期連結営業利益を会社計画550億円（EPS143.6円）に対し従来予想562億円（EPS149.2円）から585億円（EPS154.9円）へ、来2026年8月期同582億円（EPS139.8円）から645億円（EPS153.0円）へ、2027年8月期同603億円（EPS145.4円）から700億円（EPS166.6円）へ増額している。